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ソウルで日韓ダブルの10才の息子と3才の娘を育てる日本語教師&異文化間コミュニケーショ…

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ソウルで日韓ダブルの10才の息子と3才の娘を育てる日本語教師&異文化間コミュニケーション講師。学んできたことを実践に移しつつ、海外でのバイリンガル育児に奮闘しています。バイリンガル育児のこと、息子の日本での体験入学や韓国の小学校での経験、娘の言語発達のことなど。

マガジン

  • 海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら

    韓国で生まれ育ったユウが、日本の小学校を体験した時のことについてまとめています。

  • ユウとまるのうちの話

    我が家で起きた出来事や7歳差兄妹のユウとまるのお話など。

  • 子ども向けの日本語学習アクティビティ・教材など

    日本語継承の集まりの記録とアクティビティや手作り教材など。(手作り教材は、自分で作成したもののみダウンロードできるようにしています)

  • バイリンガル育児

    海外で育つ子どもが現地語×日本語を身につけるためのバイリンガル育児に関する記事です。

最近の記事

  • 固定された記事

バイリンガル育児がしやすい環境って?

先日、キッズコーチングエキスパートのASAMIさんにお声がけ頂いて、オンライン子育てサロン@KOREAで、バイリンガル育児について対談形式でお話させて頂きました。 私は韓国で1親1言語の方針で子育てをしていて、6才の息子が現在、会話は日韓バイリンガルになり、今後読み書きまでできるようになったらいいなと文字学習を始めたところです。(詳しくは、聞く・話すのバイリンガルになるまで) ASAMIさんは上のお子さんが4才になったあたりでお母さんとは日本語中心から韓国語中心に移行して

    • 海外で育つ子どもが日本の学校を体験したら⑦注意が必要だと感じたこと

      海外で育つ子どもが日本の学校を経験したらシリーズ、まとめ編です。一つ前の記事では、日本の学校に通ってみて良かったことをまとめました。 この記事では、逆に注意が必要だと感じたことについて書いてみます。我が家では、小2で四ヶ月、小3で1ヶ月の日本滞在と日本の小学校への体験入学をしていますが、ここで注意が必要だと感じたのは主に四ヶ月(もしくはそれ以上)の滞在で感じたことになります。ただ内容によっては、短期であってもある程度当てはまるものもあります。 ① 離れて暮らす家族との距離

      • 海外で育つ子どもが日本の学校を体験したら⑥ 良かったこと

        韓国で生まれ育っている息子、ユウが小学2年生の時に経験した日本の小学校への体験入学シリーズ、いよいよまとめです。 ユウは現在9才の小学4年生。小2での4ヶ月間の体験入学を経験し、小3の7月にももう一度同じ学校に通い、これまでに2回の体験入学を経験しています。(そして先日「今年はどうしようか?」という話が出ました) 帰国してからある程度の年月が経って、改めて感じる海外育ちのユウが日本の小学校を体験して良かったことと、逆に注意が必要だと感じたことについてまとめてみたいと思いま

        • 海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら⑤ ぼくの友達

          「친구는 생겼어?(友達はできた?)」 息子が小2の7月。体験入学で日本に行って間もなく、ビデオ通話をするパパや韓国のおじいちゃんおばあちゃん、オンラインで授業をしてくださっていた韓国語の先生などが、挨拶代わりに言っていた言葉です。 「……」 ユウはいつも、少しの間を置いた後に 「친구는 그렇게 쉽게 생기는 게 아니거든요.(友達って、そんなに簡単にできるものじゃないから)」 そう答えていました。 体験入学の初日から同じ下校班の子とポケモンごっこをしながら帰って

        • 固定された記事

        バイリンガル育児がしやすい環境って?

        • 海外で育つ子どもが日本の学校を体験したら⑦注意が必要だと感じたこと

        • 海外で育つ子どもが日本の学校を体験したら⑥ 良かったこと

        • 海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら⑤ ぼくの友達

        マガジン

        • 海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら
          7本
        • ユウとまるのうちの話
          2本
        • 子ども向けの日本語学習アクティビティ・教材など
          1本
        • バイリンガル育児
          4本

        記事

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら④ 熱烈歓迎とお別れの涙 

          日本での学校生活を経験してみるまで、韓国で生まれ育った息子にとって、日本語を日常的に話しているとはいえ、日本は夏と冬に数週間行く場所であり、じいじとばあばがいる場所であり、それすらも、コロナで途切れた3年間で細かいことはもう思い出せないくらい遠い記憶になってしまっていました。 大人にとっての3年はついこの前だけれど、8歳だった息子にとっての3年前は5歳。人生の半分近いくらいの時間になります。 それなのに、ソウルでの暮らしで「日本人は~」と耳にする度に、「日本の人はいい人だ

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら④ 熱烈歓迎とお別れの涙 

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら③ 手続き

          日本の小学校体験シリーズ、随分間が空いてしまいました。この記事では、体験入学のために必要な手続きについて、私の体験を元に書きます。 海外在住の方のブログやSNSなどで「夏休みに体験入学に行ってきました!」「子どもと一緒に一年間日本に滞在して、子どもも日本の学校に通いました」などよく見かけますが、私達は体験入学をするために実際にどんな手続が必要なのかいまいち全体像が見えず、どの情報が合っているのか分からない状況に何度か陥りました。 当初「まずは一ヶ月日本の学校に通ってみて、本

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら③ 手続き

          人生は停まることもあれば、また動き出すこともある

          息子の日本への体験入学記の途中ですが、下の子どものまるちゃんがまだお腹の中にいた時の記事を挟みます。(この7月、二回目の体験入学も行ってきました^^近々、まとめ記事を上げたいと思います) ※この記事はバイリンガル育児の内容ではなく、私達家族の記録です。 その日、夫と息子のユウと私とで、ソヘ(西海)の方にドライブに行きました。暖かい時期には潮干狩りをしたり、テントを張って楽しむ人で賑わう海岸ですが、春と言ってもまだ肌寒く、人はまばらでした。海はきれいだったけれど、強い風がび

          人生は停まることもあれば、また動き出すこともある

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら② 説得 もしくは合意形成

          こんにちは。ユウと日本に4ヶ月滞在し、日本の小学校を体験して帰ってきてから、早4ヶ月が経ちました。もう同じくらいの時間が経っていることにビックリ! ホームとなる場所での4ヶ月と、新しい経験をする場所での4ヶ月では、その濃さや時間の過ぎる早さが全く違うなと感じます。 あの4ヶ月を経て、今年はどうしようか?という話をユウやユウパパとしていたのですが 「今年はママの仕事もあって、日本の学校に行けたとしても夏休みまでの1ヶ月(またはもっと短い期間)になるけど、それでも日本の学校に

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら② 説得 もしくは合意形成

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら① 決意

          2022年、上の子ども(ユウ)が小2の時に下の子ども(まるちゃん・1才)の育児休暇を利用して、日本に4ヶ月滞在してきました。季節は7月から11月初旬。コロナの規制が緩まりホテル隔離がなくなったタイミングで、3年ぶりの帰省でした。滞在中、ユウは日本の小学校に通うことができたので、海外で生まれ育った子どもが日本の小学校を体験した記録として、残しておこうと思います。 まずは、なぜ日本の小学校に通わせようと思ったか?について。 学習言語としての日本語の基礎を身につける 以前にも

          海外で育つ子どもが日本の小学校を体験したら① 決意

          note再開。

          前の記事を書いてから、かなりの時間が経ってしまったのですが、その間私は下の子どもを妊娠・出産し、1年ほどは赤ちゃん育児と毎日12時半頃に下校する小1の息子のケアに専念していました。そして息子が小2、娘は1才になり、もう少しだけ私の休職期間が残っていて、世の中はアフターコロナに向かっていました。 人生の転換点と感じる時期でした。子連れ帰国の最大の壁だった日本入国時の隔離期間が徐々に短くなり、やがて0日になるとのニュースが耳に入ってきた時。今なら帰国して、日本に長めに滞在できる

          note再開。

          ひらがなクロスワードパズル2021年1月

          明けましておめでとうございます。 月に1回、比較的近くに住む日韓家庭の息子の同い年のお子さんたち、ママさんたちと日本語継承の会(通称カニの会)をしています。1歳半頃から始め、一緒に遊ぼう⇒日本語で遊ぼう⇒読み聞かせ・歌・遊び(工作や遊び)⇒プラス文字学習や食育、季節の行事体験という感じで、楽しく進めてきました。 去年はコロナの影響でなかなか継続的に開催できなかったのですが、オンラインと家庭学習を並行していく方向で、1月に久しぶりに開催することにしました。子どもたちももう6

          ひらがなクロスワードパズル2021年1月

          ちゃんと育っている。

          最近、6才の息子ユウが「こわい」という感情をはっきりと言語化するようになってきました。これも成長だな~なんて思い、「怖かったらママのところにぎゅーしにおいで」なんて呑気なことを言っていたのも束の間。 「ママ、ゾンビがこわい」ぎゅー。 「ママ、ばくだんがこわい」ぎゅー。 「ママ、コロナがこわい」ぎゅー。 「ママ、死ぬことがこわい」ぎゅー。 「ママ…」 ちょっと待って。 5分に1回、いや下手したら3分に1回ぐらい来るのです。さすがに心配になるし、こちらもなんにもでき

          ちゃんと育っている。

          「9才の壁」にたどり着くまでの壁①

          私がバイリンガル育児をしながら、いつも参考にしている表があります。 「『外国語!どう向き合う?どう学ぶ?』 ~バイリンガル教育の専門家が説く 母語の重要性~ 」という記事の中にある「年齢とコトバの発達(p5. p6)」というものです。 これは、かつて参加した研究会で筆者の先生から頂いた資料に載っていた表でもありまして、とても分かりやすくて感動したものです。表の無断転載は控えますが、ぜひぜひリンク先の記事をご覧になってください。 表の内容を見ますと、年齢別に言葉がどう発達

          「9才の壁」にたどり着くまでの壁①

          子どもは多言語の世界をどんなふうに受け止めているか

          子どもは、多言語が飛び交う世界をどう受け止めているんだろう。 バイリンガル育児をする親としても、純粋な好奇心からも、ずっと知りたかったことでした。しかし当然ながら、幼い子どもは自分に見える世界を大人に分かるように伝える術を持たないわけで、色々な状況や断片のような言葉から、パズルを当てはめていくように想像するしかありません。 今回の記事は、我が家の中間報告です。条件としては、父親と母親の言語が違う国際結婚家庭で、1親1言語方式を採用。社会の言語と父親の言語が同じで、母親の言

          子どもは多言語の世界をどんなふうに受け止めているか

          海外で幸せなバイリンガル育児をするために必要なことって…?

          はじめまして。asanoです。 2020年8月現在、日本語教師歴18年、韓国に暮らして計13年、韓国人の夫と国際結婚をして、6才になる日韓ダブルの子どもを育てています。時折、異文化間コミュニケーションの講座もしています。 この度、一つのテーマを持ってnoteでブログを始めることにしました。 「海外で幸せなバイリンガル育児をするために-韓国ソウル編-」です。 私の長らくのテーマは「海外で自分らしく幸せに暮らすこと-韓国ソウル編」だったのですが、ここソウルで出産・育児をし

          海外で幸せなバイリンガル育児をするために必要なことって…?