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「生きる」 谷川俊太郎:詩 岡本よしろう:絵


生きているということ
いま生きているということ


「生きる」ってなんだろう。
「生と死」ってなんだろう。
哲学的に考えても、スピリチュアル的に捉えても、
学校の道徳で何か教えられるかもしれないけれど、

結局、これに尽きるのではないでしょうか。

「いま生きているということ」


題名は「生きる」ですが、「生きるということ」ではなく、
「生きているということ」が書かれています。

そして、絵がいい。
2年前、夏休み明けの1年生のクラスで、読み聞かせしました。
なにか響いたと思います。
みんな真剣に聞いていました。
一人ひとりの「生きているということ」が浮かんでいたかもしれません。
夏休みの一つ一つの出来事を思い出していたかもしれません。
子どもたち、夏休みの間にぐんと成長します。
身長も伸びるし、靴の買い替えも必要になる。
顔つきも日焼けして、引き締まります。
夏休みの間、楽しい体験、新しい体験して大きくなったんだね。
(長期休暇と自然とあらゆる世代の人との出会いが子どもも大人も育ててくれるのを今年2020年、あらためて実感しました。)


絵本の帯には、谷川俊太郎さんのサインと下の言葉が書かれています。

そこで何が起こっていても、誰が何をしていても、
その短い時間の中に〈永遠〉をはらんでいる


巻末収録の谷川俊太郎さんの文章〈いま〉の意識には、次の一文があります。

「生きる」と題された詩には、私たちの心を束の間立ち止まらせて、さまざまな〈いま〉の情景から、ふだんはことさらに意識することのない視点で、人生を俯瞰して見直させる働きがあるのかもしれません。


「生きる」読んでみてください。
お一人で。お子さんと。ご家族と。お仲間と。好きな人と。


感想をシェアする必要はないと思います。
時間と余韻を共有してみてください。



そういえば、小学1年生だった娘は、「生きる」を読んであげた後
たくさんの「生きているということ」を教えてくれたなー。

すっごい〈いま〉〈生きている〉。
それも弾むように楽しんで生きているといました。


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