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コーチをつける前に必ず知っておいてほしいこと

「コーチング」に対する注目度の高まり

近年、コーチングを受けるビジネスパーソンが増えていると実感します。
私のキャリアコーチングを申し込む方は、ここ数年で確実に増えてきていますし、定期的にコーチングを申し込む方の比率も高まっています。

直近では、2020年5月8日の日経新聞に「コーチング」に関する記事が出ていましたね。コーチングに関してはやはり米国が先端なので、それと比較して日本はまだまだ・・・とは感じていましたが、こうやって媒体に取り上げられる中で徐々にコーチングを受ける文化醸成がなされていくのでしょう。

調査会社のIBISワールドの19年の調べでは、米国のビジネスコーチング市場は約150億ドル(約1兆6千億円)に達する。
コーチング大手のコーチ・エィ(東京・千代田)によると日本市場はまだ300億円程度だが、成長基調にある。鈴木義幸社長はコーチングが注目を集める理由に、「明確な正解がないというビジネス環境」を挙げる。
(2020年5月8日 日経新聞朝刊「理想の『コーチ』自ら探す 若手社員、マッチング活用)

コーチングを受けた方が良いのか?

私はコーチングのパワーを知っている身でもあるので、多くの方にコーチングを受けてもらいたいと思っています。しかし、その人が求めるものによって、コーチングを受けるべきと安易に言うことはできません。

コーチングは、基本的に「セラピー・カウンセリング」でも、「コンサルティング」でもありません。コーチングは、対話を通じて、クライアント自身の抱える課題やありたい姿を内省し、未来に向けた行動変容を生み出すコミュニケーションツールです。
ですから、過去を振り返ることで抱えている精神的な問題を解決するカウンセリングや、クライアントの目標達成に向けて具体的な助言・支援を行うコンサルティングとは少し経路が異なるのです。
(※コーチングでも様々な「流派」がありますので注意が必要です。例えば、私が専門の1つとしているNLPコーチングは、セラピー・カウンセリングとコーチングの両方を取り入れた手法として定義されています)

巷では、セラピー・カウンセリングは「マイナスの精神状態の人を標準値にもっていくプロセス」、コーチングは「精神状態が標準値の人をプラスに高めていくプロセス」という例えもあります。
よって、もしあなたが求めているものが、過去を前提とした精神的な問題解決や目標達成に向けた助言・支援であれば、コーチングを受けることを積極的にお勧めできません。

「未来に向けてより成長したい意欲のある方」「達成したい目標や目的がある方」「自らが生み出す気づきに価値を感じる方」には、コーチングは適していると考えられます。
コーチは、クライアントを最大限尊重し、やる気を引き出し、気づきを生み出すプロフェッショナルです。

「うまいコーチ」と「うまくないコーチ」

一般的に、コーチングスキルを身に着けることは容易ではありません。
我々プロフェッショナルは、何百時間、何千時間もトレーニング・実践に時間を費やし、専門性を磨き続けます。一方、無資格者でもコーチと名乗れる現状があることに加え、資格保持者であってもスキルのばらつきが大きい現状があります。(個人的には、コーチのマインドセット・センシティビティレベルのスキルへの影響は大きいと考えています)

実際に色んな方のコーチングを受けてみるとわかりますが、「うまいコーチ」と「うまくないコーチ」が存在しているのです。

どんな特徴の違いがあるのだろう、と気になる方もいるかと想像しますので、満足度の高くないコーチングを受けたクライアントの反応の例を挙げてみましょう。

● コーチ自身、自信がなさそうだった
● 相槌や反応から「上から目線」の姿勢を感じた(例「なるほど」の連発)
● コーチ自身の捉え方・価値観を押し付けるような関わりがあった 
● 自分の発言がコーチに否定されたような関わりがあった
● コーチから伝え返される内容が、自分の伝えたい本質とズレていた 
● 求めてもいないのに、コーチの主観が伴ったアドバイスがあった
● 発言内容の表層をなじられるだけで、本質を見抜く関わりに欠けていた
● 多様な観点から物事を捉えさせる関わりに欠けていた
● 思考・発想を拡げるような関わりに欠けていた
● 五感をフルに使った関わりに欠けていた(言葉の世界だけに終始)
● コーチングで扱いたかったテーマと実際の内容がズレていた(本来コーチは、それがないようにコミュニケーションをとるはず) ・・・

裏を返せば、このような特徴は、「うまいコーチ」からはあまり見受けられないでしょう。実際、これまでコーチングを受けたことがある方は、ご自身のセッションをどう受け止められたでしょうか?

ここまで色々とお話ししてきましたが、キャリアコーチの立場からすると、「まず体感してみて!」というのが正直なところです。

最近は、さまざまなコーチングを受けるプラットフォームがありますし、そこでコーチの口コミを見ることもできます。また、値段もマッサージ1回の額とあまり変わりません(笑)ので、思ったよりも気軽に受けることができます。

私も過去色んなクライアントにコーチングを施してきたので、「これはコーチングで扱えるテーマなのか?」等、質問があればいつでもコメントください!

ここまで読んでくださってありがとうございます。
今日も素晴らしい1日を!










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