摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～元摂食障害当事者からのメッセージ～398

みんな、見た目からは想像もつかないような悩みや葛藤を抱えながら生きている。辛く、苦しい時間を過ごしながらも、ほんの少しでも楽しい時間を作って嫌なことを忘れようと、気持ちを切り替えて生きている。

「私は、私に出来ることを、私のために、一つ一つ積み重ねて、私の辿り着きたいところに向かって進んでいく。ただそれだけ、なのかもしれない……」

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冬は、柔らかくて穏やかな日差しに包まれている時間が短い。この前来た時には、まだまだ暑くて明るかった時間だけれど、空を見上げるといつの間にか夜に向けて着々と準備が進んでいるようだった。

「少し早いけれど、そろそろ帰ろうかな」

同じ時間に、同じ場所で、同じように楽しそうな様子でいても、心の中では一人一人が、それぞれの悩みや葛藤を抱えている。それでも『今、この瞬間』を精一杯楽しむために、みんなが集まっている。

私も『今、この瞬間』を精一杯楽しまなきゃ。せっかくおいしいサラダチキンとパフェを食べたのだから。あまりのおいしさに負けて、完食したのだから。吐かずに『普通に』食べることが出来たのだから。そのどれも、認めるのも私だし、否定するのも私。『あぁ、おいしかった』って、幸せな気分に浸るのも、吐かずに『普通に』食べることが出来たって、達成感を感じるのも、全て『私』にかかっているのだから。

今日もありがとうございます。