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女は仕事か妊娠出産、どちらかしか選べない。~「仕事が熱い時期」と「妊娠出産適齢期」が重なる

「仕事と育児の両立」なんて言葉があちらこちらで当たり前な単語として視界に入ってきながら生きてきたし、妊娠出産しても仕事もどちらも手にできるものと思ってた。20代の私は知らなかった、、。そんなの幻想だった。

現在30代半ばの女。1人目産んで産休明けて、2人目のタイミングに猛烈に悩んでいる。昔から3人欲しいと思っていた。子どもは2人でいいなら、もう1年あけてもいいと思えた気がするれど、妊娠のしやすさと妊娠出産育児の体力面を考えると2人目もそんなに間あけずに妊活を始めたいところ、、。1人目産んでから少なくとも1年はあけたいとは思っていた。となると、ちょうど今からがそのタイミングなのである。生理もきた。(生理と生理前症候群のない約2年間はパラダイスだったなぁ、、、白目)

最低空けたかった1年が経ち、さてすぐ妊活か?
シュミレーションをした。

産後1年後に妊活始めて、すぐ妊娠できた場合


2人目すぐ妊娠できたなら、来年春頃には出産、その前の年明けに産休に入る。すると、仕事できるのは残り8ヶ月。(これはつわりダウンの時間を含まず。切迫早産にもならずに動けた場合、つまり「最大」8ヶ月ということ。)
 1人目の時は仕事を休むほどの悪阻にはならなかったけれど、2人目3人目は悪阻の程度が違ったという話はよく聞く。つわりで2ヶ月ダウン(これ以上長い可能性もある)、切迫早産で後半は仕事禁止になる可能性だってある。すると、8ヶ月働けると思っていたら2,3ヶ月しか働けなかった、ということもあり得る。自分もツラいけど、仕事先に迷惑かけるのも本当に心苦しい。
それに、キャリアが実になる前に止まり、ブランクが濃くなってしまう。せっかく感覚戻ってきてさてコレから!ってトコなのに。

(もし例えば4月生まれ&会社員の人の場合は、
2020年2月に産休育休入り、2021年4月0歳クラスで入園&復帰しすぐ妊活&妊娠したなら復帰して1,2ヶ月でつわりが来て、上司に2人目妊娠報告で2022年1月予定日=11月に産休入らせてください、なのだ。2021年4月末に復帰し、7ヶ月後に産休。つわりダウンや切迫もなかったとして、7ヶ月の勤務。それくらいの期間でもできる業務の切り分けができる会社・仕事分野ならいいのだけど

(でも前に派遣仕事の一覧を見てて思ったのは、産休育休中で空いたポストのために○ヶ月限定で、という事情の募集もチラホラ見かけたので、前よりは少しずつ進んでるんだと思う。働く女性は増えてるから会社も変わっていかないとやってられないもんね、ただでさえ人手不足・採用難の時代だし、昔みたいに妊娠したらポイして次の人、なんてやってられない) 


1年さらに延ばし産後2年後に妊活を始めた場合


妊活開始を1年先に延ばしたとこでなかなか上手くいかず2人目がずっとできない可能性もある。2人目不妊ってやつ。(1人目はすんなりできたのに、2人目は妊娠できない現象のこと)
1年に妊娠のチャンスは12回しかない。1年経つごとに自分も子宮や卵子も年を重ねる。旦那の方だってそうだ。不妊の原因は女性だけじゃない。半分は男性なんだ。
しかし、働ける期間が1年延びるとだいぶ違う。
例えば、4月5月復帰の人の場合、同じ職場同じ業務に戻るとしても、ブランク後は頭の回転も想像以上に遅く、言い回しとか言葉が口から出てこず上手く話せないとかあって、3ヶ月でだいぶ慣れ、半年で取り戻せる感じになる。そのイイ感じの状態から1年ちょい働けるのだから。

結局、女はキャリアか妊娠出産かどちらかしか選べない

こう考えてると、女性は仕事を取るのか、妊娠出産を取るのか、どちらかしか選べず両方を取ることはできないんだよ!おらおら!と見えない何かに何かを突きつけられる気分になる。

両方を取るには、仕事はある程度あきらめなければならない。(手を抜くという意味ではなく、小無しで働く時より仕事の幅や深さは減りチャンスも減る道を進まなければならないということ。だって半年~1年その仕事から抜けるんだもんね。さらに、抜けた分だけ復帰時に前と同じ感覚やパフォーマンスを取り戻すまでも少し時間が必要になる)

仕事をもっと優先させるなら、心身の回復を「あきらめ」、産後たった2ヶ月の回復しきってない身体で仕事復帰し、まだふにゃふにゃの赤ちゃんと1日を過ごすことも「あきらめ」預ける。

もちろん、育児をあきらめず、しかしキャリアも問題なく(?)積めました!、と、結果的に上手くいったケースは世の中にあるよね。でも、少なくともそれより前の妊娠のタイミングを決断する時には片方を無くす覚悟で一つを選ばなければならない。

4人の子を持つ先輩ママに、こうこう悩んでる、どうしよう、と話した。

(来月から増える稼働先に関わってる人でもある)。いざ今年妊活してすぐ妊娠できたなら、それはそれで仕事先にある程度迷惑をかけることにもなるし、でも年齢もあるし、キャリアや仕事や収入も大事だし、、ああどうしよう、と。
すると、「同じ年代の働く女性はもれなく皆それで悩んでて共感しまくりだし、そんな年代の人も多い仕事先だから気にしなくて大丈夫だよ!」と言ってくれた。ありがたかった、、、、。そうだよね、働く女性みんな1度はぶち当たるよね、、、既婚独身、男女、年代関係なく、妊娠出産で離脱しなければならないこと、子どもの呼び出しで抜けなければならないこと、自分の体調がすぐれずパフォーマンス下がるのでサッと治すために今休むこと、家族の病気介護で中期間フルタイムで働けないこと、etc、が「そうだよね!こちらのことは気にせず!今は抜けて、また戻ってきて!」と言い合える社会価値観、組織設計、業務構造、社風、になっていってほしいよね。


せっかくのキャリアチャンスにさようなら

もう一つの声かけてもらっている仕事先も女性が非常に多い職場ではあるが、つわりダウンリスクや1年以内に産休入る可能性あるなら依頼は難しいかも、という話が出てしまった、、、。新規事業の本部長的な役割で、ものすごく面白そうな仕事だったのにあきらめようかと思ってる。代替がききにくい仕事内容だからね、、。あー、キャリアの幅にも繋がる内容なのにな、、、せっかくのチャンスなのに、、、ああ悔しい。
つわりが前回と同じ程度で、切迫流産もなければ、1年未満でもここまではやれるから任せて欲しい!と提案説得することもできる。だけど、そのリスクは0じゃないし、可能性もそこまで低くもないことだから、言う勇気が持てない。


「仕事が熱い時期」と「妊娠出産適齢期」が重なることも問題だよね


この、子どもを希望する女性にあるあるの苦しい悩みは、仕事真っ盛りの時期と妊娠出産の時期が重なるのせいでもある。どちらかをズラすことができればいいのだけど、それぞれ問題も。

妊娠を後ろにすると、不妊や体力のデメリット。

仕事を後ろにして妊娠出産を前にすると、20代の伸びる時期&誰にでもチャンスをもらいやすい時期を逃すことになる。

30半ばにもなると、「チャンスは誰にでも」ではなくなる。認められた人にチャンスが来やすくなる。


小さい頃から「男女平等」と習ってきて、男女格差も特に感じずその通りだな!と思いながら生きてきた。

男女は平等ではなかった。

ジャンケンで妊娠出産を決めたい。

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