学芸美術 画家の心 第48回「エドゥアール・マネ ボートのアトリエで描くモネ 1874年」
この絵はいったいどこがいいのだろうか。よくわからないまま長い年月が過ぎてしまっていた。
しかし、この学芸美術で模写を始め、モネやマネ、他の多くの有名な画家の素晴らしい絵を模写することで、画家の人となりやその時代背景、画家自身の心の内を伺い知るようになった。
今では誰もが知る印象派の雄であるモネだが、この当時のモネ(26歳)は世に知られることなく貧乏絵描きであり、この船をアトリエとして使い、川面に映る光の移ろいや揺らめきを写し取っていた。
一方のマネ(34歳)はモネの筆致