社員の発達障害が疑われたら、会社・上司・人事はどうしたら良いのだろう
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産業カウンセラーの集まりに出ていますと、発達障害(風、も含む)の人が周囲にいる人、いない人でかなり分かれます。ある人は何度もあるし、ない人は全くないので、長い勤務歴でこんな人は初めてで困っている……などという話を聞くと、経験のある人は「ASDじゃないですか?」「ADHDじゃないですか?」と言います。
そんな中にいると、私は多い方だったようです。
発端
産業カウンセラーを取るきっかけは、イケイケドンドンブラック企業で病む人が多かったからです。もう一つは、恐らく発達障害であろう人と一緒に働いて、自分自身が酷く疲れてしまったから。
顧問医として契約していた精神科医が、立上げていた事業にも関係があったので、ご挨拶と称して話した後で、その人のやらかしたこと・できなかったことをリスト化して見せました。
「酷いね。なんでこんな人を雇っちゃったんだろう?〇〇さんにも言っておくね」
これで少し救われました。この頃、学級崩壊を通じて発達障害はメジャーになってきていましたが、子供の成長と共に薄れていくとされていました。
その人と同じエレベーターに乗り合わせて吐き気を催したことがあるとも言うと「急性ストレス障害」だそうでした。因果関係がわかって安心したのか、その後は大丈夫でした。
体調は大丈夫でも仕事には支障があるので、上司に詰め寄りました。
「私と彼、どっちを取るんですかっ!?」
”私と仕事、どっちが大事なの!?” と詰め寄る奥さんのようでした。
「なんかクダラナイことでいちいち責任取るの、俺も嫌になった」
と上司も、関連部署から苦情が出ていたこともあり、彼を手放す方向へ。まぁ、この後も色々あったのですが(続きはケース4にあります)。
転職した先はワークライフバランスが良かったので大学3年に編入し、産業カウンセラーを学士受験して合格しました。勉強中に、上述の人はアスペルガー(当時)ではないか、あのヒトやあのヒトはADHDだったのではないか、とわかって興味が出てきて、合格後に4回シリーズ位の精神医学の講座を受けました。
「発達障害と知らずに接していると、普通の人は ”キレる” か ”自分がうつになる” か、どっちかだね」
とおっしゃる先生もいて「私は ”キレる” だった!」と思いました。もともと怒りのエネルギーが苦手です。だからあんなに疲れたのでしょう。
勧めている本
関連書籍を読んだ中でわかりやすかったので、知りたいという方にお勧めしているのが以下の2冊です。
これはわりと最近読みました……というか使いました。
この手の本は精神科医や当事者が書いていることが多く、対処方法も当事者目線です。では会社(上司、人事)はどうしたら良いのか?これがずっと悩みでした。色々な講習会に行っては質問したり、同じ立場の方々と情報交換をしてきました。
以前、こんな記事も書きました。診断の有無はわかりませんが、自分の特性をわかって工夫していた人も出てきます。
会社側はどうすれば良いのか
この先は有料にしますが、あくまでも会社目線であることをご了承ください。決して「排除の方法」ではありません。ですが、その人の特性に見合った仕事がなく(用意もできず)やむなく合意の上で辞めてもらったケースも出てきます。
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