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うつ持ち採用担当の活動日誌

採用担当にはポジティブなイメージが付き物だと思う。
就活生と高いコミュ力で接し、自社の素晴らしさや働く楽しさを語り、新人を呼び込むことで社内を活性化させるやりがいのある仕事‥‥
そんな業務にうつ病の人間が就いてしまったらどうなるだうか?

採用担当になった経緯

社内の組織改編に伴い、全社でやっていた採用活動は事業所単位に分かれて進めることに。
「現場の人に任せるのは負担が大きい」「なるべく若い人が参加した方がいい」ということで、総務であり、当時入社3年目の私が担当することになった。

当時は新しい仕事に興味があったし、学生と関われるのでわくわくしていたのを覚えている。

うつ持ちの私が抱えた問題

私は学生時代にうつ病の診断を受け、現在も通院している。
現在は週一の時短勤務のみで働けているが、採用担当になった当時は
休職したり勤務状況も不安定だった。
そんな状態なので、案の定採用担当を初めて1年ぐらいでモチベ不足に陥った。

「やりがいも働く気力も出てこない私が、
どうやって学生に会社の魅力を伝えればいいんだ‥‥?」

うつ持ちの私が特に困難に感じたのは以下の項目だった。

・学生に魅力的に思ってもらうために、明るく振舞わなければならないと感じていたが、そのエネルギーが足りないこと

・採用活動とは「学生に企業を売り込む」営業のようなものだと思っていて、そのスタイルがどうしても無理だったこと

・「仕事のやりがい」「働くモチベ」が何も湧かない状態で、自分が思っていないことを学生に話すことがしんどいこと

採用活動を続けることにちょっとしんどさを感じた時期もあったが、
周囲のサポートもあり、またコロナの影響で採用人数もかなり絞っていたので、大きな負担もなく出来ていた。
ただ今後も採用担当としてやっていくことを考えると、この苦手意識を何とかしなければなと思っていた。

考え方を変えたきっかけ

YouTubeで何の気なしにVtuber高嶺ルイさんの切り抜きを観ていて、はっとした言葉があった。

「営業は営業するのが仕事じゃなくて
お客さんの悩みを解決することが営業なので」

それまでの「一人でも多くの学生に応募してもらわなきゃ」「自社の魅力をアピールしなきゃ」という考えから、

「無理に自社を売り込むのではなく、まず学生が就活で悩んでいること、就職先に求めていることを聞いた上で、それが自社の方針とマッチしているならおすすめしよう」

という方向性に考えをシフトすることができた。
この考え方は自分にとても合っていると感じている。

今後の目標

考え方を変えたおかげで、現在はモチベを持って自分のペースで採用活動の仕事をすることができている。
今後の採用担当としての目標は以下である。

・学生の就活に対する軸を知ること
・新入社員の成長をサポートすること

これからも、採用担当として、自分のメンタルと付き合いながら仕事する方法を模索していこうと思う。

おわりに

ここまで読んでくださってありがとうございます。
色々書いてきましたが、結局のところ仕事内容の変化ではなく「業務の目的意識を別のポイントにする」ということが自分を楽にすることに繋がったんだと思っています。これから仕事を続ける上でも大事にしていきたいです。
今年もたくさんの学生と会えるといいな。

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