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散乱した詩

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ことばの集まり
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だからまだ

貴方にとっての唯一の道が
本当にそれだけとは限らない

正しいはずの答えが
いつも何かを救うわけじゃない

必死の想いが
誰かを傷つけるかもしれない

だからまだ
選ぶには早いから

悪意の善

その心の底にある愛を
悪意に隠された優しさを
見逃さないように

何が正しいかより大切なことが
きっと何処かに在るから

0710

何処までも続く澄んだ青
瞳の先に広がる空

立ち上がる勇気を
何時までも待っている

私はそれを
正義の色と呼ぶ

気づいてしまう

振り向けない貴方は
前に進むことしか知らないような顔で
その足を引き摺って歩いている

きっと立ち止まってしまえば
気づいてしまう

もう二度と
あの星星が巡り合うことはない
もう二度と
同じ世界を見ることはできない

新しい時代

また一つ

一つの時代が終わる度に

受け渡された次の時代を

私達はどうやって生きていこう?

語り継ぐべき記憶も

超えていくべき記録も

何もかも忘れないで

新しく生きるにはどうしよう?

生きようと思った

生きた証より

今生きる力がほしい

誰かが助からないからって

貴方が生きない理由にはならないよ

花がなくとも

足下に花が咲いていなくとも
見上げれば鳥が飛んでいく

あの翼でどこかの大地に
種を運んでいるかもしれない

いつか芽吹いた森に
辿り着けるはず

金属の蓋

冷たい金属で蓋をした
穴の開いた君の心は

失ってしまったものの代わりに
何も要らないフリをしている

本当に欲しいものが
分かっている?

どんなに飾り立てても
向こう側が透けているよ

何も必要としないで生きていける
そんな人は何処にも居ないんだ

忘れたくなる

何かを猛烈に忘れたくなる瞬間がある

明日の予定だとか
今際の際の覚悟だとか
昨日の失敗だとか
言われたままの言葉だとか

考えなければいいのに
考えてしまうこと

それをすべて忘れたくなる瞬間を重ねて
今日まで生きてきた

知らなければよかった

そうだな

出会わなければよかった

寂しいも

悲しいも

辛いも

さよならも

「貴方を好き」も

全部知らずにいられたのに

最終話に寄せて

期待と予感が
手を取り合って心を荒らす

この先にある新しい可能性と
失うと決まっている未来

無邪気に次を期待するには
私は知りすぎてしまった

それでも進まなければ
終われない

終わらなければ
語れない

語れなければ
胸を張って愛したとは言えない

心と生きていく

時に泣きたくなるような喜びと
黙り込んでしまう悲しみと
走り出したくなるような怒りと
離れたくない楽しさと

目まぐるしく動かされる心と
一緒に生きていく

あなたには解らない

一体あなたに
何が解るというのか

あなたの視ている世界に
あなたは居ないのに

私がどうしようもなく
許せなくて

どうしようもなく
愛しいあなたのことなんて

あなたには何も
解らないでしょうに

あなたが思うほど
あなたは些細な存在ではない

私の視ている世界は
あなたには到底解らない

もう何処にもないじゃない

捨てたはずの想い出を拾ってきて
擦り切れるまで愛さないでよ

もう何処にもないじゃない