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京都巡り#34 朝から晩まで京尽くしの旅 〜京都巡りきっかけの地へ〜

アオイです。8月11日、京都を巡りました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🍮


イノダコーヒ本店・京の朝食

今日は珍しく、モーニングを喫茶店で食べようと思う。いつもは食にこだわらない私がそう思えたのは、こちらのnoteがきっかけだった。

読んでみて、初めて「京の朝食」というものを知った。調べてみたら、食べたくなってしまった。また、今日は古本まつりにも行く予定である。

そう、私はこちらのnoteを読んで「これ良いな!」と思い、行動に移したのだった。他人の空想を自分の行動に取り込むという、なかなか狂ったことをしている……。

6時前の京都は涼しく感じる。日差しが無いだけで、かなり楽だ。しかし湿気が多いので、気が付いたら汗をかいていた。体に熱がこもっている気がする。結局暑く感じる。

朝6時過ぎの三条は若者がそこそこいた。私のように朝から行動しているわけではなく、オールナイトしてそのまま朝になったっぽい人が多そうだ(偏見)。私も大学時代にはよくそのようなことをしていたので、懐かしい。

静かな三条通りを突き進む。


イノダコーヒに着いたが、様子がおかしい。営業している気がしない。調べてみたら、ここは本店ではなく改装中の三条店だった。

開店から45分前に到着した。開店時から列をなすと聞いていたのでこの時間に来たのだ。1人並んでいたが、しばらくしたら入っていった。どういうこと?

その後このnoteをまとめながら待っていると、また1人、入っていった。まだ開いてないと思うのだが、従業員なのだろうか……?怪奇現象?

時間が経ったら、店員がもうすぐオープンの看板を店の外に出していた。やっぱりまだだよなぁ。

と思ったら、次に来た人から中に入って待てることを教えてもらえた。有難い……。


イノダコーヒ、本当は散歩がてら産寧坂あたりにあった店の方に行きたかったのだが、調べてもヒットしなかった。食べログを見ていたら、そこの店は閉店したようだった。1回通りがかって入りたかったが、値段の高さに圧倒され、結局入らなかった。そこの店を見たのは、あれが最初で最後だった。

7時を過ぎると、常連客以外の人達も続々と入ってきた。開店前はおそらく常連客ばかりで落ち着かなかった私だった。少し落ち着く。ちなみに、店内は無音だ。


京の朝食は美味しかった。プリンも食べたかったので、追加で注文した。いつもの朝食は時間を気にして、とにかく腹にたまるものを突っ込むようなスタイルとなっている。今日はゆっくり味わえた。

店を出る頃には長蛇の列ができていた。やっぱり大人気なんだ。


帰り道、再び三条通りを歩いていく。そこには「進々堂」という、京都で有名のパン屋があった。先程のnoteにも書かれていた場所だ。そちらは出町柳の方だ。おそらく百万遍の、森見登美彦の小説『夜は短し歩けよ乙女』にも出てくる場所かと思われる。実はそこも、10年前にこの本を読んだ時から気になっているんだよなぁ……。

話を戻して、三条通りの進々堂の前には、モーニングの看板が置かれていた。気になってしまう。朝食巡り、有りかもなぁ。


京都巡りの始まりの地、鴨川デルタ

私が京都巡りを始めてから、今年で10年が経つ。初めての京都巡りも、真夏の日であった。その時は鴨川デルタを見に行った。

先にも出した、『夜は短し~』を読んだのがきっかけで、私は京都に興味を持ったのだ。次に同じ作者の『四畳半神話大系』を読んで、鴨川デルタを知ったのだった。鴨川デルタを実際に見てみたいと思って、出町柳まで来たのだ。これが私の京都巡りの始まりである。


真夏の鴨川デルタ。多くの人が飛び石を渡っている。しかしまぁ、とても暑い。暑すぎるので、当時に思いを馳せることすら困難だった。下鴨神社へ急ごう。

下鴨神社の前にある、いつ見ても草だらけだった公園が整備されていた。工事中だった。ちなみに、この公園の名前は「葵公園」。親近感を覚える……。


下鴨神社・古本まつり

糺の森に着いた。ここからは日陰なので、暑さも少し和らぐ。

私が古本まつりを知ったのは、『夜は短し〜』だった。読んでいて、「行きたい!」となったのだ。10年前の初めての京都巡りの日には行かなかったが、社会人になってから初めて古本まつりに行った気がする。


会場に着いた。森の中なので、日傘いらずで涼しい。
蝉時雨、本の匂い、土の匂い……。最高だ。


百人一首の解説本を買った。普通の本屋でもできそうな買い物をしているが、この本には今はもう無い時雨殿が載っている(現在は嵯峨嵐山文華館)。

時雨殿、実はオープン当時から気になってたんだよなぁ。でも行く機会が無かった。今無いものに惹かれた私は買ってしまった。そして何より百人一首を調べられる。スマホで検索してもよいのだが、たまに紙の本で調べたい欲に駆られてしまう。

もう1冊本を買った。京都の橋の本だ。京都に架かる橋の解説が載っている。京都の橋好きである私には、たまらない本だ。ちょうど橋の名前を知りたかったので……。

この本は約30年前に発売されたようだ。載っている写真も、平成初期という雰囲気が出ていた。


古本まつりでいつも売っていた、かき氷が無かった。食べたかった。下鴨神社前の店では売っていたが、あれは氷がふわふわの今どきかき氷である。私が食べたいのは、祭りの屋台で売られているような、シロップも色だけ違い味は実は同じだという昔ながらのものが良い。今回はいつもと違う色をかけて、それが本当かどうか確かめたかったのだが……。


下鴨神社。そういえば初めてここに来た時、鳥居だけ撮って入らなかったなという記憶が蘇った。

暑い上、飲み物も飲み干してしまったので、10年前に合わせて帰ることにした。というより、とにかく暑かったから帰りたかった。


京の七夕 in Uji

京都に移住してから初めて宇治へ行く。「京の七夕」のイベントがあるからだ。ライトアップイベントなので、夕方から行くことにした。

JR宇治駅に着いた。夕焼けが綺麗。


宇治橋、移住前の4月下旬頃に行った時はトビケラという虫が大量発生していて、欄干にこれでもかと言うほどびっしりついていたのだが、今の季節は全然いない(死骸っぽいのはあった)。


宇治川にほど近い京阪宇治駅にも大量にいて、何ならたまに電車に乗りこんでいた。中書島まで移動もしている。


トビケラのシーズンは終了したのだろうか。それにしても夕焼けが綺麗だ。穏やかな気持ちで撮影できる。以前は渡ることすら躊躇してしまっていた。でも現地住民と思しき人は、自転車でトビケラ飛び交う宇治橋を颯爽と駆け抜けていったのだ。


「トビケラってどんな虫?」という方のために、宇治市が作ったページを貼っておこう。

ちなみに、トビケラの画像そのものは開いてすぐのページには貼られていないので、虫嫌いの人でも見やすいものとなっている(可愛らしく描かれたイラストで紹介されている)。 宇治へ行く際は是非調べてから行ってみてほしい。
 

橋と電車夕焼けの写真を取りたいが、なかなか電車が来ない。



しばらく待って、歩き出したら電車が来た。無事に夕焼けと撮れて良かった。


宇治川を眺めながら歩き、朝霧橋を渡って京の七夕の会場へと向かう。


会場に着いた。ここにも短冊があった。またしても願い事を書いて、くくり付ける。私には叶えたい願いがあるんだ。


19時を過ぎると、朝霧橋が妖しく光り出した。以前の平安神宮のような光り方である。何とも現代を感じさせるカラーだ。

日が沈んでから、風が強くなってきた。まだまだ生ぬるい風だけど、涼しい。日差しが無いだけで、こんなにも違うなんて。


鵜がいた。鵜を見るのは初めて。そういえば、宇治では鵜飼なるものをするそうだ。というか、さっき撮った船の写真じゃないか。あれが鵜飼だということに気が付いたのは、帰りに鵜飼のパンフレットを宇治駅で取って、家で読んでいる時だった。そうか……あれが、鵜飼……。


ソーシャルディスタンス提灯がそろそろ配布開始時間なので、待ち列で並ぶことにした。19:20頃にして、周りはすっかり真っ暗だ。夏至を過ぎてからひと月半ほど経っている。日が落ちるのが早くなったなぁ。


例によって1人提灯撮影である。今回は一発OK!幸先が良いっ!


光り輝く朝霧橋を渡ると、人も光り輝いていて面白い。同時に大量の小虫も光り輝いていた。皆虫に驚きおののいていたが、「蛍みたい」と言っていた子供もいた。確かに、蛍も虫だよなぁ……。


宇治神社への階段は灯篭などの明かりがなかったので、提灯があって助かった。なかったらすっこけていただろう。


源氏物語の像もライトアップされていた。虫もライトアップされ、大量に飛び交う。
「虫ハンパない」と子供が言う。宇治、何でこんなにも虫多いんだ。


近くで関西電力宇治発電所のライトアップもされているそうなので、行ってみることにした。

発電所の入口でも提灯が配られていた。道は灯篭有りでもかなり暗かったので、あった方が安心だ。

道中、ずっと犬の鳴き声のモノマネをし続ける元気な子供達の後を辿ることになった。疲れないのか?


ライトアップされた発電所、まだ現役のはずなのに、何だか山奥の廃施設を見ているかのような気持ちになる。

色んな色で照らされる発電所。ホラーの雰囲気を醸し出している。

「閉じ込められたら二度と出られない……」

またしても通りすがりの子供の言葉だ。最近の子供は秀逸な言葉をよく出すなぁ。

ちょうど私も同じことを思っていた。今ここにいる人たちがいきなり閉じ込められて、この中で脱出ゲームみたいなサバイバルが始まってしまうのか……?のような気持ちになっていたんだ。私と子供の発想が同じなのかもしれないのだが。



発電所から出て再び宇治川沿いを歩く。十三重石塔もライトアップされていた。

勢いのある水流が撮れた。撮影場所は観流橋。宇治発電所から流れる水と、宇治川との合流地点だ。


興聖寺の夜間特別拝観も行われていたが、私が到着した時間には受付終了していた。


提灯を返す必要があるため、再びイベント会場へ戻る。

雲の隙間から満月が見えた。朝霧橋でひたすら撮影する。でも月がやたら光る。3脚なんかで固定して夜景モードで撮れば、綺麗に移りそうな気もするのだが……。

前にも書いたかもしれないが、気軽に京都巡りがしたいので、大掛かりか3脚などはおそらく買わないと思われる。ミニ3脚はあってもいいかなぁ。

こちらは月の写真を撮ろうとして大失敗したものだ。ネオンアートみたいでしょう?

皆もこぞって月を朝霧橋で撮影していた。月が見える橋……、もしかしてここが「観月橋」だったのか?(違う)

ここで観月橋の説明をしよう。観月橋、京都の地名や駅名でもあるのだが、実際にその橋はある。今日古本まつりで買った橋の本にもしっかり載っていた(朝霧橋や観流橋も、もちろん載っている)。買って良かった。春には近くに菜の花が咲くらしい。来年行きたい。



夜の宇治、楽しかった。宇治のここのスタバには1度も行ったことがない。行ってみたいなぁ。



まとめ

初めての京都巡りから10年経っていた。思い出の場所や久しぶりの宇治観光で、充実した1日だった。

この日は山の日だった。だが、今日私は鴨川と宇治川を見たので、結果的に川の日になってしまった。

これは京の朝食後に撮った、三条からの鴨川である。夏を感じられて良い。

宇治川、トビケラの件もあるのであまり来ないのだが、綺麗だった……。電車と宇治川の写真が気に入り、私のnoteのヘッダー画像になっている。鴨川、宇治川、桂川、……どの川も見ていて飽きない。みんな違って、みんないい。


では最後に、私が短冊に書いた願い事をここに記そう。


「京都でずっと幸せに暮らせますように」

叶うといいな……というより、叶えるための行動を怠らず、これからも京都で過ごしていく所存である。



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