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呪縛

たくさんのものに縛られて生きている。と、思う。
実感はない。
昨日までの自分が敷いたレールのうえを、あまりうまく疑うことができない。
当たり前は強さとなり、強さは信じることになり、信じることは疑わないことになり、疑わないことは呪いとなる。

今日は、家族を"縛る感覚"のはなし。


目が覚めて、ひとりで、ほっとする。

最近は、仕事から帰ってごはんを食べるとすぐに寝てしまう。
会社では平気な顔をして、ついつい大声で笑ったりして、きっと「あかるいひと」、あるいは「げんきなひと」なんて思われているのだろうけれど、
仕事が終わると、ぐわりと疲れる。
後遺症による、薄い靄みたいなものは、まだ晴れない。
(病のカテゴリ?としては、ブレインフォグと呼ばれるらしい。ずいぶんとその名の通りだなあと思う)

病気のことはさておき、そもそもそんな暮らしをしていた。とも思う。
仕事後寝てしまう、っていうのはずっと悩みで、回避するためにカフェに寄ったりしていた。
いまは一日のカロリー摂取の大半を晩ごはんに置く暮らしをしているので、食べて眠くなる。というのもある。

話は逸れるけれど「朝ごはんを食べたほうがいい」という主張に、ある種の宗教染みたものを感じる。
実家を出て以来、朝ごはんを食べる習慣は消滅したのに、ダイエットや健康の話題になると、「食べないのはダメだよ」と言われる。
すなおに試してみたこともあるけれど、「食べれば空腹が満たされる」だけで、体調に変化はなかった(或いは、食べたほうが空腹が増すような気さえした)
それが、晩ごはんに比重を置くように切り替えて、気持ちがたいへんすこやかになった。
どうして君と僕の「良い」が同じだなんて信じたんだろう。
同じであるべき、と疑わなかったのだろう。
ばかみたい。

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