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小指だけつないで

眠いなあ。
と、思う。
ほんとうに眠ってしまったり
起きれないこともたくさんある。
会社に遅刻しないのが、不思議なくらい。

昨日も眠ってしまって
少しだけ早起きをして、エッセイを書いているのだけれど。
何度も目覚ましを止めて、まくらの下に押し込んで
目覚めてからも、しばらくぼおっとしていた。

おかしいな。
昨日もはやく眠ってしまったから、今日は早く起きようと思ったのに。

どうして、目覚めのすこやかさって
睡眠時間に比例しないんだろう。

遊びたくて
さくっと書くエッセイもいい

何日か前の夜
そんなメモを、残したところだった。

その日もやっぱり眠ってしまっていて
エッセイも書けていなくて
でも家族が帰ってきたから、一緒にゲームをやりたくて

最近はカービィの新作、「ディスカバリー」をプレイしている。
カービィは好きなんだけど、操作は苦手だから。
わたしはむかしっからーーー実家で兄と遊んでいた頃から、2P専門だった。
だから、ひとりだと先に進めない。
夜も遅く、家族が眠りにつく時間も近い。

ご褒美は、最後にとっておくタイプだ。
だから、ごはんの前に、ゲームの前に
わたしは、エッセイを片付けたい。

「いまから15分くらいで書くね」と告げて、部屋にこもった。

15分での書き方、っていうのもある。
それはもちろん、3000文字を1時間とか2時間かけて書くよりも、練度が低い。

たくさん時間をかけて書くものっていうのは、苦しいけど楽しい。
そのことは、よくわかっているけれど。
毎日できることじゃない。

休みの日だって寝てばかりいるのだから
エッセイのことばかり考えている時間、というのはなかなか確保できない。
生きるのがへたくそだなァ。と思う。

それでもわたしは
わたしの、ルールの中で。

守りたい部分に線を引いて
軽いおしゃべりみたいなエッセイを作る日だって
そんなに嫌いじゃない。

むかしは、家族とか、欲望を大切にすることが怖かった。ように思う。

わたしは、あなたとの時間をたくさん諦めてきた。
どうでもいい人にしてしまおう、と何度も逃げた。
そのことが途方もなく寂しく思う夜を、越えてきてしまった。

ときどきおしゃべりするね。
ときどき、質問をするね。
たまには、相談をするね。

それでもぜんぶ、わたしだよ。
それも、ほんとうのわたし。

わたしは怠惰な人間で、飽きっぽくて、どうしようもないひとだから。
あまり遠ざかったものを大切に思い続けることができなくて。
だからいま、書くことをどれだけ愛していても、書かずにいたらそれを忘れてしまう。
なんていう薄情なタイプだから。

毎日一生懸命じゃなくても
かろやかでも
へらっと笑ったとしても

書くこととピアノのことを忘れないように
のんびりと一緒にいたいな。

抱きしめなくていい。
小指だけ、繋いでいるみたいに。




※now playing





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