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午前3時のひとりごと

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友達にしか話せないこと。家族のこと、からだのこと、やさしくないこと。午前3時に、滑らせた口元みたいな。生産性の低い個人的な作品集。
2023年8月、更新停止。ありがとうございました。 今後の有料記事や内緒話は、メンバーシップにて
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#日記

働くってなんだろう

2週間振りに、会社に行った。 6月の終わりに、ガクンと具合が悪くなって 普段は1,2日休めば回復するもので、今回もまあそうだろうと信じていた。 3日目は会社の定休日で、遅れを取り戻そうと出社しようと思ったけれど、午前中は動けなかった。 休んだ反動で動けないんだとか、暑いんだとか思ったけれど、会社について2時間と少し経ったあと、動けなくなった。 立ち上がって、コピー機までの数歩をうまく歩けないときに「ああ、これダメなやつだなァ」と察した。 そのあと何度か出社を試みたけれど、途

不向き / 矜持

人間であることが、不向きだと思う。

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わたしは、花本はぐみにはなれない。

「君も、ものをつくる人間ならわかると思うけれど」 さっきまでは「もう眠ろうと思う」と言っていた。 それをひっくり返して「気が向いたから書く」とわたしは言った。 「夜にしか書けないものと、朝にしか書けないものがある」 それは、どちらが優れているとか、そういう話ではない。 ただの、事実だった。 「そうだね」と、君は頷いた。 深夜1時 冷蔵庫のアイスコーヒーを、タンブラーに入れてストローを刺す。 真夜中のアイスコーヒーは、毒だと思う。 毒を摂取することで、わたしの生は輝く。

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帰る場所

生きる理由を考えたとき あなたのことを思い出した。

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おなかが痛い日にしか、書けないことがある

おなかが痛い。 * * * おなかが痛い、なんてわざわざ言うべきでも、書くべきでもないと思う。 わたしはこう見えて結構な見栄っ張りで お外では「良い子」をきちんと演じている。 少なくとも、「演じていたい」と思っている。 でも今日は、おなかが痛い。 平気な顔をして、エッセイを書くこともできる。 毎日noteを更新して、800日を越えているわけだけれど 確実に月に1度以上は腹を痛めているのに、そんな素振りはなく更新し続けてきた。 いや、でも待てよ。 どうして今まで、気づ

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(振り返り日記)7月のエッセイまとめ

7月末に、すごく楽しみな予定があって なかなか取れないと言われているこちら 予約が取れまして 正直もう、そのことしか考えてなかった。 7月31日が終わると、8月になる。 カレンダーをめくらなければいけない という事実を まだ、受け止めきれていない。 わたしが、受け止めきれていない、なんていうのは 結局のところ、どちらでもいい話だったということを 噛み締めて、カレンダーをめくる手を伸ばしている。 たくさん読んでいただいた記事30分で変わる世界 (8月1日時点の閲覧数=

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僕だけのさびしさ

さびしくてたまらないとき、君を抱きしめることを辞めた。 * 「今日は帰れない」と連絡がきた夜に、このエッセイを書いている。 同居人は、ときどき帰ってこない。 そのたびに電話をかけていて、深夜の執筆中のわたしを苛立たせた。 わたしは、執筆中に声をかけられることをとても嫌う。 30をとっくに越えたおとなが、深夜にどこにいようと構わないのだ。 愛があるなら、「帰れない」の一報だけ欲しい。 「帰れなくてごめんね」と、言われることも嫌いだった。 べつにわたしは、君がいなくても平

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(振り返り日記)6月のエッセイまとめ

ああはやく カレンダーをめくりたい。 毎月、月末の「1ヶ月振り返りエッセイ」を書き終えるそれを 未来へ移行する合図ってことにしてる。 奇数月を迎えるので、今月は4つすべてのカレンダーをめくるの。 たのしみだなァ。 さよなら6月 1番読まれた記事元気でな (6月30日時点の閲覧数=403) 彼が退職して、もうすぐ2週間。 いなくなる前は「いなくなったら困るよ〜」って思っていたのに 不在の日常に慣れるのって、あっというまだ。 ほんとうに、何事もそう。 なにがあってもな

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愛のかたち

投稿したエッセイを確認していると、ページの下部に「このクリエイターの人気記事」が表示される。 むかしは、「クリエイター」と呼んでもらえることそれだけで、なんだかぽかぽかと嬉しかった。 居場所を、与えられたような気持ちになった。 たぶんあのころは、居場所というものが必要だったんだと思う。 書き続けて辿り着いたのは、「座れればどこでもいい」のような、野生児のような魂だった。 わたしが本当に必要なのは、居場所じゃなかった。 いや、居場所もあればいいのだけれど、プライドを折るくらい

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呪縛

目が覚めて、ひとりで、ほっとする。 最近は、仕事から帰ってごはんを食べるとすぐに寝てしまう。 会社では平気な顔をして、ついつい大声で笑ったりして、きっと「あかるいひと」、あるいは「げんきなひと」なんて思われているのだろうけれど、 仕事が終わると、ぐわりと疲れる。 後遺症による、薄い靄みたいなものは、まだ晴れない。 (病のカテゴリ?としては、ブレインフォグと呼ばれるらしい。ずいぶんとその名の通りだなあと思う) 病気のことはさておき、そもそもそんな暮らしをしていた。とも思う。

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(振り返り日記)4月のエッセイまとめ

noteのタイムラインを見ていたら、 「4月のまとめ」みたいな記事がいくつか挙がっていて 「みんなまじめだな〜」とか 「気が早いな〜」って思ってたんだけど 自分が乗り遅れていることに気づいた深夜1時。 カレンダーをめくるまえに 今月のエッセイまとめを、書くことにしました。 ・1番読まれた記事これは、今月書いてていちばんたのしかったエッセイ。 「日記」と「自分で書きたい"読み物"」の、ちょうど真ん中を気持ちよく射てた気分。 なぜだかたくさん読まれて嬉しかったです。 あり

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ひとつずつ、失っていることに気づいてる?

ハンターハンターという物語で、 ミトさんがゴンに教えた言葉。として登場する。 ああ、ゴンとキルアに出会ったころは子供だったわたしも とっくにミトさんの年齢を追い越しているんだろうなあ。 (だから、ミトおばさんとは呼びたくない。ゴンにとってのおばであっても)

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深夜2時の電話

わたし今日、画期的なことに気づいたの。 家族の愚痴です。 読み物としてお楽しみいただけるように、或いは頷いていただけるように書きましたが、100%本音の愚痴です。

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730からの願い

笑うしかない。と思った。 平気な顔が、できていたかどうかわからない。 画面の向こうの、みっつの顔が困っていたから 泣き喚こうとも、思えなかった。 平気な顔をしよう。と思った。 わたしのためにも、あなたのためにも。 桜並木を歩きながら、妙な懐かしさが込み上げてくる。 正体を探って、見つけるまでには数日を要した。 もう、忘れていた。 2020年の3月30日。 わたしはここでお昼ごはんを食べたあと、会社をクビになった。 4月のあいだはリモートワークの休憩中、このへんを歩い

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