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子どもの学習において「成果を出す先生」と「出せない先生」の違いとは。

ついにこの記事を書く時が来てしまったのかと、震えが止まらないJUNです。

これまで様々な本を読んできましたが、「教育」とか「子育て」という分野は、エビデンスがとにかくとりにくいらしい。

考えてみれば納得で、ある調査をするために、

「1組ではやってみたけど、2組ではあえてやりませんでした。その結果、1組の方が効果が出ました~!」

なんて、発表されたら、「2組どうしてくれんだよ!」となりますものね。

本日は、そんな話題。

エビデンスがどうとか言いながらも、現場で働いている先生方は、「子どもたちに勉強の楽しさを伝えたい!」「子どもたちに、力を付けたい!」と、どうにかこうにか思考錯誤している訳です。

しかし、その試行錯誤が結果(楽しさではなく点数方面の)に結びついているかということにも、目を向けることは必要でしょう。

そんな必要性にも迫られ、

「どんな先生が確かな結果を残すことができるのか。」

という自分が読み手だったら、ヒリヒリしそうな内容を書いてみたいと思います。

軽い気持ちで読んでみてくださいね。

▶「知識の定着」に必要不可欠な条件とは。

さて、程よい緊張感で書き進めていきますよ。

今回は、「知識の定着勝負」です。

過去記事でも話題としましたが、「知識の定着」をざっくりと確認しておくと、「必要なときに必要な情報を取り出せること。」としておきましょう。

いわゆる、「一夜漬け」のような、テストが終わると忘れ去られてしまうような「かりそめの知識」ではないということです。

いつも通り長くなりそうなので、余計なことを言わず結論を書いておくと、

「より『信頼できる人』から話を聞いたときの方が、長い間知識を保持する。」

ということが分かっています。

簡単に言うと、

「教師への信頼度が、知識の定着に寄与する。」

と言っても良いでしょう。

ここら辺は、きっとみなさんも納得していただけるのではないでしょうか。しかし、はっきりさせておきたいところは、「信頼度とはなんぞや?」ということです。

では、次章にて、「教師の信頼度」を明らかにしていきましょう。

▶子どもに「信頼される教師」とは。

さて、「信頼される教師の条件」というのは、いくつもあるのですが、ハーバード大学教育学教授のポール・ハリスさんの実験から、ざっくり上げていきたいと思います。
#信頼はなぜ裏切られるのか

まず最初に紹介する視点は、「顔見知りであること。」です。

保育士さんに協力してもらった実験ですが、

「『見慣れた保育士』と『見知らぬ保育士』が、同じ説明をしたとしても、『顔見知りの保育士』から受け取る情報の方が2倍多い。」

ということが分かっています。

まぁ、これも納得できますよね。やはり、「『顔見知り』であるということは、絶対的な信頼感につながる」のです。

では、もう少し踏み込んでいきましょう。

「教師がどちらも顔見知りの場合はどうか?」という対決に決着をつけようではありませんか。

「顔見知りの教師」が二人いて、同じ内容を教えましたと。では、どこで「信頼感に差が出るのか」ということですが、結果は、

「自分に近い人をより信頼する。」

という結果が出たのです。

ここで問題となるのは、「近いとは?」という話ですよね。ハリスさんの実験では「なまり」が明暗を分けました。

「より自分と近いイントネーションで話す。」というわずかな差が、「信頼感」にかかわってくることが分かったのです。

なにも「話し方」だけではありません。

あなたも覚えがあると思うのですが、「好きなマンガ、音楽のような趣味嗜好が似ている。」と何となく「親近感」を覚えますよね。

子どももそうなのです。

「教師と共通点があると感じている。」ような、本当に些細なことが、「信頼を得て学習効果を高める。」という重大なメリットを含んでいるのです。

では、最後です。次ような場合は、どちらがより信頼を得ることができると思いますか。

これまた保育士さんの実験に戻ります。

「『顔見知りだけどよく間違える保育士』と『かかわったことがないけど、正しい答えを教える保育士』。」

さぁ、究極の選択です。

子どもたちは、どちらの保育士をより信頼したでしょうか。

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さて、答えを発表します。ずばり、


「顏は知らないけど、正しい答えを教える保育士。」

でした!!

なんと、ここで「顔見知り効果」がなくなります。

分かりにくいのでまとめると、

「子どもたちは、顔見知りでなかったとしても、正しい答えを教えてくれる大人を信頼し、進んで情報を取り入れようとする。」

ということが確認されたのです。

これらの実験を乱暴にまとめると、子どもにかかわる大人が学習効果を上げるために心に留めておくべきことは、

「まずは、『信頼』を得ることが大前提である。そして、『信頼』を得るために必要なことは、『親しみ』と『専門知識』である。」

ということが言えるのです!

▶まとめ。

本記事では、「学習効果を上げるために必要なのは、『信頼』、『親しみ』、『専門知識』である!」という内容をまとめました。

厳しいことも書きましたが、もちろん、「間違えてはいけない。」ということではありません。

ただ、まだ勉強の仕方を知らない子どもたちからしてみれば、「大人に聞く」ということでしか、疑問を解決する方法がありません。

そんな時期に、「正しい知識で疑問を解決してくれる大人」は、さぞかし頼りがいがあるでしょう。これは、保育士、教師でなくても、親御さんも含まれます。

ぜひとも、子どもさんの「なんでなんで?」に、正しい知識で返してあげられるよう、一緒に調べ学習をしてみてくださいね!


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