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スローライフなフリーランスの懐事情と暮らしぶり


今日は、憧れのスローライフをはじめたばかりのフリーランス歴1年の私の懐事情について赤裸々にお話ししていきたいと思います。
懐事情というか、暮らしぶりですね。どんな生活をしながらどんな仕事でどのくらい働いていくら稼いでいるのか。どうスローライフとのバランスをとっているのか。また、今の状態だけでなくスローライフを始めた経緯なんかもお話できたらなと思っています。


というのも、私は元々どちらかというとバリキャリタイプで、スローライフとは程遠い生活をしていました。休日関係なく朝方まで働いてたことがあったり月50万円以上稼いでいたときもあるほどガツガツ働いていて、働くこと自体好きだったし、結婚したり子供を産んでも仕事はバリバリするものだと思っていました。
けれど、それは道から外れるのが怖くて社会にしがみつくのに必死だったからというのもあります。みんな一緒の社会の歯車から一歩でも出たら生きていけない、それでいて仕事ができてお金を稼げるすごい人としてみんなに賞賛され認められ名を残さないとダメだと思い込んでいました。
そのために心を殺して自分にも周りにも優しくない生き方をしていた時期がとても長かったように思います。

そうして働き詰め、夢だった仕事にもやっとの思いで就いた矢先に心身を崩し、その後結婚して子供が生まれる頃、そこまでして働くことに疑問を抱いているのを見過ごせなくなりました。

そしていろんなシガラミでがんじがらめになっている状況から脱出しようと、自分探しをはじめました。
そもそも自分ってどんな生き方や働き方がしたいか、何が得意で何が好きか、何をしたいかさえ全くわからない…そんなひどい自分迷子かつ自己肯定感ゼロで超他人軸、育児も人間関係も苦手で生きるのがとんでもなく下手くそな状態からのスタートでした。

それから約3年間の自分探しの末、本来の自分にとって心地よい暮らし=スローライフに辿り着き、ようやく自分の人生を生きていると実感することができるようになりました。
まさかスローな方向に人生の舵を切るとは思ってもみませんでしたが、本来の自分とフィットした生き方・働き方・暮らし方というのは幸福度がとても高いなと感じています。

そんなのも含めてシェアしたいなと、今の暮らしぶりとそれまでの経緯、そして特に悩んで葛藤したお金の話や自分らしく生きることについて書いていきたいと思います。
スローライフやフリーランスに興味がある方、自分らしい生き方・働き方がしたい方にとって少しでもヒントになれば、そして勇気を出してより自分らしい方向に舵を切れる人が一人でも増えればという想いで綴ります。


* * *


1.現在の暮らしぶり

自己紹介

まずは簡単に自己紹介を。
地元滋賀県の片田舎に2022年8月にマイホームを建て、会社員の夫ともうすぐ3歳になる娘と暮らしている33歳フリーランスです。

フリーランスになったのは2022年1月。それまでのキャリアは営業6年、採用2年、広報1年で、自分らしく生きたい!という想いで何の準備もなしに勢いで脱サラしました。笑
それから1年かけて好きなことで稼ぎながらゆるりと生活する憧れのスローライフを実現することができ、まだまだ模索中ですが毎日好きなことをしてのんびり自分らしく暮らしています。

スローライフを始めたきっかけ

ずっと田舎暮らしや丁寧な暮らしには憧れてはいたのですが、前述の通りこれまでは真逆の環境で生きていました。都会で忙しなく働き、休日はたっぷり消費、その繰り返しの日々。
次第にストレスで体調を崩し、長時間労働と雇われるということから自由になりたくフリーに転向し、「いかに好きなことで効率良くお金を稼ぎ、時間も作るか」をひたすら模索していました。

そんな中、元々コロナ禍の育児で感じていた欲に任せて消費することができないことへの不安や、フリーになって身に染みたザルのように消費するために稼ぐことの虚しさが次第に募り、大量消費社会に疲れていることに気が付きました。
一周回り切った感というか、モノも食べ物も娯楽も情報もいろんなものが多すぎているなと感じ、果てしなき外側の誘惑と欲によって回る世界からもう降りようと思ったのです。

そこで、まずは身の回りからシンプルにしていこうと、マイホームへの引越しをきっかけに大幅に暮らしを見直すことにしました。
徐々にモノを減らし、必要以上に買わず手作りできるものはする、娯楽や外食も血眼になって映えるところや楽しいところを探すのはやめました。無理をしてではなく、あくまで楽しく心地よい範囲で。

そうなるとお金をたくさん稼ぐことも必要じゃないなと感じてきて、稼ぐことに躍起になるより、何にお金を使うかを見極めようと考え始めました。

そうして徐々にお金の稼ぎ方と使い方を見直し、働くと暮らす、お金と時間のバランスがなんとなく取れるようになってきたのです。

毎日のようにたくさんおかずを作らなくていいし、毎週のようにスイーツを食べたり映えるところに出かけなくていい、欲しいものも思いつきで買わずにとりあえず寝かせてみる。
シンプルな日常があるから特別が映えるし、特別が特別なものとしてあるから日常にハリが出る。
時間もお金も、そう考えるともう十分すぎるほどあるのに、「ない」と思い込んではその反動でたくさん消費していたのだと気づきました。

今の私にはお金も時間もたっぷりある、そう心から思えた時、丁寧な暮らしを味わうという生き方がしたいと純粋に思いました。
「暮らすこと」という生産性のないことを悪だとずっと遠のけていましたが、憧れのスローな暮らしをスタートさせることができたのです。

そうして今は "好きなことでほどほどに働き、ハレとケのメリハリのつく穏やかな暮らし=スローライフを愉しむ" ことをなりわいとして心地よく生きています。
ちょうどいいケの日常と、ハレを愉しめるくらいのお金を稼ぎ、目に見えない豊かさを増やしていく生き方こそがちょうどいい私のスローライフ。
今はまさにその実験中であり、その実験という生き方こそが私にとってとても自分らしい生き方なのだなと感じています。


2.現在の仕事と懐事情

ここからは具体的に私の懐のお話をしていきたいと思います。

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