ハチワレカッツ

舞台の感想(初心者)。感動をありがとうとお伝えしたくて。関西在住です。人生が暇になって…

ハチワレカッツ

舞台の感想(初心者)。感動をありがとうとお伝えしたくて。関西在住です。人生が暇になってきた50代でまた舞台へ行く余裕が出てきました。

最近の記事

(舞台感想)リア王

大阪の新しいホール、SkyシアターMBSで見ました。 良かったです。 悲劇でした。 涙溢れました。 リア王のあらすじは知っているつもりでした。しかし始まってみると、リア王と3姉妹のことしか覚えておらず、グロスター家って何だっけ?という状態でした。お恥ずかしい。 話を知らなくても充分に楽しめました 舞台が始まり、いきなり登場する現代風オフィスの演出に面食らいました。 しかし、老い、組織、権力、親子、という構造は明確なので、舞台が中世ヨーロッパでも現代オフィスでも大差はなく

    • (舞台感想)骨と軽蔑

      サンケイホールブリーゼで見ました。 観劇前は、出演者様が豪華で、またチラシの写真が眩しすぎて、自己主張の強いぐったりする舞台ではないかと、一抹の不安を抱いていました。 しかし全くの杞憂でした。 良い意味で華やかさや自己主張はなく、セリフが弾丸のように飛び交う、テンポの良い職人芸の舞台でした。 ストーリーは残酷で愚かで、しかし真心もあり3回泣きました。 1回は、衝撃のラストです。 後の2箇所は、自分でもなぜ涙が出るのかわかりませんでした。え、ここで泣くの、私?みたいな。

      • (舞台感想)ラグタイム

        観て良かったです。 総じて個々の歌、歌い手の方々が素晴らしく、ずっと涙目でした。 今頃、昨年の舞台の感想を投稿して失礼いたします。下書きに放置していました。 大阪の梅田芸術劇場で観ました東京公演中の高評価を見て、即座にチケットを取りました。 地方に住んでいると、東京の評判を参考にできてラッキーなこともあります。 なんか難しそう。理解できるかな? 不安になった私は、公式サイトをひと通り読み、日本経済新聞の劇評も読んでから臨みました。 ストーリー自体は難しくありませんでし

        • (舞台感想)チェンバロの午後

          高田泰治さんのチェンバロコンサートに行ってきました きっかけ 私が高田さんを知ったのは、「テレマン室内オーケストラ」のチェンバロ奏者としてです。 テレマン室内オーケストラは、地元の市民ホールで毎年コンサートを開催されています。 その会場で、連れが買ったCDがこちら。 https://ml.naxos.jp/album/WWCC-7802 連れは鍵盤楽器が大好きなのですが、わたくしはさほど興味がありませんでした。小学生の頃、習い事ピアノをやっていたのですがね。 しかし

        (舞台感想)リア王

          (舞台感想)ねじまき鳥クロニクル

          ねじまき鳥クロニクル(再演)を観ました。 初見です。 村上春樹氏の抽象的な話をどう舞台にするのだろう、と半信半疑でした。 しかし原作の世界が見事に表現されていました。 ダンスと音楽舞台はダンスと音楽(生バンド)に牽引されていると思いました。独創的でスリリング。片時も目が離せませんでした。 私はたまたまバンドのすぐ後ろに座りまして、鋭いドラムスや管楽器を目の端にとらえることができラッキーでした。バンドは3人と少人数ながら、舞台上のお芝居に匹敵するパワーを発揮されていたと思いま

          (舞台感想)ねじまき鳥クロニクル

          (舞台感想)桜の園

          ショーン・ホームズ氏が演出した「セールスマンの゙死」が最高に良かったので、同じ演出家であることに期待してチケットを取りました。 原田美枝子さんは動く姿がお美しく、舞台で拝見する醍醐味と思いました。ラネーフスカヤの役柄のせいか感情移入はできず残念でした。 ロパーヒン役の八嶋智人さんは実質的な主役だったと思いましたが、後半特に迫力があり、存在感がありました。 そしてフィールズ(村井國夫さん)。 終始ボケボケよぼよぼしていたのがラストにぐっと効きました。ホロリ。 おもしろく

          (舞台感想)桜の園

          (舞台感想)野田地図 兎、波を走る

          ●ネタバレあります。 ご縁をいただき、2回観ました。 1回目の観劇。 冒頭でラチとわかりました。 しかし脱兎が何者なのか(コウサクインということ以外)実名を聞いても思い出せず、半分以上、意味不明のまま観続けました。 2回目はいろいろ調べたのでので理解しました。しかしここまでわからないのであれば、劇団非推奨でも、ネタバレを確認して準備してから見たほうが良かったかもしれません。 脱兎の高橋一生さんは、軽やかに走っていると思うと途中から変容し、震撼とさせられました。空気がヒヤ

          (舞台感想)野田地図 兎、波を走る