(舞台感想)ラグタイム
観て良かったです。
総じて個々の歌、歌い手の方々が素晴らしく、ずっと涙目でした。
今頃、昨年の舞台の感想を投稿して失礼いたします。下書きに放置していました。
大阪の梅田芸術劇場で観ました
東京公演中の高評価を見て、即座にチケットを取りました。
地方に住んでいると、東京の評判を参考にできてラッキーなこともあります。
なんか難しそう。理解できるかな?
不安になった私は、公式サイトをひと通り読み、日本経済新聞の劇評も読んでから臨みました。
ストーリー自体は難しくありませんでした
そして純粋に歌が素晴らしかった!
石丸幹二さんは、芝居も歌も素晴らしすぎました。想像の二百倍です(失礼の段お許しください)。
井上芳雄さん、大スターでした。2階席からでもかっこ良いとわかりました。歌は当然うまかった。
サラ役の遥海さんは、声量があり、エモーショナルな表現で驚きました。
この作品の訴えを、心の底から共有できたわけではありません
とはいえ、米国のこの時代の、日本のそれとは異質の差別・暴力を、血肉レベルで分かったわけではありません。日本人の非人道な仕業を映画などで見た時と、同じレベルで理解したかというと、難しいです。
それでも観て良かった、と思えたのは、作品の地力でしょうか。
わたくし自身が経験した差別や暴力というと、職場のハラスメント程度です。
まあそれでも傷ついたり、ムカついたり、階段の上から突き落としたろか、と妄想したりするわけですが。
属性(女性)による差別が一番大きいですが、ラグタイムのマザーの時代よりは進んでいます。
多分。
オーケストラはどこで鳴っているのだろう
オーケストラの音が聞こえるのに、見当たらないのです。
最後にすーっと舞台奥が開き、2階建てセットの中にオーケストラが現れました。さすがは藤田俊太郎さん。超絶カッコ良かったです!
ひとりでスタンディングオベーションをしたかったくらいです(が自重しましました)。
お読みいただき、ありがとうございました。
●データ
公演期間
2023/9/9(土) ~ 2023/10/15(日)
会場
日生劇場 (東京都)
愛知県芸術劇場 大ホール (愛知県)
梅田芸術劇場メインホール (大阪府)
脚本=テレンス・マクナリー
歌詞=リン・アレンズ
音楽=スティーヴン・フラハティ
翻訳=小田島恒志
訳詞=竜 真知子
演出=藤田俊太郎
出演=石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、遥海、川口竜也、東 啓介、土井ケイト、綺咲愛里、舘形比呂一、畠中 洋、EXILE NESMITH