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我慢と忍耐

🔴母や姉は、私なんかより、もっともっと我慢や忍耐を重ねてさまざまな苦労を乗り越えてきた!
それに比べて私は……なんか、格の違い?性格?自分の小ささが情けなく思うこともあります。
ただ、母みたいにはなりたくない!
でも、母に褒めてもらいたい!

などと複雑な想いをもちながら、無我夢中で頑張ってしまうことがあります。
そんな、50代の女性相談者Aさんから、カウンセリング後に報告メールをいただきましたのでご紹介させていただきますね。

こんにちは。
夫婦問題カウンセラーの小林美智子です。

ただ年代に関係なく、あなたの母親ががんばりやさんタイプだったら、ぜひ読んでいただけたらと思います。

🔴先生へ
お変わりないでしょうか?

私は、早々に風邪をひきようやく落ち着いてきました。
年々、治りが遅くなる気がしてますが、具合が悪いのに無理して台所に立ったりしなくなったこと、出来ない状態であることを伝えることが出来るようになって、進歩したなぁ~と思っています(^^;
以前の私なら、熱があろうが痛かろうが、我慢してご飯作ったりしてましたからね…。
私がやらなきゃ!ってなんか責任感満載で。
そうすることが、いい母、いい妻だと言わんばかりの状態だったような…。

なぜそうしたのか?
私の母がそうだったから、ですかね。
痛かろうが具合悪かろうが、誰かの為に頑張る人だったし、そうすることが当たり前だというような雰囲気の中で生活してきました。
少しお腹が痛いくらいで、学校を休んだりする私に、
熱があるのに、行くなと言う親を振り切って、部活の試合に行った姉を頑張り屋と褒めて、
あんたは本当に怠けてるというような母でしたから。
確かに姉は頑張り屋だと思ったけど、具合悪いと言う子供に、あたかも仮病か?くらいのことを、平気で言ってしまう母に腹が立ってました。

結婚してからは、そんな母に褒められたくて意地になりました。
誰かの為にというより、自分の為に我慢して無理してしまったかな。

この頃、子供とよく電話で話しますが、こんな私のことを褒めてくれます。
母さんは本当に頑張ってたよ。と言ってくれます。
家族の為、あなた達の為といいながら、実際は自己満足の為に意地になっていただけだったのに。
でも、そう言ってもらえて本当に嬉しいし、不器用な生き方だと思うけど、我慢して頑張ってきてよかったことも、あったかもしれないと思っています。

今も、家庭内別居は継続しています。
再び夫婦としての関係性を持てるか?は、今も全くわかりません。
夫の生活に入ることが、怖いです。
また拒否されることを考えてしまって、気持ちがすくみます。
もし、やり直しがあるなら、どういう形がいいのかは、今現在も悩むところです。

コントロール出来るくらいじゃないと、ダメかな~とも思います。
お互いに、どんな距離感なら息苦しさや圧力にならず、相手を拒否することなくやっていけるのか?
苦痛にならない我慢や忍耐が、私に理解できるかな~?
再び夫を敵にしないように、出来るかな~? 
まだまだ、考える時間が必要でしょうかね。

Aさん、報告メールありがとうございます。

具合が悪いのに、無理して台所に立ったりしなくなったこと、出来ない状態であることを、伝えることが出来るようになって、進歩したなぁ~と思っています(^^;
うんうん。花丸で~す^^ 
Aさんは自分のことだからあまり感じないかもしれませんが、カウンセリングに来てくださった頃より、格段に進歩しちゃってますよ^^
具合が悪いのに、無理して台所に立たずに、出来ない状態であることを伝える。
コレこそが、自分を大切にするということなんじゃないかな。

結婚してからは、そんな母に褒められたくて意地になりました。誰かの為にというより、自分の為に我慢して無理してしまったかな。
子供の頃、1番褒めてもらいたい人って母親ですもんね。
それが叶わないと、大人になってもず~っと追い求めてしまうんですよね。でも、そんな自分を冷静にみれるようになってきたと感じました。

この頃、子供とよく電話で話しますが、こんな私のことを褒めてくれます。母さんは本当に頑張ってたよ。と言ってくれます。
うんうん。Aさんは、母親のこと、今でも、なかなか褒めるという気持ちになれないんじゃないかな。
でも、Aさんの子供さんは、Aさんを褒めてくれました。
Aさん、Aさんは、母親を越えてたと私は感じています。

だって、Aさんの母親はAさんから褒めてもらえないのに、Aさんは子供さんから褒めてもらえたんだもん。

子供さんにも、もしかしたら複雑な想いがあったかもしれません。
でも、子供さんが褒めているAさんは、今のAさんを軸にみているんじゃないかな。

子供にとっては、いまだに我慢や忍耐で苦労して幸せそうじゃない母親よりも、なんとなく幸せそうな母親のほうが安心します。
今のAさんは、子供さんにとって、Aさんが思っているよりも幸せそうにうつっているかも……ですよ。

母親が良いとか悪いとか、母親が正しいとか間違っているとかじゃなくて、人生って、結局、今、自分がどうか?
って、ことだと思うんですね。

私も、還暦を過ぎていろいろなことを思います。
そして、最終的にいきつくことは、
🌸今の生き方=これからの生き方
に、つながっているということです。

人生をリセットすることなんて、実はできそうでできません。
でもね、今のあなたが、これからのあなたの人生をつくっていけます。
だからこそ、あなたの人生は自由自在ですよ~^^

苦痛にならない我慢や忍耐が、私に理解できるかな~?
う~ん。Aさん、子供さんも手がかからなくなったし、これからのAさんの人生に、我慢や忍耐って、もう必要ないんじゃないかな。

もしかしたら、我慢や忍耐の度合いを軽くしながら、落としどころをみつけようとしているかもしれないけど、
なんか我慢と忍耐が、今後の夫婦関係の前提のようになってしまったら、ちょっと違うのかなって思ってしまいました。

だってね、それをやってきてうまくいかなかったっていうところもあったと思うんですね。我慢や忍耐は悪いことばかりではありません。
でもね、なんかもっと違う視点に変えてみるのもいいのかなって感じました。

そこでAさん、ひとつだけ宿題を出させてください。
我慢→
忍耐→

なんか、違う言葉を考えてみてください。
そして、その新たな言葉で、これからの夫婦関係をイメージしてほしいなって思いました。

年齢が上にいくほど、我慢・忍耐・苦労などが、美徳のように育ってきたところがあります。
なぜなら、そこに、母親が重なっているような感じだったんだと思うんですね。

ただ、時代は刻々と動いています。
昭和の母の苦労はわかりやすく、平成の母の苦労はわかりにくいのかもしれません。

でもね昭和の母親が、平成の時代に母親になっていたら、
きっと、平成の母親とさほど変わらないような気がします。

また平成の母親が、昭和の時代に母親になっていたら、
きっと、昭和の母親とさほど変わらないような気がします。

時代の流れと共に、少しでも自分らしく生きていける人が増えるといいなといつも思っています。

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夫婦関係を考える時、パートナーにばかり目を向けるのではなく、パートナーの親に目を向けると、わかってくることもあります。
また、自分の親にも目を向けることで何かを感じることもあります。

今回は、そんな視点で、夫婦関係を考えてみてくださいね。

🍀夫婦関係と自分に向き合う記事をたくさん書いていますので、よかったら読んでみてくださいね

最後までお読みいただきありがとうございます。

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