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学校を休みたい気持ちを隠せないようになった頃に娘がとった行動

『本当の自分を隠して生きるのはもう嫌だ。』進級してすぐの満月の日に突然、と言った娘。

学校を休むときの連絡を3年生までは体調不良ってことにしていましたが、本当のことを言っていなかったことが、だんだんつらくなってきたのだそう。

朝の学校への連絡って子どもも聞いていることが多くて、本当のことを伝えていないことにかなりストレスだったようです。

『本当の自分を隠して生きるのは嫌だ』
繊細さは目に見えるものではないから、つらく苦しい思いをしていることを見た目だけで周りに気づいてもらうことは、なかなか難しいものがあります。


さて、どこから、どうやって、はじめようか。
何をどんな風に伝えたいのかを娘と相談することからはじめて、まずは新しくなった担任の先生に伝えてみよう、そこからスタートすることにしました。

家庭訪問のときに、自分がどんなところに繊細さを感じているのか、学校に行っていてどんなところがつらいのか、ということを自分のことばで話していました。

担任の先生は丁寧に話を聞いてくださって、誰かが我慢すればいいっていうクラスにはしたくない、と話してくれて。

受けとめてくれる人がいる、学校にも味方になってくれる人がいる、と感じられたことが大きな安心感につながったようでした。


授業中にもアイコンタクトをしてくれたり、誰かを注意したときに大きな声をだして驚かせたね、あなたに向けた言葉ではなかったよ、ということを伝えてくれたり、1学級の人数は変わらないけれどできるだけ心地よく過ごせるように座席を調整してくださったり、いろんな配慮をしてくださいました。

環境が大きく変わったわけではないけれど、今までの学校生活のなかで、一番安心感のあった時間だったようです。


この頃は、学校に行くことが目標になっていたから、行きつ戻りつつ、そのスピードも、のんびりだったりいそぎ足だったり、ときには完全に休憩するときもあるけれど、目標に向かって次のステップをどうしようかと娘と話をしていたとき、クラスのみんなに自分のことを知ってもらうというチャレンジをすることになりました。

これは、もう3学期の中頃の話です。

ありがたいことに、一緒に過ごせたら嬉しいけれど、〇〇の気持ちが一番大切と言って、娘のことをありのままに受けとめてくれるお友だちが何人もいて、支えてもらっていましたが、保健室で過ごしたり、図書室で過ごしたり、早退をすることも多かった理由を知らないクラスのみんなは、いろんな感情をもっていたとおもいます。娘自身そのことに後ろめたさのようなものも感じていたようです。

周りに自分の状況を伝えなければそれはそれで、伝えることの不安や恐れを感じることもかかったように感じますが、ときにはそこを乗り越えなければならないときもあって。ちょうど行動を起こすタイミングだったように感じています。

娘はみんなに自分のことを知ってもらおう決めましたが、全員にわかってもらえるとは思っているわけでもなく、ただ、わかってくれる人が増えたらいいなー、くらいの感覚だったそう。
けれど、とっても勇気のいることだったように感じます。


自分のことをどんな風に思っているのかわからない人たちを前に、自分のことばで話すことはハードルが高すぎたようで、保健室で過ごしている間に先生から娘の状況を話してもらうことにしました。 
そのあとは、個人的に話をしたりしていたようです。

このことをきっかけに、早退するときも普通に声をかけてくれたり、保健室から戻った時にはおかえりと声をかけてくれる人も増えたりして、少し気持ちが楽になった様子でしたが、少し時間が経つと日常に戻り、そのあと臨時休校が重なったりもして。

母であるわたしは、このチャレンジが5年生のクラス替えを前に娘のことを知っていてくれる人が増えたらいいなー、という感覚もありましたが、次の学年にうまくつながりませんでした。

本人がこのことを今どう感じているかはわからないけれど、結果がどうかというよりも、あのとき自分のことを知ってもらう行動ができた経験は、きっといつか、自分を表現していくチカラになるんじゃないかなーと信じてます。




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