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H a p p a n o U p d a t e s - No.240

7月の葉っぱの坑夫の更新情報です。今回、初めての試みとして6月24日から7月26日まで週2回のペースで、アウグス・ガイリの短編小説『筏乗り』を連載しました。昨日の更新(#10)で短編連作小説の第1話は終了です。
8月中旬から第2話『ノギギガスの3兄弟』の連載を開始する予定です。
・筏乗り 第1話 #1 〜#10(全話公開済み)
・モーリス・ラヴェルの生涯

・最近思ったこと、考えたこと

Title image:Otepää maastik 2 / Estonian painter, Johannes Einsild (1891 - 1928)

筏乗り(#1 - #10)
アウグス・ガイリ著 だいこくかずえ訳

タイトル画:W.A. Bouguereau (1825 - 1905)

アウグス・ガイリ(1891 - 1960)
エストニアを代表する後期ロマン主義の作家。美しさと醜さという相反する存在に焦点を置いて作品を書いた。19歳で作家デビュー。

日本でほとんど翻訳されることないエストニアの小説を連載で紹介しました。エストニアの小説としては、去年連載して今年本として出版した、メヒス・ヘインサー(1973〜 )につづく第2作品目です。実はアウグス・ガイリを知ったのは、ヘインサーについての情報が元でした。ヘインサーの卒論がこの作家(ガイリ)だったのです。

#1 ロキとマルー #2 川を下る若者たち #3 流れ者
#4 クディシームの話 #5 グラバー #6 ニペルナーティ
#7 ハバハンネス #8 ハバハンネス⓶ #9 ロキとマルー
#10 夜の川下り

モーリス・ラヴェルの生涯
マデリーン・ゴス著 だいこくかずえ訳

XII. ダフニスとクロエ
モーリス・ラヴェルの最高傑作と言われ、今も世界中で演奏されているバレエ作品の創作秘話です。現在はオーケストラ作品として知られていますが、初演は1912年、ディアギレフ率いるロシアバレエ団により、パリのシャトレ座で行なわれました。主演はニジンスキーとカルサヴィナ。当時ディアギレフはパリで最も人気の天才プロデューサーとして知られていました。そのディアギレフからの依頼でラヴェルはこの作品に取り組みます。

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
07.08/22 crazyをどう訳す? これは差別語?
07.22/22 悪人vs.善人。世界の2分に茶々をいれる、逆転の発想とフィクション

公の場でつかわれる日本語が、近年多様な側面から見たとき、差別にあたるのではないかという検証が行われるようになりました。たとえば「見目麗しい女性」「色白の美女」などの表現も誉め言葉のようでいて、別の視点から見れば女性差別にあたる可能性もあり。これは小説の表現でも当てはまり、翻訳においても、使いにくい言葉になってきています。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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