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晴れ、天満宮のクロッキー
よく冷えた神社。エールを握り汗ばむので
うれしかった、天気予報信者は
傘を杖にしてしゃがみ、猫に触った
背中がとても、炭酸の三毛猫だった
十二年前の異臭騒ぎでは
下半身が裸にされ、乱暴されていた。首にはストッキング
それが参道はずれに見える、旧汲み取りトイレ脇だった
お社ではなくて、ちいさく地蔵がいた。赤頭巾
かざぐるまたくさんの売店のくずかごには
空缶を棄てた
店々の奥からもっともっと
いっぱ
卒業、きみの泣かないわけは
気づいたら小さくて暗いところにいたんだ
それでさ、おそるおそる目を開けたら
膝からごっそりカイワレが
それ怖い話じゃないだろ
えー。もやし、ならもやし
そんな西田君が好きだった代ゼミの夏は
とくに想い出がない
どこからどうみても猫でしかない自宅のミケを
エイリアンだと言って憚らない
斎藤がやわらかくいじめられていた
卒業まぢか
おぼろげな昼休み
走ってくるなり
末代まで祟りつづけてくれるっ
言って