【育児日記】月食の観察…常識にとらわれない子どもの洞察力と想像力がすごい!!
昨日は皆既月食だったので、子どもたちにも天体ショーを楽しんでもらおうと思い、寝る準備を早く終わらせて、観察をしました。
私は天体観測が好きな方なので、自分自身もワクワク、ソワソワ☆
スケジュール帳に「8日18:00月食!」と記入し、天気が良くなることを祈っていました。
うちの4歳boy君は小さい頃から夜空が大好きで、自主的に月の観察をして今夜の月がどんな形だったか、毎日報告してくれるほどの天体boyです。
月食を見るのは初めてなので、どんなに興奮することか、私も興味津々でした。
まずは、子どもたちには事前に月食の仕組みを説明しました。
月食の説明としては、地球儀とライトと小さめの風船を用意して部屋を暗くし、ライトをちょっと離れたところに設置して地球儀を照らしながら、月に扮した風船を動かして地球の影ができることを説明します。
この影が月をどんどん暗くしてちょっとずつ食べていっているように見えるから「月を食べる。月食」という名前なんだよ。と説明しました。
4歳boyくんは
「地球が月を食べちゃうのかぁ。地球はどうやって月を食べるんだろうね?」
と、さっそく興味を示している様子。
「風船の端っこが黒くなっていくのと同じように見えるはずなんだけど、実際はどうなるんだろうね??」
そんな話をしながら月食が始まるのを待ちました。
月食が始まると、定期的に外に出て実際の月の様子を観察しました。
まず、すこし月が欠けてきた頃には、
「あ!月の欠け方がいつもと違う。」
4歳boy君は毎日、月の満ち欠けを見ているので、通常の月の欠け方とは違う形をしていることに気づいた様子。
「いつもはまんまるお月様か、太ったお月様か、ほーっそいお月様だけど、今日は食べられている部分だけがなくなってる!
でも、地球は月に近づいて食べるわけじゃないんだね。離れているのにどうやって月を食べているの?」
なるほど。近づいていって食べる予想を立てていたのか。
大人にはない発想!!
「月は遠くにあるけど、地球の影は遠くてもちゃんと伸びていっていて、影として暗い部分を作るから、それが遠くの月に届いて黒く見えるんだよ。」
「ふ〜ん。」
影が遠くまでリーチするということが、いまいち腑に落ちていないかな…?
皆既月食になって、月がオレンジ色に見えてくると、
それぞれの惑星の色をしっている4歳boy君は皆既月食の色についても、思うところがあったようで、
「ママ、月食って地球が月を食べるって言ってたけど、地球じゃないよ!火星が食べるんじゃない?だって、オレンジ色になったよ。」
「そうだね、全部が影になるとオレンジ色に見えるものなんだよね。」
「食べられたら、火星が来て、火星と変わったの?」
「火星は来てないんだよ。火星と同じ色に見えているだけだよ。」
火星に変わったんじゃないか?という発想になるとは!
子どもの考えることはおもしろい!
その後、天王星が月食中の月に吸収されるところをYouTubeのライブで見ました。
すると…
「ママ、これは天王星じゃないよ!!天王星は青いのにこの星は青くない。白いから違う星だよ。」
「そうだね。とても遠いところにあるから光って白く見えるのかな。近くで見れたら青く見えるんだと思うよ。」
「なんで?」
「本当は青い星だけど、お日様の光が当たって明るいから光っていると白く見えるのかなぁ?このライトも電気をつけて光っていると白く見えるでしょ?」
月は火星でもないのにオレンジに変わるし、天王星は白く見えるし、色々と納得できていない様子。
そんな中、7歳girlちゃんはというと、物理的な話には全く興味を持たず、スマホで皆既月食を撮影し、何やら、ゴソゴソとスマホをいじっている様子。
そして、ほんの1、2分ほどで、
「ママ、月食描けた。」
わお、興味なさそうだったけど一応月食の仕組みも理解していたんだね。そして、写真と絵を融合させてアート作品を作っていたとは・・・
目の前に見える現象から自分でアート作品を作りたいと思う衝動が沸き起こるのは素晴らしい!!
そして翌日、日が暮れ始めた頃、低い位置の月を見て、4歳boy君は、
「今日も月食なの?」
「今日は月食はないんだよ」
「でも、月がオレンジ色だよ。昨日の色より明るいけど」
「普段お日様は白く光って見えるけど、夕日はオレンジ色に見えるように、月も低い位置にある時には少しオレンジ色に見えるんだよ。今日も天気がいいから、お月様もクッキリ見えているね。」
「クッキーみたいにパリンって食べられそうだね。」
初めての月食は、月を食べるという印象が強く残ってしまった4歳boy君でした。笑)
大人になると常識がそのまま当たり前の知識となっているので疑問に思わないことも、子どもには、感じたことがそのまま疑問になっていくので、大人にはない想像力や洞察力があるなぁと感じました。
私の頭の中は机上の常識ばかりで、子どもが納得できるようにちゃんと仕組みを説明できていないなぁ、と反省するイベントでした。
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