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23院卒が見たヨーロッパの新卒就活事情

こんにちは、sloth です。お腹空きました。


今回は新卒就活の方法について書きます。

日本で新卒といえば、、、


新卒一斉採用のイメージが強いですよね。
4月に一斉に入社し、たくさんの同期と一緒に切磋琢磨する感じ。
青春っぽくてそれもいいですよね。

こんな感じのイメージ

それでもヨーロッパで就活をする茨の道を選択しようと考えているみなさんへ、

ヨーロッパでは新卒はどのように仕事を得ているのでしょうか?

一般的な採用方法を去年就活した身からご紹介いたします。

前置き

背景①|ヨーロッパのどこの話やねん

私は昨年はイギリスをベースにしておりましたので、ここであげる新卒採用事情はイギリスが主です。が、最終的に北欧で就職しておりますので、
主に大陸ヨーロッパも含めて考えて良いと思います。

正直なところを述べますと、
・イギリスで良いところに就職する難しさ
・ヨーロッパだったらどこでもいいかな
・大きな多国籍企業に就職するのがビザの観点から優先

という思考を持っていたので、国とか考えずにとにかく良さそうなところに応募しました。

なので一般的にヨーロッパで就職しようと考えている方には参考になるかと思います。

背景②|主にビジネス系のポジションのお話

私はビジネスマネジメント系の専攻でしたので、主に企業のビジネス系の部署を狙っておりました。大学院のマスターの課程で、同時に就活していました。
理系でもなく、ハードなスキルとかは特にないので、普通の院生就活をしたと考えていただいてOKです。

新卒で就職する方法は主に2つ


さて、本題です。
日本では一斉新卒採用がまだまだ主流かと思います。

就職する一年以上前から、1dayインターンや説明会に参加し。会社の情報を得て、
ES(エントリーシート)を提出、面接やグループワークといったようなプロセスを踏む方が多いのではないでしょうか。

ヨーロッパでは、主に3つの新卒就職の道があります。

①インターンやStudent Assistant としてスタートする。

LinkedIn(またどこかでLinkedInの重要性をまとめます)などの求人募集でも、
インターンなどの求人を見つけることができます。もしあれば、コネでも探したりできます。

決して数が多いわけではないので競争率は高いですが、そこからキャリアをスタートすることができます。

日本の新卒採用のように一斉に沢山採用するのではなく、1ポジション1人の世界なので、専門性と適性がないとこのポジションを得ることは難しいかもしれないです。

OJT(on the job training)を通して、日々の業務や働き方を経験することができるので、非常に学びの多い日々を期待することができます。また、チームの一員として働くことができるのでしっかりとした会社員ライフを送ることができます。

ただ、食物連鎖で言うと「一番下っぱ」に近しいところからのスタートになるので、フルタイムでも給料は生きていけるか絶妙なラインのものが多いです。

これは学生時代に同時進行するか、修了してから始めるかによりますが、
働き始めたい時期の2ー3ヶ月前に始めるのが理想です。

②Early Careerで募集されているポジションに応募する

みなさんも耳にされたことがあるかと思いますが、ヨーロッパでは職歴がないと仕事を得にくい傾向があります。

ですので、インターンやアシスタントとして始めることが現実的であるといえます。しかし、少しでも学部や院生の間に経験がある人、仕事でなくともボランティアなどアピールできるポイントがある人は、5年以下の経験でも応募できるようなポジションを考えてみるのも良いと思います。

経験年数なんてただの数字ですのでそこまで重視しなくとも、どのようにCVを磨き上げるかで可能性をあげることはできます。またこのトピックもどこかで書きますね。

インターンよりは給料は上がることが期待できますが、これはインターンの経験などが過去にない場合はとても難しいといえます。(あっても難しいです)
私のクラスメイトは卒業から9ヶ月後にやっと仕事が見つかりました。9ヶ月もずっと就職活動を続けるのは、想像以上に大変です。

この類のポジションは万が一就職できることになった場合、すぐに始めなければいけない場合が多いので、こちらも働き始めたい時期の2ー3ヶ月前に始めるのが理想です。

③Graduate Programに応募する(院生向け)

ヨーロッパの院卒向け、新卒一斉採用と言えるGraduate Programです。

採用過程もほぼ日本の新卒就活と同じです。志望動機、面接、オンラインテスト、グループワークといったタスクが課されます。

主にリーダーを育成するためのプログラムであり、1〜2年かけて複数のローテーション(会社によっては部署だけでなく、国を変えたローテーションがある)を回ります。

こういったプログラムは通ると、シード権を獲得したような形で早めに昇進を狙うことができます。ただ、倍率は基本的にクレイジーです。
特にBIG4などのプログラムは、面接に行けたら万歳な世界です。万国の優秀な人が1つのポジションを争っているので、仕方がないです。

また、給与などもインターンと比べるとかなり上がります。(人気な理由がわかります)ただアプリケーションは一年前に開始し、開始の8ヶ月前から選考が始まるので、かなり前もって就活を進める必要があります。

一番大事な注意点

ヨーロッパで働くとは、移民になること

移民になると言うことは、私たちがいることによって滞在国にメリットがないと実現が難しくなります。
滞在国にお金をもたらす人材であればビザも発行されますが、給与が低いと労働ビザがもらえない国も多くあります。

また国だけではなく、会社にとっても移民を雇うには追加のコストがかかります。
現地に代替になるタレントがいれば、会社としてもビザをわざわざ発行してお金をかけて私たちをキープする意味がないでしょう。

シビアな世界ですが、貴重なタレント(に見せかけた人)じゃないと移民として働くことは難しいです。

上で述べた①ー③の新卒就職の方法でも、ビザの観点を考えると
①は給与が低く、就業ビザを得るのは難しい(法的に無理な場合もある)ですし、
②は他の現地のタレントに勝る魅力を自分が持つ必要があります。
③は基本的にビザの発行をしてくれます(将来のリーダー育成なのでお金はかけてくれます)が、このようなプログラムの数は限られています。

ですので、主に3つ方法があると言いましたが、望みが薄そうな気がしてきましたね。

それでも大丈夫、なんとかなる

以下の心構えがあれば大丈夫です。

・強靭なメンタル
・優先順位:妥協できるところとできないところの理解
・自分のやりたいことへの確信

簡単な道のりではないですが、妥協するところ妥協しないところを
考えながら死ぬ物狂いで、求人にアプライし続けると何かが見えてきます。

そんなことよりも、どうすればいいのかを知りたいですよね。

眠たいのでまたそれについては次回書きます。

おやすみなさい。