下駄をはいた豆ごはん
子供のころ楽しかったお手伝いに、えんどう豆のさや剥きがある。
さやの端っこにある「ここから開ける」と言わんばかりの髭を引っ張ると、ぴりっと小気味良い感触と共に筋が外れる。筋があった部分に親指、反対側に人差し指を置いて力をこめると、ぱこん、とさやが開き、つやつやした緑色の豆が顔を出すのだ。丸々太った大きい粒も、兄弟に押されるようにして縮こまる小さい粒も、どちらもかわいい。
さやの内側を指でこそげるようにして、豆を取り出す。ボウルの底に硬い豆がぶつかる、こここここ、とリズミカル