【勉強法】最高の「ごほうび」は、「価値づけ」である理由。

たまには、ほめてもらいたいJUNです。

きっと、みなさんもそうですよね?

大人になってからの「がんばる」ということは、もはや「スタンダード」。「がんばります!!」とアピールしたところで、「ところで、何ができるんだい?」と言われる時代が到来しています。

もちろん、「努力できる。」ということは、素晴らしいことです。

ただ、「努力」の方向性も考えていきたいものですよね。

そんな僕たち人間が、ほこりをもつことができる能力の1つに、「モチベーション」があります。

自ら思い立ち「あれがやりたい!」「次は、これに挑戦しよう。」と行動できることは、素晴らしいです。

では、そんな「大切なやる気の芽を、花を咲かせるまで成長させるための方法」をまとめてみましたので、ぜひとも読んでみてくださいね。

▶予想を裏切った「平均値効果」。

先日の記事で、こんな内容を書きました。

簡単に説明すると、

「僕たち人間は、多数派の行動に流されてしまう特徴があるよ。」

というもの。もっと言えば、

「子どもたちによりよい行動をとってほしければ、よい行動をしている人がたくさんいるように紹介した方がいいよ。」

ということでした。

その情報をさらに深掘りしていきましょう。

本日、ご紹介したいことは、

「人間は、平均値に引き寄せられてしまう。」

という特性です。早速実験を紹介します。

ある町で「電力量」に関する大規模調査が行われました。

各家庭の電気使用量を調査し、「平均値」と比較したのです。

そして、平均値と比べた各家庭に電気使用量をフィードバックしていったのです。すると、不思議な現象が起きました。

「平均と比較して『電気を使いすぎ』と報告された家庭は、電気使用量が減った。」

この結果は、「素直でよろしい!」と言いたくなります。しかし、特に不思議なことではありません。不思議なのは、平均と比較して「省エネ」ができていた家庭の反応でした。

なんと、

「平均と比較して省エネできている家庭は、使用料が増えてしまった。」

というから驚きです。

さて、この問題は、どのように解決されていくのでしょうか。次章にまとめていきます。

▶「平均値効果」を止めた意外な方法とは。

さぁ、あなたは、どのように「平均値に引き寄せられてしまう。」という人間の特性にまったをかけるでしょうか。

これが、簡単、お手軽な方法だったのです。それは、

「省エネ家庭には、スマイルマークをはった。」

「そんなんで!」と思いますよね。

実は、こんな簡単なことで人間は大きく行動を変えるのです。

もっと詳しく説明すると、

「平均値よりも省エネしている家庭に、スマイルマークをプレゼントしたことで、平均値に寄せて電気使用量を増やしてしまう家庭を防ぐことができた。」

というのです。

これは、簡単だからこそ、どこでも使えるテクニックです。例えば、学校で「宿題忘れを減らしたい」場合を考えてみましょう。

「宿題をたくさんの人が忘れている。」

という報告をすると、「忘れる人がむしろ増える可能性がある」ということは、先日の記事で話題としました。クラスの隠された事実を知って、油断してしまうというなんとも切ない現象です。

その現象に待ったをかけるのであれば、この「スマイルマーク」が使えます。

もちろん、シールでなくともスタンプでもいいでしょう。

宿題プリントにプラスのフィードバックをして「価値づけ」していくことで、「ちょっとした油断」を防ぐことができるでしょう。

さらに、フィードバック方法に付け加えると最強です。

詳しい実験は、過去記事に書いたので省略しますが、子どもの記述に対して、「期待しているよ!」という一言を添えるだけで、学習効果が高まるということも報告されています。

やはり、フィードバックという「価値づけ」は、必要不可欠なのです!

▼まとめ。

本記事では、「子どものモチベーション継続をねらうなら、子どもへのフィードバック」という内容をまとめました。

簡単な行動や、さり気ない一言のような、ちょっとした「価値づけ」が、子どもさんの可能性を引き出すのです。

ぜひとも、使いこなしてくださいね!

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