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あやかし系

日本独特の物語のジャンルの1つといえば、
なんといっても「あやかし系」でしょう。

言葉で説明するのが難しいですが、
和風ファンタジーとでもいえるでしょうか。

お寺とか神社で、神様やその遣いの、そしてニンゲンが
繰り広げる物語が多いと思います。

「ニンゲンならざる者」とニンゲンの関係性は物語によって大きく異なりますよね。

この2者が手を取り合う世界や、それを目指す物語がある一方、
そうではなく、お互いにいがみ合っている世界設定のお話もありますよね。


そんなジャンルに分類される物語の1つに、
そういったニンゲンではない存在と共存している女性と、
そういった存在と闘って退治している男性が一緒に住むことになる……
といった話があります。


ニンゲンに悪影響を与える存在である一方、
そうではない存在もある。

ひとえに「妖怪」や「怪異」とは分類できるものの、
実際はそうではなく、様々な存在がいる……ということですね。

まるでニンゲンのようですよね。

お話ししていてステキな方だなぁと思う方もいれば、
同じニンゲンを考えられないようなひどい、あるいは自分勝手な理由で、
その命を奪ってしまうような方もいます。

少し強引に言い換えると、
「多面性がある」ということだと思います。

1つの側面や事実からだと、わからいことはたくさんあります。
それを「理解した気」になってしまうと、
遅かれ早かれ、結構大変なことになってしまうと思います。

実際物語の主人公の男性もそんな感じのキャラクターです。

「怪異」と聞けばすぐに倒してしまい、
相手のことを理解する気なんて最初からありません。

それもそのはず、彼は幼いころに「怪異」に兄弟の命を奪われています。

そりゃあそんな経験をしている方に「怪異と共存しろ」なんて言えないですし、上手くいくと思う人も少ないでしょう。


そんな彼も、1人の女性と、彼女を守っている怪異と過ごしていくうちに、本当に少しずつですが考えが変わっていきます。

一緒に暮らし、時間を過ごしていくうちに、様々な面に触れることとなり、それがよい刺激になったのでしょう。

ニンゲンそれぞれに、それぞれの考え方があるように、
怪異にもそれぞれの怪異に考え方があるということですよね。

ですがそういうのって頭でわかっていても、中々理解することはできないんですよね。
ある程度たくさんの方々と関わって来て、そこで話し合ったりして、
それで少しずつ感じてくるものだと思います。

そう考えてみると
絶対的な「正義」「悪」なんてのはほとんど存在していなくて、
お互いのコミュニケーション不足だったりするものです。
考え方が1人ひとり違うことは当たり前ですし、
そこをどうすり合わせていくかが大事です。

というか、世間で言う「仕事」の大半はそういう事ですよね。

特に営業のお仕事なんてそうじゃないでしょうか。


学校とは違い、1つの企業でお金をもらってお仕事をすると、
同僚はもちろん、付き合いのある相手の企業の方ともかかわりますが、
そこまで含めるとそれはもう本当にたくさんの人と浅い深いはありますが、関係を持たないといけませんからね。

そうなると大変なことの方が多いですが、そういう場数を踏むことで
慣れはしないかもしれませんが、
なんとなーく人との付き合い方とか、おんなじ考え方を持つ人がいないってことが感じられてきます。

それがいいことなのか、それとも悪いことなのか、
私にはわかりませんが……
ほとんどの人が、生きていく上では1人では無理で、
人と関わっていかなくてはいけませんからね。

どうせならケンカばっかりではなく、
なるべくいい関係でいたほうがイイと思います。

でも譲ってばっかりだと、
それはそれでストレスですからね。

難しい所です。


あやかし系の物語のように、
ニンゲンか否かなど関係のないほどに、
手を取り合う……まではないかなくても、
それぞれがある程度ストレスなく生きていければ
いいんですけどね。


※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。
素敵な画像をありがとうございます!



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