見出し画像

試しながらいい偶然を呼び込む 「仕事選びのアートとサイエンス」

 キャリアを考える上での考え方や習慣にフォーカスしてまとめてある、山口周氏の「仕事選びのアートとサイエンス」についてです。

色々試して判断軸を作っていく

 「風が吹く、生きようと試みねばならない」とは、ジブリの「風立ちぬ」でも出ていた、ポール・ヴァレリーの詩の一部だそうです。
 これは、変化が激しい今の世の中で、どんな時も色々なことを試してみることが大事、色々と試す中で自分なりの価値観で「よい」「わるい」の判断軸を見つけていくことが必要だということを正に表している言葉のようです。

未来予測はできない

 キャリアについての本を読んでるとよく出てくるクランボルツの「計画された偶発性」がここでも紹介されています。
 いかに未来が予測できないものか?の例として、20年前の文系大学生就職人気ランキングのうち14/50社が既に存在しないことや、1982年時点で大手コンサルティング会社が予測した2000年の携帯電話市場は90万台だった、というような例が載っています。
 以前読んだクランボルツのわかりやすい解説本はこちら→偶然を生かしてキャリアをつくっていく 「クランボルツに学ぶ夢のあきらめかた」

「いい偶然」でキャリア形成をするには?

 「計画された偶発性」について、山口氏の解釈が載っていました。

▶︎いい偶然を呼び込むには?
 「人脈力」×「信用の深さ」の掛け算が大事。
 人脈力は、「弱い絆(strength of weak ties)」が大事で、そういった親友と知人の間くらいの関係性の人たちから、自分なりの信用を得ることで、いい偶然を呼び込みやすくなるとのことです。信用の例としては行動規範などが挙げられています。

▶︎いい偶然をどうキャリアにつなげる?
 「プロセッシング」+「ストック」
 プロセッシングとは、情報を処理して出力する能力でロジカルシンキングや英語力などが当たるそうです。一方ストックの構築のためには、学びの大きい本を効率的に読むことが挙げられています。
 読書にフォーカスした投稿はこちら→仕事・子育てに忙しくても、効率的に本を読むコツ

長期的な視点でキャリアを捉える

 1つには、長期的に「いい偶然」を呼び込むことを習慣にしていくことで、良いキャリアに結びつくということを意識して行動していきたいと思いました。
 また、禍福は糾える縄の如しという言葉がある通り、「平均への回帰」という良いことの後には悪いことが、悪いことの後には良いことが起きるということを意識しておくことが大事だと思いました。
 キャリアについて悩んでいる方、就職や転職で悩んでいる方にもオススメの一冊です。

#キャリア #キャリアデザイン #ワーママ #クランボルツ #読書 #読書感想文 #推薦図書 #読書記録

この記事が参加している募集

#推薦図書

42,553件

#読書感想文

189,330件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?