ハチワレカッツ

舞台の感想他。感動をありがとうとお伝えしたくて。関西在住の50代です。

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最近の記事

(舞台感想)この世界の片隅に

朝ドラ ‘‘ブギウギ‘’ で夜来香を歌う昆夏美さんを拝見し、チケットを取ると決めました。 コントロールされた美声が別格で、舞台で聴かねばならぬと思いました。 場所はSkyシアターMBS。 原作を読んでいなくて、お話の理解が間違っていたらごめんなさい。  第1幕プロローグ的で、すずさんのおっとりした性格や、周りの人との関係性が丁寧に描かれていました。 第2幕ぼーっとしているかに見えたすずさんの、芯の強さや怒りが顕現化し、感情の幅が大きく見えるようになりました。 昆さんの歌

    • (舞台感想)彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』

      梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで見ました。 ハムレットを見るのは初めてで、Amazonオーディブルで予習しました。 劇中劇当方がシェイクスピアの素人ゆえか、序盤は少々忍耐が必要でしたが、劇中劇の場に来て、にわかに気持ちが盛り上がりました。 役者さんが客降りしたこともあり、空気がガラッと動いた気がしたのです。 劇中劇のパントマイムが素晴らしくて、劇中の王らと一緒に拍手しそうになりました。 ハムレット想像していたより体育会系のハムレットでした。柿澤勇人さんは、泣いて叫んで

      • (旅の記録)山を見るために信州へ行った話

        山を見たいと思い、1泊2日で長野県の安曇野・大町を旅行しました。 三千メートル級の山々が連なる、関西では見ることのない景色に感動しました。 1日目 JR信濃大町駅からスタートしました。 駅の観光案内所でレンタサイクルし、市立大町山岳博物館ヘ。博物館は丘の上にありますが、電動アシストのおかげで難なく登れました。 なぜここに来たかというと、北アルプスが美しく見えると聞いたからです。 博物館前の公園で、松本で買った駅弁を食べました。快晴に恵まれ山々がよく見えました。 最高です。

        • (旅の記録)丹波篠山、レンタサイクルで自然満喫

          丹波篠山一泊二日旅(2024年4月) サイクリング1日目 篠山観光案内所(二階町バス停から徒歩5分)にてレンタサイクル。3段変速です。 篠山街道から雲部車塚古墳へ。田園風景にのんびり。途中で雨が降り出し(想定の1時間早かった)全速力で戻りました。 2日目 同じくレンタサイクルにて、篠山川沿いを走り丹波竜の里公園へ。渓流と新緑が美しい。川代サイクリングロードに入るとJR福知山線と並走して楽しかった。直前のトンネル前は大型車の通行が結構あり、サイクル初心者の私はちょっと怖

        (舞台感想)この世界の片隅に

          (舞台感想)リア王

          大阪の新しいホール、SkyシアターMBSで見ました。 良かったです。 悲劇でした。 涙溢れました。 リア王のあらすじは知っているつもりでした。しかし始まってみると、リア王と3姉妹のことしか覚えておらず、グロスター家って何だっけ?という状態でした。お恥ずかしい。 話を知らなくても充分に楽しめました 舞台が始まり、いきなり登場する現代風オフィスの演出に面食らいました。 しかし、老い、組織、権力、親子、という構造は明確なので、舞台が中世ヨーロッパでも現代オフィスでも大差はなく

          (舞台感想)リア王

          (舞台感想)骨と軽蔑

          サンケイホールブリーゼで見ました。 観劇前は、出演者様が豪華で、またチラシの写真が眩しすぎて、自己主張の強いぐったりする舞台ではないかと、一抹の不安を抱いていました。 しかし全くの杞憂でした。 良い意味で華やかさや自己主張はなく、セリフが弾丸のように飛び交う、テンポの良い職人芸の舞台でした。 ストーリーは残酷で愚かで、しかし真心もあり3回泣きました。 1回は、衝撃のラストです。 後の2箇所は、自分でもなぜ涙が出るのかわかりませんでした。え、ここで泣くの、私?みたいな。

          (舞台感想)骨と軽蔑

          (舞台感想)ラグタイム

          観て良かったです。 総じて個々の歌、歌い手の方々が素晴らしく、ずっと涙目でした。 今頃、昨年の舞台の感想を投稿して失礼いたします。下書きに放置していました。 大阪の梅田芸術劇場で観ました東京公演中の高評価を見て、即座にチケットを取りました。 地方に住んでいると、東京の評判を参考にできてラッキーなこともあります。 なんか難しそう。理解できるかな? 不安になった私は、公式サイトをひと通り読み、日本経済新聞の劇評も読んでから臨みました。 ストーリー自体は難しくありませんでし

          (舞台感想)ラグタイム

          (舞台感想)チェンバロの午後

          高田泰治さんのチェンバロコンサートに行ってきました きっかけ 私が高田さんを知ったのは、「テレマン室内オーケストラ」のチェンバロ奏者としてです。 テレマン室内オーケストラは、地元の市民ホールで毎年コンサートを開催されています。 その会場で、連れが買ったCDがこちら。 https://ml.naxos.jp/album/WWCC-7802 連れは鍵盤楽器が大好きなのですが、わたくしはさほど興味がありませんでした。小学生の頃、習い事ピアノをやっていたのですがね。 しかし

          (舞台感想)チェンバロの午後

          (舞台感想)ねじまき鳥クロニクル

          ねじまき鳥クロニクル(再演)を観ました。 初見です。 村上春樹氏の抽象的な話をどう舞台にするのだろう、と半信半疑でした。 しかし原作の世界が見事に表現されていました。 ダンスと音楽舞台はダンスと音楽(生バンド)に牽引されていると思いました。独創的でスリリング。片時も目が離せませんでした。 私はたまたまバンドのすぐ後ろに座りまして、鋭いドラムスや管楽器を目の端にとらえることができラッキーでした。バンドは3人と少人数ながら、舞台上のお芝居に匹敵するパワーを発揮されていたと思いま

          (舞台感想)ねじまき鳥クロニクル

          (舞台感想)桜の園

          ショーン・ホームズ氏が演出した「セールスマンの゙死」が最高に良かったので、同じ演出家であることに期待してチケットを取りました。 原田美枝子さんは動く姿がお美しく、舞台で拝見する醍醐味と思いました。ラネーフスカヤの役柄のせいか感情移入はできず残念でした。 ロパーヒン役の八嶋智人さんは実質的な主役だったと思いましたが、後半特に迫力があり、存在感がありました。 そしてフィールズ(村井國夫さん)。 終始ボケボケよぼよぼしていたのがラストにぐっと効きました。ホロリ。 おもしろく

          (舞台感想)桜の園

          (舞台感想)野田地図 兎、波を走る

          ●ネタバレあります。 ご縁をいただき、2回観ました。 1回目の観劇。 冒頭でラチとわかりました。 しかし脱兎が何者なのか(コウサクインということ以外)実名を聞いても思い出せず、半分以上、意味不明のまま観続けました。 2回目はいろいろ調べたのでので理解しました。しかしここまでわからないのであれば、劇団非推奨でも、ネタバレを確認して準備してから見たほうが良かったかもしれません。 脱兎の高橋一生さんは、軽やかに走っていると思うと途中から変容し、震撼とさせられました。空気がヒヤ

          (舞台感想)野田地図 兎、波を走る