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バガヴァッド・ギーター あるがまま1972年版オリジナル - マクミラン出版 日本語訳

予章からメモ

私たちの唯一の目的は、このバガヴァッド・ギーターをありのままに提示し、制約された生徒を、ブラーマの一日、あるいは860万年に一度、クリシュナがこの惑星に降臨されるのと同じ目的へと導くことなのです。この目的はバガヴァッド・ギーターに述べられており、私たちはそれをそのまま受け入れなければなりません。そうでなければ、バガヴァッド・ギーターとその話者である主クリシュナを理解しようとしても意味がありません。主クリシュナは何億年も前に太陽神に初めてバガヴァッド・ギーターを語られました。私たちはこの事実を受け入れ、そうしてバガヴァッド・ギーターの歴史的意義を、誤った解釈をすることなく、クリシュナの権威に基づいて理解しなければならないのです。バガヴァッド・ギーターを、クリシュナの意志にまったく関係なく解釈することは、最大の違反行為です。この違反から自分を救うためには、主が至高の人格神であることを主クリシュナの最初の弟子であるアルジュナが直接理解したように、理解する必要があります。バガヴァッド・ギーターのこのような理解は、人生の使命を果たす上で、人間社会の福祉に本当に有益であり、認可されたものです。

一般の人々、特にこのカリの時代の人々は、クリシュナの外的エネルギーに魅了され、物質的な快適さを高めることによって、すべての人が幸せになれると間違って考えているのです。彼らは、物質的な、あるいは外的な自然が非常に強いものであることを全く知りません。生きとし生けるものは、幸せなことに主の一部であり、従って、その自然な働きは、主に即座に奉仕することです。人は幻想の呪縛によって、決して幸せにならない様々な形で自分の個人的な感覚充足に奉仕することで幸せになろうとするのです。自分の個人的な物質的感覚を満足させる代わりに、主の感覚を満足させなければならないのです。それが人生の最高の完成です。主はこれを望み、それを要求しています。人は、バガヴァッド・ギーターのこの中心点を理解しなければなりません。私たちのクリシュナ意識運動は全世界にこの中心点を教えており、私たちは『バガヴァッド・ギーター あるがまま』のテーマを汚していないので、バガヴァッド・ギーターを学ぶことによって利益を得たいと真剣に思う人は、主の直接的な指導のもとでバガヴァッド・ギーターを実践的に理解するためにクリシュナ意識運動から支援を受けなければなりません。ですから、私たちは、私たちがここで紹介した『バガヴァッド・ギーター』をありのままに学ぶことによって、人々が最大の利益を得ることを望みますし、一人でも主の純粋な献身者となる人がいれば、私たちの試みは成功したと考えるでしょう。
A. C. Bhaktivedanta Swami
12 May 1971
Sydney, Australia

参考:http://www.prabhupada-books.de/gita/gita-english/Bg-Preface.html


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