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【田舎暮らし】ほとんどの人が顔見知りという安心感

自分や家族のことが何でも筒抜けの田舎社会。それが嫌という人もいますが、私はそれでいいというか、特に気にならない。

昔、それこそ多感な10代の頃はそういう田舎が嫌で嫌で仕方なかったけれど、結婚して子どもを持つと、そういう社会は一転して安心に変わった。

田舎は子ども自体少ないので、親子でお散歩や買い物をしていると、ニコニコと見守ってくれる。

田舎では、見かけない人が歩いていると目立つ。だから「変な人がいたから気を付けてね」と教えてくれたりする。観光シーズンには観光客だらけになるけれど、観光の人と怪しい人は違う。どこがと言われると困るけれど、みんな、なぜか肌でそれを感じ取るのだ。

こんな田舎でも、子どもが犯罪に巻き込まれるかもという不安はもちろんある。だから、子どもを一緒に見守ってくれるようなこの環境はとてもありがたい。

先日のほっこりエピソード

下校のスクールバスを降りたら、信号機のない国道を渡らなければならない子がいる。見通しもあまり良くない場所で、車は人がいるはずもないと思ってスピードを出してくる。

冬が近づき、日が暮れるのも早くなってきた。バスを降りる頃には薄暗くなっている。そんなときにバスの後ろを通りかかった。

子どもと運転手さんがバスから一緒に降りてきて、一緒に国道の安全を確かめて、向こう側まで送り届ける姿を見た。

ああ、そうだったのか。今まで、事故がおきなかったのではなく「おこさない努力があった」のだと気が付いた。

そこまですることは、運転手さん本来の仕事ではないかもしれない。まして、これまでの路線バスではできないことだろう。

だけど、痛ましい事故がおこらないように、おこさないために、子どもを見守ってくれているのだ。

運転手さんだけじゃない。近所のおじいちゃんおばあちゃんたちも。

息子が小2の頃のほっこり?エピソード

うちは、向かいに住むおばあちゃん家の前からスクールバスに乗ることができるのだけれど。

ある寒い冬の日、おばあちゃん家の前でバスを待っていたら「寒いから玄関に入ってなさい」と声をかけてくれたそう。

ありがたく玄関に入らせてもらって、いくつかの会話をしているうちにバスが目の前を通過してしまった。

息子は涙目で家に戻ってきて「バス行っちゃった」とそこまでの経緯を説明してくれた。申し訳ないけれど、平和すぎる事件に笑ってしまった。

(学校へは車で送り届けました。)

おばあちゃんとは今でも仲良し。よくバナナや海苔巻きをくれる。

そんな一人暮らしのおばあちゃん家、ポストに郵便物が溜まると心配になって窓をのぞきにいく私。夜中から朝まで電気がつきっぱなしだったときは、本当に、第1発見者になるかもしれないという心の準備をしてのぞきにいった。(おばあちゃん、電気消し忘れて外泊にいってた)

お互いに気にしながら生活するということは、過干渉でなければそんなに悪くはない。大丈夫、自分で思うほど他人は自分に注目なんてしていないから。そう思えるようになれば、田舎暮らしはぐっと自由で楽しくなる。

田舎は何かと悪く言われることが多いけれど、住んでみると悪いことばかりではない。少なくとも私にはとても優しい世界に見える。


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