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H a p p a n o U p d a t e s - No.235

1月の葉っぱの坑夫の更新情報です。「小さなラヴェル」のお話も佳境に差し掛かりました。今回のタイトル画像はその中から1シーンを。去年の夏に連載をスタートしてからはや半年! 評伝やラヴェル自身の言葉と合わせて読んでいただくと、この素っ頓狂なストーリーが、意外にラヴェルという人物の本質に迫っていることがおわかりいただけるかも?!
・小さなラヴェルの小さな物語
・モーリス・ラヴェルの生涯
・わたしはラヴェル:手紙・文章・インタビュー
・今月のピックアップ
・最近思ったこと、考えたこと

タイトル画像:たにこのみ

小さなラヴェルの小さな物語
作:コンガー・ビーズリー Jr.   絵:たにこのみ  訳:だいこくかずえ

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第6回更新
別れ~定期船に乗って(第32〜第34話)
危機一髪~再会(第35〜第36話)
身長30cmの小さなモーリス・ラヴェル。フランスの偉大な作曲家を題材にした、楽しくて心温まるコンガー・ビーズリー Jr.のファンタジー小説です。いよいよスペインへの旅がはじまります。ロワール川を走る定期船に乗ってナントへ、そこからボルドーへと南下、そして母親の住むサン=ジャン=ド=リュズへ。そこまで来ればピレネー山脈が目の前、スペインはもうそこです。ただ、、、その前に一騒動が! 果たして無事に行き着けるのでしょうか。

モーリス・ラヴェルの生涯
マデリーン・ゴス著 だいこくかずえ訳

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X. スペインへのあこがれ
モーリス・ラヴェルが生まれたバスク地方は、フランスとスペインをまたがる独自の言語や文化をもつ地域です。母親の生地であるバスクやそのすぐ向こうのスペインの踊りや民謡に、ラヴェルは親しみとあこがれを持ちつづけてきました。スペインの名がある二つの作品、『スペイン狂詩曲』『スペインの時』がどのようにして生まれたか、詳細が綴られています。
*この作品はラヴェルの死後まもなく書かれた、英語による初めてのラヴェル評伝です。当時著者はパリに滞在中で、ラヴェルの弟や友人たちから直接話を聞いてこれを書きました。(全20章ありますが、公開は順不同です)

わたしはラヴェル:手紙・文章・インタビュー
テキスト:モーリス・ラヴェル  訳:だいこくかずえ

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第6回更新
[文章] ジャズをもっと真面目にとるべきです 1928.3
[文章] インスピレーションについて 1928.1-2
ジャズはアメリカ合衆国の国民的音楽を先導するもの、これを除くとアメリカはまだ本物の音楽の語法をもっていない、とラヴェルはアメリカの雑誌に寄稿します。1928年、ラヴェルのアメリカツアー最中の文章です。

アービー ・オレンシュタイン編 "A Ravel Reader: Correspondence, Articles, Interviews”より、友人や家族に宛てた手紙、自作や他の作曲家についてのコメント、レクチャーやインタビューなどを選び、日本語にして紹介します。

今月のピックアップ | Choice of the Month
やって来た赤ちゃん
タイ・ドン・ホワイ
だいこくかずえ:訳

White Swan Hotel GOING HOME BARBIE

今月のピックアップ再開です。
旧サイト「とりうたうあたらしいことば」に掲載した作品から、アメリカ人夫妻の養子となりアメリカに渡った、中国出身の作家ドン・ホワイの短編小説を。
New Baby by Tai Dong Huai

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
01.12/22 今も生きてる女相撲 & 未来のフェミニズム
01.26/ 22 アフリカ系クラシック音楽の♡を聴く
20世紀前半に活躍したアフリカ系アメリカ人女性作曲家、フローレンス・プライスを紹介しています。「アメリカ音楽は、黒人の旋律を基盤に作られるべき」と発言したのは、1892〜1895年にニューヨークに滞在したドヴォルザークです。これこそがアメリカ独自の音楽となる、という考えは、モーリス・ラヴェルの言っていたことと重なります。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org


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