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86-エイティシックス-感想とアウシュビッツ

ライトノベル兼テレビアニメ、86-エイティシックスの感想を書いていきます。

私はテレビアニメから入りました。
原作も読もうと思い、一巻を買ってから半年放置していました。そして、この4日間で一巻を読み終わりました。

半年放置していたのは、普段読む小説とかなり違っていて、結局他の小説を読んでいました。
が、久しぶりに見つけてこれではダメだと読み始め、最初は少し苦戦しましたがすぐに慣れて、ついに読み終わりました。

なので、アニメと原作の感想を書いていきます。


登場人物、ストーリーについては↑を。


アニメ感想

アニメも面白かったです。bgmも澤野弘之さんという事もあり、とても壮大でかっこよかったです。

↑の動画を見ても分かる通り、戦闘シーンはキレが良く、迫力があります。ただ、私は戦闘シーンみたいな早いシーンは何か見るのが苦手なんですよね。一体何が起こっているのか上手く見て取れなくて妙に疲れる。なので、日常系アニメの方が落ち着いて見れるので、こういうのはあまり見ません^^;これが、私がアニメの方にあまりハマらなかった要因だと思います。
戦闘シーン大好き!な人はどハマりすると思います。

原作ライトノベル感想

ぜひ、試し読みしてみて下さい。

なぜ半年も放置してしまったのか〜半年前の私クソ〜と机をバンバンしてしまうくらい、原作が凄く面白かったです!というか、原作をアニメ化する前に読みたかった…普段ラノベは読まないので致し方無し…
アニメで見るのとはかなり違っていて、アニメで見ると私はどうしてもサラッと見てしまうので、あまり重みを感じられなくて。原作はそれを一蹴してしまうくらいに重みがあって面白かったです。
私の最推しのレーナ!(レーナ愛しいよレーナ)の言葉や意志を文章で読むとより真摯に感じられて、レーナの姿を見ていると私もこうやって信念を貫ける様にありたいと思わせてくれる、憧れでもあります。フィギュアまで買ってしまいました。凛々し美しいレーナ。
正直、アニメで見た時はクレナが少し苦手で。
クレナはシンが好きですし、シンと親しくしているレーナに対しては周りに比べて一層よく思わないんだろうな…という気持ちがあったのですが、アニメで少し削られているシーンも読めて。クレナもレーナの事を認めてくれていて、純粋に良かったなぁと思ってクレナへの苦手意識が消えました。
そして、私の原作を読もうと思った大本命!
シン×レーナ!シンレナです!二人の掛け合いもアニメと少し違っていてそこもまた良い!
今は二巻読み中なのですが、これから二人がどうなるのかとてもとても楽しみにしています。

それにしても、シン、足音を消して歩くクセがあるとか、一体どこのキルアなんだ…

ラジオも面白いので、ぜひ。


全体の感想

私はエイティシックスを読んだ時に一つどうしても読み込めないところがありました。
それは、エイティシックス達を差別し、ブタと罵って戦わせているところ。

今回の戦闘でも死者は0です。という報道を毎日見ていても、市民は、10年前は共に暮らしていた元共和国市民のエイティシックス達がどこに行ったのか、そして壁外で行われている戦闘…死者は0。はて?
市民も勘づいているでしょう。が、それを黙認している。彼らは自分と家族の幸せが第一なんです。壁の外に関心なんて示さない。
レーナの母は、エイティシックスをブタと罵り人間では無いと言います。

これは創作だからそんなクソ過ぎ社会にしているんだと思ってしまいそうですが、一つ思い当たる歴史がありました。この話に一番近い社会、それがナチス。アウシュヴィッツ強制収容所。
虐殺と言えば、ポルポト政権とかもありますが、エイティシックスに一番近いのはアウシュビッツでしょう(あとがきでも、一番手に入る資料が多かった某帝国の強制収容所を参考にしたと書いてあります)


そして、私はこのエイティシックスを見返して、ナチスのアウシュビッツ強制収容所について再度調べていました。





実際のアウシュビッツでの暮らしを見ると、戦闘を強制され死にながらも、死ぬまでは最低限の衣食住(腐った食材を運んでくる共和国を笑いながら、食料は自分達で調達してましたが)と仲間達と談笑する時間や常に監視される事無く暮らせたエイティシックス達の方がまだマシ…なのでは?と思えてきます。
現実が創作を超えてしまうくらいにアウシュビッツは、ヤバいと言う言葉で表せないくらいの酷さです。戦争と死の恐怖が人をおかしくさせるのでしょうか。

しかし、普段色々な事について考える私ですが、戦争についてはあまり考えない、というか、馴染みが無さすぎて…なので、自分の周りにある事にばかり目が行きます。今までも、原爆資料館、ナチスやアウシュビッツについては調べて感慨深くはなるものの、あまり実感が湧かない。


そして、私はこの記事をどうしても今日書きたくて。

理由はこちら。

映画"関心領域"
アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす幸せな家族の話。この家族の父はアウシュビッツ強制収容所の所長でもあります。

この映画を見た人の感想によると、ユダヤ人の事を、"荷"と呼んでいたそうです。


この予告を見て、エイティシックスの共和国市民と重なる様な気がしました。壁を隔てて、隣で行われる虐殺と幸せな家族の対比。

無関心というもの、家族との幸せな毎日を願う今の自分達と何ら変わりの無い人々。

私は明日この映画を見に行こうと思います。

ただ、家族の普通の生活が流れるだけで、監視カメラの画面を見ているかの様な登場人物も追わない動かない画面に、内容は全く無いと言っている人が多く、気を抜くと寝てしまいそう、というか、寝てる人もいたとか…
私も寝てしまわないか、それが気がかり…(^^;;
気張って見ます。

また、感想を書きたいです。寝てしまって感想が書けないなんて事になりませんように…(^◇^;)

では、また。

↑関心領域の感想書きました。









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