社会課題を広く・深く理解する【2024上半期】
好奇心が旺盛な人間なら誰しも、世の中にある課題は、できるだけ広く、そして深く知りたいものである。
その意味で、YouTubeやPodcastというのは極めて有用なプラットフォームである。マスメディア各社や信頼できる機関が時間をかけて作ったものを、ほぼ無料で楽しむことができる。
そんな中でも、私が2024年上半期で特に印象に残ったものを上げたい。
選定基準は下記のいずれかである。
そもそも全く知らない社会課題を紹介している
知名度の高い社会課題を違う角度から検証している
なお、私が各コンテンツの内容に全て賛同しているわけでは無い。
YouTube編
1. 死刑制度
実際の死刑執行現場では何が起きているのだろうか。死刑を廃止する国も多い中、日本では賛成割合が高いままなのはなぜだろうか。国を代表して死刑を執行しているのは誰なのだろうか。
2. 虐待冤罪
「虐待しているか否か」は果たしてどこまで明確なのだろうか。医師の診断はどれだけ頼れるのだろうか。児童相談所の児童保護はいつも正義なのだろうか。
3. 朝鮮学校
しばしば右翼団体がやり玉にあげる朝鮮学校とは、そもそもどのような場所なのだろうか。そこで学ぶ人々は、どのような生活を送り、どのような感情を抱えているのだろうか。
(英語です)
4. 近視
私たちに身近な近視が、なぜ社会問題として重要なのだろうか。眼鏡やコンタクトが普及すれば、それで問題は解決なのだろうか。
5. 家事労働
なぜ「家事」は就労とみなされないのだろうか。家事労働者を保護する仕組みは存在するのだろうか。外から見えない「内」の問題に、社会は何ができるのだろうか。
6. 医師の過労
人を救うことを仕事にする人には、自分を救う権利がないのだろうか。「仕事」と「自己研鑽」の境界はそんなに明確なのだろうか。誰かが死ななければ、過労は注目されないのだろうか。
Podcast編
7. 保護犬、保護猫
保護犬・保護猫を飼うのは常に「善行」なのだろうか。動物愛護とペット産業は本質的に両立できるのだろうか。社会課題を扱うビジネスが注意すべきことは何だろうか。
8. ニューロダイバーシティ
「朝型」「夜型」というのは本当に存在するのだろうか。なぜ学校の登校時間はあんなに早いのだろうか。朝起きられないのは「だらしない」のだろうか。就労・登下校など、誰かの生活時間を規定し拘束することの長短はなんだろうか。
9. 妊娠・出産・中絶
「殺人」かそうでないかは、どれだけ明確なものだろうか。女性の権利と子供の命はどちらが大事なのだろうか。中絶が選択できるということは世の中でどの程度当たり前なのだろうか。宗教と人権が対立するとき、何を正義にすればよいのだろうか。
10. 射精責任
日本の中絶制度にはどのようなの課題があるのだろうか。なぜそもそも中絶しなければいけない事態が生じるのだろうか。中絶の判断・責任は誰が負うのだろうか。中絶における「ジェンダー平等」とは何だろうか。
11. 入試の公平性
なぜ入試に「男女別の定員」が必要なのだろうか。ジェンダーによる不公平と不平等はどう違うのだろうか。定員を撤廃した時に何が起こるだろうか。
12. メディアの責任
メディアは誰の味方をすべきなのだろうか。知らないことは全て「メディアのせい」なのだろうか。「メディア」は一枚岩なのだろうか。
13. 依存症
依存は「だらしない人」の病気なのだろうか。依存してしまったら、もう社会には戻れないのだろうか。私たちはどれだけその構図に責任があるだろうか。「何にも依存していない人」は存在するのだろうか。
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