摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~17
ところが今度は『物の位置が違っていたり、ずれていたりすると気になって仕方がない』ということに悩まされることになってしまった。おそらく『普通に食べる』ことを気にし過ぎたことで、私の中に別の『拘り』を生み出してしまったようだった。
「何か、いつまでたっても同じようなことを繰り返しているだけのような気がする……」
摂食障害になってしまう前には『痩せれば全てが順調で、何もかもがうまくいく』って思っていた。それで、実際に痩せてはみたものの、その先には『摂食障害』という、抜け出そうとしても抜け出せない『蟻地獄』のような日々が待っているだけだった。
そこから、何とか抜け出そうと必死になっていろいろなことを考えたり、試したり、先生のカウンセリングを受けたり、妹の由希や陽子にも相談したりした。
先生に言われた通り、その時その時の私に出来ることを一つ一つ積み重ねて、自分自身と向き合って、今までの自分を見つめ直して……ということを繰り返してきた。
そうしてようやく、摂食障害の克服に向けて一歩一歩進み始めたところだった。
何となくうまくいかないことや、心が落ち着かなくて何かしら気になってしまうのには、やっぱり私のどこかに原因があるのかしら。それとも、この前先生に言ったように『普通に』食べることとか、過食嘔吐をしないことを続けることが、今の私にはまだ早かったのかしら。
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