【講演会感想文】賭して、伝えたかったこと #526呼吸
2024年5月26日
”アートフォーラムあざみの”にて、鍼灸師ミツルさんの単独講演会がありました。
ミツルさんには、どうしたら「健やかに過ごせる時間が増えるか」ということを相談していて。なんだか頭痛いとか、だるいとか、生産性が低い時間帯ってあるじゃん? それを減らしたくて。
適切に動ける時間。好きなことを楽しいと思える時間が増えること。「生きやすいってことだよね」って、わたしもちょっとずつ理解してきたところ。
わたしが知りたいことと、ミツルさんが話そうとしてたことは、きっと同じ。
▼今まで、ミツルさんと書いた記事
▼講演会のフライヤー
この講演会でミツルさんが話したこと、抜粋して綴ってゆこうと思います。
フライヤーに、ミツルさんとわたしが書いた内容だけど、これって「そーゆーもん」って諦めてない? わたしは諦めてた。
これが行き過ぎて、仕事に行けないってなったときに、ようやく「ヤベッ」と思って、健康を手に入れるための努力を始めたわけだけど……それまでのわたしが、まさしく「そーゆーもん」だったのよ。
しんどさと折り合いをつけていくことも生き方。
しんどいときは寝れば大丈夫。それも大切なこと。
けれども、「どうしてそうなってしまうのか」を学び、(超絶めんどくさいけど)習慣を変えてゆくことも、わたしたちの選択肢のひとつ。
そしてミツルさんは、全人類に絶対に関係のあるテーマ”呼吸”で、この問題を紐解いてくれます。
よかったら覗いていってね。
はじめに
本日の目的
人間って、1日25,000回〜30,000回くらい呼吸しているんです。
仮に、一度の呼吸が、必要量の9割しか満たしていない場合は「30,000×0.9=27,000回分」になっちゃうってこと。だいぶ足りてない感じがする。
その”足りてない感じ”っていうのは、実は”酸欠”のような状態だったんです。
▼というお話は、こちらにまとめて書かせていただきました。
呼吸を変えることで、自分を変えてゆく。
ミツルさんが掲げる、本日のテーマはこちら。
呼吸が足りない酸欠状態を改善したその先にあるのは、自分の可能性。
本日のルール
ここが、「ミツルさんの良いところ」なんだよね。
「先生という立場で話すと、みなさんを追い詰めてしまうことがある」と懸念するミツルさん。
「今の呼吸も、これまでの呼吸も正解です」のひとことは、本当に有難かった。
わたしは、絶対今までの習慣とかさ、よくないタイプだから。
それこそ、病院とか行ったら怒られちゃうんじゃないか、見てられちゃうんじゃないか、自業自得と切り捨てられたらそれまでだし、実際に「健康になるために大量の努力」っていうのはできる気がしない。
健康になりたいとはいうものの、根性も行動力もないわたしだけど、でも今日のルールは「挫折禁止」
今までも、これからも間違いじゃなくって、それより多く吸える可能性を探すこと。ブレーキをかけている動きを外してゆくこと。
間違いをなくすではなく、現状をよくしていきましょう。と語るミツルさんの、心強さたるや……
だから、他人と比べることも禁止。
「呼吸は、自分のためにしかできませんから」と、当たり前のことを言われて、超納得。
生きやすさ=息のしやすさ
自分のために、「生きやすさ」を作ってゆくこと。
生きやすさのために、充分な酸素が必要で
「生きのしやすい環境」を作ってゆく必要があるということ。
緊張することや、ストレスが多い日々の中で、わたしたちの呼吸は気づかぬうちに、たくさん浅くなっていると思うんです。
呼吸が浅くなる→酸欠になり→疲れやすくなったり、頭痛がしたりする。という悪循環。
「生きやすさ」のために、息をする。
そのために、知識をつけたり、専門家の手助けを得てゆくというのも、必要な選択肢のひとつ。
頼っても大丈夫。
少なくとも、そのことだけは覚えていってね。
呼吸を知ること
呼吸の確認方法
まず、呼吸の確認方法から。
ひとつずつ試してゆきます。
口から吸って、口から吐く
口から吸って、鼻から吐く
鼻から吸って、鼻から吐く
鼻から吸って、口から吐く
そう、呼吸にはこの4パターンが存在する!ということを、考えたこともなかった……
実際にやってみてどうですか?
わたしは「口から吸って、鼻から吐く」が、すごくやりづらかった。
これは人によってやりづらさが違うみたい。
そういえば、体調があまりよくないときって口から吸って、口から吐いていて……それが苦しさに拍車をかけているような、いやでもそれが精一杯の呼吸だったような気もする。
4つの呼吸ルートで、使われてゆく筋肉も、酸素が体内を通るルートも変わってくる。
まずは自分がどんな呼吸をしているのか、
そして、どんな呼吸だとしっくりくるのか。
日常生活を、ゆっくり振り返ってみたいなと思います。
呼吸ができないと、どうなるの?
もう時効なのでお話しますが……実は、会社でやたら寝ていたことがあったんです。寝ていたっていうか、起きていられない。気絶。
後輩からも「あのときやヤバかったスね(よく寝てたね)」と言われる始末……
こちらは、理研計器株式会社さんの”ガスや特性の危険性について”よりお借りした画像です。
酸素濃度が16%〜23%で、「精神集中力の低下、頭痛」
これってもしかしたら、あの会社の空間のことかもしれない。と、思うんです。
実際に、オフィスが移転したら解決したから!
これは、ミツルさんの元へ通う患者さんの話でもありますが、自宅では学習しづらい。と訴えかけた学生さんが、酸素濃度を測ったところ、学校より家のほうが酸素濃度が低かったそうです。
もしかして……あなたもそう思いませんか?
やる気が出ないとき、部屋の窓は空いていますか?
(そういえば、窓を閉めている冬のほうが、やる気起きない気がしますよね……寒いのもあると思うけど)
深呼吸はできている?
環境を変えてみるのもアリです。
「具合が悪いのは自分のせいだから、諦めるしかない」と思っていたけれど、環境のせいかもしれません。
酸素が足りないと、具合が悪くなる。
そう、生きにくさは、息のしづらさ。
生きやすい環境を手に入れることが、最強のご自愛に繋がってゆくのです。
▼最強のご自愛の話
ミツルさんのこと
ミツルさんのことを、わたしは「鍼灸師」と紹介しているんですが、実はぜんぶ書くとこんな感じ。それぞれ得意なこと、できることが異なるそうです。
それを掛け合わせて、わたしたちに「生きやすさ」を提案してくれています。
あんまマッサージ指圧師
鍼師
灸師
柔道修復師
▼資格の違いまとめ(これもミツルさんに教えてもらいました)
▼教えてもらったときの記事
ミツルさんの経歴は、ウエイトリフティング部のトレーナーから、アーティスト(歌手)トレーナー、CM撮影トレーナーサポートなど多岐に渡ります。
アプリ開発の中での出来事
「アプリケーション開発の仕事をしていた」というのが、すごく印象的な話で。
そのアプリがめちゃくちゃスゴイんですよ、その人の顔を測定すると、疲れているかどうかがわかる。
そして、最新技術で治し方を提案するって。
話を聞くだけで「うお〜〜〜すげ〜〜〜」って感じなんですが、ミツルさんはそこに疑問を感じたそうです。
「患者さんが”どこまで治したいと思っているか”どうかですらわからない」という言葉に、ちょっとゾッとしました。
そうだ、治したいとは限らない。というと、言葉は乱暴ですが
うちのじいちゃんは病気で、「煙草を吸い続けたら早死にするよ」って言われて、煙草辞めずに死にました。でもそれは、じいちゃんの選択だったんです。
わたしは何年か前まで、右手の骨折後の痛みについてすごく悩んでいた。
それはわたしが、ピアノ弾きだったから。
もしピアノを弾いていなかったら「痛いけど、まあいっか〜」って感じる程度だったんだけど。弾けば弾くほど、あるいは疲れたりすると右手にチカラが入らなくなって、そのたびに悔しくて悲しくて……
あのときのわたしの「生きやすさ」は、「怖がらないで、安心してピアノを弾くこと」だった。
「生きやすさ」の定義は人によって違っていて
だからこそ、「患者さんがどこまで治したいと思っているか」って大事なんだよね。
わたしはコロナ後遺症で、どこへ行っても痛いと言われる「Bスポット療法」を受けたんだけど、正直あれは「痛いからもうやめたい」っている人がいるの、納得の痛さなんだよね……毎週泣いてた。
それをもし、「強制的に受けろ」とか
あるいは、「痛いから辞めましょう」っていうのを、アプリによって正解を決められてしまっていたら……?
わたしたちが、考えてゆくこと
健康について、わたしたちが、各々が考えてゆくこと。
考えて、「どうすることが生きやすいか」を見つけてゆくこと。
ミツルさんがわたしたちに一番伝えたかったのは、そのことではないでしょうか。
このあいだ、気圧について教えてもらったとき、ミツルさんは力強く言ってくれました。気圧に苦しめられ、病院や治療院に行けない、行くことが怖いわたしたちに。
痛いときの選択肢のひとつに、治療院がある。
ミツルさんは治療院で施術をして、「健やかなる手助け」をするけれど、その場でパーンと一発で治せない症状もある。
そのとき、みんなが、全員が、「健やかなる習慣のため」に取り入れられることが呼吸である。
だから、ミツルさんは呼吸について、こんなにも教えてくれるんだと思います。
「30代になって、健康の話題が多くなったね」という順路を、わたしも漏れることなく歩いています。
なんだか、苦笑いしながら、「仕方ないよね」ってみんなで頷く。
でも、本当はそうじゃなくて
「こんな仕事に就きたい」
「憧れの土地に、家に住みたい」
「お金を貯めて、買い物をしたい・旅行に行きたい」
そんなふうな、純然たる目標や、夢のひとつの中に「健やかに生きたい」があって、いいのではないか。
そして、その健やかさは、ひとりずつ違う。
じいちゃんが、寿命を縮めても、煙草を吸って楽しく暮らしたかったように
わたしの手が、「ふつうに動く」ではなく「怖がらずにピアノを弾く」だったみたいに
健康についての話題は「これいいよ」っていうのが、押し売りとか宗教みたいになってしまうことがあるけれど、もっと気軽に、いろんなことを試して、学んで、健康を取りに行くこと。
自分に”合う”やり方を試してゆくこと。
そしてそれを、誰かに押し付けないこと。
もっともっと、「楽しく過ごせる時間を増やしたい」と、諦めないこと。
わたしたちは、考えていかなければいけない。
どんなふうに生きてゆきたいか、その選択のひとつに「健やかさ」を加えてゆくこと。
#526呼吸 それが一番強く感じたことで、だから呼吸だったんだ。って
わたしはひとり、強く納得して
でも、ひとりで頷いている場合じゃなくて
頑張っている友達にもこの話を伝えたくて、ここまで書きました。
ミツルさんの話を、もっと聞きたい方へ
今回、講演会の感想文を書くにあたり、内容はかなり!抜粋して書いてあります。
本当は、身体の構造の話とか、システマの話とか、もっともっと書きたかった。わたしが紹介したのは、講演会のボリュームの半分以下です。
ミツルさんと書いた”あとがき”
講演会が終わってから2週間
#526 の素顔に迫りました。
講演会の内容を変えた話から、オリジナリティについて
お仕事に、体調に
悩む人みんなに読んで欲しい作品となりました。
生きやすくなる呼吸の話 リハ音源 販売中
なんと!!
リハーサルの音源を販売しています。
今日の話をもっと詳しく、ミツルさんの声で説明しているものを聞きたいという方は、ぜひお買い求めください。
ミツルさんの施術を受けたい方
今日の講座は、呼吸の入門編。
「じゃあ、実際にどうしたら呼吸しやすくなるの?」
「家でできることはなに?」
そんな実践編や、あなたの体質や体調、「生きやすさ」に合ったアドバイスは、施術にて。
LINEやDMで、気軽に相談してみてくださいね!
▼わたしのお墨付き
また、5/26当日に配布したフライヤーデザインのお手伝いをさせていただきました!
「講座の内容を、みんなに持って帰ってもらいたい」
ミツルさんから、あなたへのお手紙です。
▼デザインは、「垢抜けデザイン」でもお世話になっている、まゆさんに助けていただきました。多謝!!
わたしの名前はねる、
寝ることが好きで、深呼吸ですらめんどくさい女。
でも、「好きなことを楽しめない苦しみ」を知ってしまった女。
大好きなゲームを楽しくやるために、ご自愛をする。と誓ったことを忘れない。
これからも健やかさを諦めず、学びたい。
そのためにたくさん考えて、ミツルさんにいっぱい質問して
学んだ内容を、わかりやすく伝えてゆくことを、何度も何度も、繰り返していこうと思っています。
▼(再掲)ミツルさんと書いた記事まとめ
2024年5月29日 ねる
▼want to talk
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