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【Lisbon1/リスボン1】坂を歩いて、魚介を食べる。

なんのこっちゃ↑
(行ってきた感想です。)

かれこれ1ヶ月以上前、まだまだ寒く天気も雨か曇りが続くこの薄暗い町から、ふと短期離脱をはかるべく、南方面へ行くことを思いついた。
「そうだ、イースター(という名の祝日)があるじゃないか。」(4月のお話です)

…いやしかし。キリスト教の国ではイースター期間は親族で集まったり祝ったり教会行ったりするよね。ってことはあちこちお休みになって、観光どころじゃないのでは?たとえ運良く観光地付近は営業してても、めぼしいレストランやショップが軒並みお休みで食事難民とか買い物難民になっちゃう?
んー。ま、それならそれでいっか。私は今とにかく海のある場所へ行き、魚介が食べたいのだ。プランを詰めずにのんびり散歩、開いてるトコへふらっと立ち寄る、ぐらいな気分で行けばいいじゃないか。食に関しては、有名店や人気のお店じゃなくとも魚介はなかなか美味しいお店が多い、ってレビューにあるじゃん。それでいいじゃん。

というわけで直前で思いついた旅ゆえに、残り少ないフライトとホテルをどうにか押さえ、飛行3時間でリスボンに降りたった。
…ん?「残り少ない」?

そう、ポルトガル現地でドイツ語を話す観光客をちらほら見かけることになる私。寒い国から離脱してくる人が多かったのだ。やっぱりか。
ってことは、意外に開いているお店とか多いのかも(期待)。

今後お世話になる地下鉄の駅、Baixa-Chiadoから出たところ。
奥の少し高い位置に緑が見える…?山なのか?

さて、この駅から出てすぐにあるのが、リスボンでマストな観光スポット「サンタ・ジュスタのリフト」。リスボアカードという、交通+数箇所の観光スポットが無料あるいは割引になる便利なカードを購入済み、その1つがこのリフト。カードの有効期間内に行くぞと早速行ってみたけど、まぁ並んでいること。そして列は進まない。

パノラマビューで撮ったので両端ゆがんでますw

これ、入り口は右下奥。そこから、写真では見えない後ろの奥の奥まで列ができている。うん、今日はやめておこう。
このリフトはビルとビルの間に唐突に立っていてそれだけで名物なんだけど、坂だらけのこの町の高いA地点と低いB地点を結んでいて、名物的に乗る人が圧倒的に多い中、普通に交通手段として乗る人もいる。その場合は空いている時間を狙うのかな。

 私の勝手なイメージ図。もちろん実際はこんな傾斜ではない(ドリフのコントかw)。
上の写真でリフト乗り場に並んでいる人の移動は、
BからAに、B→リフト+歩道→A という具合。

こんな坂の多い場所の経験がない私は、最初の数日間この仕組みが理解できず、「ショッピングモールの1階と5階、どちらの出口も地面」という事実が意味不明だった💦
(上の長方形全体がショッピングモールだとすると、店内にあるエレベーターがリフトで、A(5階)もB(1階)も地面なワケですよ…)

オレンジで囲まれた部分が、多くの観光者の移動拠点になるところ。見ての通り、周囲は南側の海以外全て高地なんである。つまりどこへ移動するにも、坂、坂、坂。そして上は、丘。
拡大。左にリフト(低地B)。ここからA地点は、もちろん高地(A)なワケである。
ちなみにそこ(A)には、カルモ修道院がある。

とっても賢いGoogleさん。移動時間など調べたときに「徒歩10分」と書いてあるのは、こういった高低差もある程度考慮して時間を算出しているのだそう。どおりで直線で短い距離なのに「10分」とか表示されるワケだよ…坂だもん。急な、しかも登り坂の場合なんかは所要時間が余分にプラスされるさ。

Tuk Tukという乗り物。
四輪も三輪もある。タイヤのごつさもいくつか種類がある。

そういうワケで、Tuk Tukというタクシーのようでお手軽な移動手段がある。基本は観光用で周遊ツアーなど長時間用に使うそうだけど、それこそタクシー乗り場のそばに何台も何台も停まってお客を待っているので、聞いてみればわりと融通きくんじゃないかと思うw  ポルトガルはタクシーもお安いのでタクシー移動もおすすめ。もちろん地下鉄もバスも路面電車もあるが、地下鉄は階段しかない駅もあるので降りたり登ったりが大変だったり、バスと路面電車は1両しかないので混んでいたらせっかく待っても乗れないことも。

とにかく歩きまくるので健康には良いけれど、体力のない人はひざや足がガクガクになります😅 そしてツルツルかでこぼこの石畳みが多いので、厚手のゴム底スニーカー必須!
…なんてことを、初日のぷらぷら歩きで思い知る。


さて、食事。ポルトガルは干しダラ「バカリャウ」が有名。どのお店にいっても必ず干しダラ料理があるので、探して回る必要はない。焼いたり蒸したり揚げたり擦り潰したり、とバリエーションがあるのでいろいろ楽しめそう。スペイン料理店も多く、パエリアやタパス店もたくさん見られる。

初日はバカリャウのフィレを。で、その前にはやっぱりビールでしょ🍺

リスボンのビールは、Super BockかSagresか、というぐらいこればっかり見た。
レストランではSuper Bockが多かった気がする。Sagresより味と苦味が少々しっかりめ。
ポルトガル全体では他に5、6種類ぐらいあるようです。
結構な大きさ。上の写真のと同じ大きさのお皿の上に乗っている。
柔らかくて美味しかった。…が、オリーブオイルがかかりすぎてて、この後しばらくお腹がゆるくピーになる😭


名物がもう1つ「パスティス・デ・バカリャウ」とは干しダラのコロッケのこと。この後どこでも見かけるチェーン店だが、初日の心がはしゃいで早速買っちゃう。食後もれなく別腹が発動。まったく便利なおなかだのぅ。

パレットのような板にコロッケと小さなワイングラスが。
ポートワインとコロッケをセットで買うと、このトレイとグラスがテイクアウトできる。(つまりはそのお値段込みの価格ってことなんだけどねw)

まぁセットで買いますよ、記念なのでw こうやって親指で挟んで持つのだ。まさにパレット。コロッケはチーズ入りで美味♪

かじったところ。うん、コロッケだw
ちなみに干しダラは基本どれも塩漬けなので、これは塩チーズ味が正しいと思う。

巻き貝のようなおしゃれなマークは、この後他のお店でも見かけることになる。The Value of Time(英語表記)というグループで、ポルトガルを尊重し尊厳を持たせる、というコンセプトで20年以上取り組んでいる多くの加盟店がこのマークを使用しているらしい。

というところで初日終了。翌日は観光スポットに長蛇の列覚悟で行ってみることに。イースターは国によっても祝日が多少異なる上に、本当にどこが開いてるかなんてネット情報もアテにならない。電車もバスも間引きされてるようだ。それでなくともまぁ時間通りには来ないというお約束w  イースター期間中、入口出口を数箇所閉めて人員削減している駅もある。路線を減らしたりもしている。

ま、出たとこ勝負でのんびり行きますか。

(続く)


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