日記 2024.03.18-30
2024.03.18
月曜。
退勤後、週末暇で作ったというガトーショコラを持った彼が家にやってきた。
立てて瓶詰めした生クリームまで持って。
そして堅さも甘さも天才的に自分の好みで、美味しいと凄いねしか語彙がなくなる。
昨日から今日にかけ、ひとつ家族に節目が。
未明に祖母が施設で亡くなったよと、今朝母からLINEが入っていた。
特に病気もなく、堂々の老衰である。
昨日実は偶然会いにいけて、とても素敵な時間を過ごせていた。
さまざまな奇跡が重なって生まれた数年ぶりの機会で、改めてとても幸運だったし、今思い起こしてもあたたかい気持ちになる。
祖母は最近体力が急減、目を開けることも自力ではできないと聞いていた。
しかし昨日は目で私たちをしっかり追い、口や手も何かしら動かし、母がそろそろ目を閉じてあげようとすれば何と瞬きで抵抗した。
なんとかして何か伝えたい、この時間が続いてほしいというように、凄まじく振り絞られるその生命力に圧倒された。
これで会うのは最後になるのだと確信する。
声なく何を伝えたかったのかは、ちゃんとはわからない。でも、ゆっくり同じ時を共有して何かを交せたことをただ、本当にしあわせに思う。
その幸福感ひたひたで大阪に戻った昨夜、自分の家のドアを閉めた瞬間に涙がたくさん出る。
祖母の一人娘である母が、何度もかけた「おかあさん」という元気な声。言葉は出せないけど、きっと母の名前も呼んだであろう祖母の目や口。
どちらにとっても最後となる、いちばん普通だったやり取り。なんて尊くてたいせつなんだろうと、ぼろぼろ泣けて、なかなか眠れなかった。
直感の通りその夜中に息を引き取ったという。
私たちが数年ぶりに祖母のもとに集まって、12時間も経たないうちのことだった。
最後に呼び寄せてくれてありがとうね。私が久々に帰る時を待って、いつもそれぞれの趣味に走ってる私たちが全員予定のない1日を選んで、力を振り絞って感情を交わすチャンスをくれてありがとう。現実主義の薄情な私でも、そう思わざるを得ない。
2024.03.19
休みをもらい、再度地元へ。
簡単で負担の少ない、前日から午前だけですべて終わる葬送だった。
祖母は見栄を張らぬ倹約家ミニマリストだったし、そもそも家族皆「生きている人優先」という方針なので、とても私たちに合っていたな。
(不要な営業や上乗せのない、今までで一番潔い葬儀屋さんに出会えたのも、すごくよかった。)
これからも時々、一昨日の祖母との時間を取り出して、陽にかざして眺めると思う。
解散後、母は前からずっと楽しみにしていた推し活へ無事出発した。
母がそれを諦めなくて良いタイミングに全てが納まったの、つくづく運がいい家族よなあと笑う。
2024.03.20
水曜祝日。
何度でも言おう、週休3日が労働の最適解である
彼に興味本位で「アメリカの子供ってCookie Dough(焼く前のクッキー生地)ほんまに食べるん」と聞くと、食べるとのこと。
ほんまなんや。アメリカでクッキードウ味のアイスとか見たけど、ネタじゃなかったんや
私も時々旅行で食べたアメリカンな味を欲するが、幼少期に数年アメリカにいた彼は、もっと心の深い部分に染み付いている味を欲してるのだなあと思う。私で言うと、なんの味が当てはまるだろうか。
マクドナルドのビジネスモデルが思い出される。小さい子をターゲットにして、消費者の中に早いうちから"一生食べたい味"を形成していくやつ
2024.03.21
忌引休暇申請の手続きを調べようとしたら、上司(多忙Lv.1000)が関連リンクを集めてチャットしてくれていた。
リモートだからこそ、相手がどんな状態かわからないからこその、最大限の親切。
素敵なお手本のような大人と働けていることがありがたい。
2024.03.23
土曜の朝ごはん。
雨と爆風が止むのを待って、阪急デパートのフランスフェアへ。
1人で回っていながら、懐かしのものを見つけ次第母にLINEしまくって盛り上がり、まるで2人で来たようであった。
恋人の家に帰宅してすぐ、なんとなくピザの口ということで、地図アプリでイタリアンとアメリカンのピザ屋をピックアップ。選ばれたのは、
2024.03.24
お手伝い奏者として参加するオケの練習に向かう。
普段参加しているのより圧倒的に年齢層が高いが、皆さん楽しそうでお元気で素敵。
その歳まで働きながら楽器を続けているだけでも、全員ロールモデルみたいなものだ
2024.03.25
お昼前、郵便が届いた。
送り主名を見た瞬間、涙が出そうなくらい嬉しい気持ちになる。
スコットランドは日本と同じく軟水なので、紅茶も軟水を前提に作られている。
昨夏現地で気に入ったので、ティーバッグを買って帰ったらやはり日本で飲んでも完全再現となり美味しかった。
最後のティーバッグで紅茶を淹れながら送り主に、日本にはスコットランドのお茶があんまり売ってなくて残念だ、という話をしていたのである。
2024.03.27
2024.03.29
2024.03.30
もはや上着不要な土曜お昼。
桜の木に花が増えている。文字通りの春!
そういえば暖房のいらない昼が何度かあるとか、どうやってもちょっと肌がざらつくとか、良くも悪くも春らしい現象が起きてたかも。
リモートワークばかりしていると季節をやり逃してしまうので、近日何かしら予定を作ろうと思う。
桜をたくさん視界に入れたい。年間登場回数の少ない服を前に出しておいて、出来るだけ着たい。
プロフェッショナルインドアマン、春にちゃんと触れて喜びたいと思います
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