見出し画像

派遣・フリーターから正社員へ転職するタイミングや成功に導くポイントを解説!

給与や福利厚生、そしてキャリア形成の面からも、将来的には正社員に転職したいと考えている派遣社員の方は多いと思いますが、

「派遣・フリーターから転職したいけど、どのタイミングで動き出せばうまくいくのかな?」
「できれば正社員に転職したいけど、なにから始めたらいいのかわからない…」

派遣社員として働く方の中には、このように考えたり悩んだりした経験のある方もいるのではないでしょうか?派遣社員だった頃の私もそうでした。

特にどのタイミングで派遣から転職するかは転職活動における重要なポイントのひとつです。

またタイミング以外にも、転職活動の際に気をつけておきたい点や準備しておくとよい点を把握しておくと、より効率よく転職活動が進められます。

今回は、正社員への転職を成功に導くポイントについて解説します。


正社員への転職活動におけるポイント6つ


派遣社員の方が転職活動をしようと思った時、正社員の方の転職とはまた少し違ったポイントに注意することが必要です。

例えば、派遣社員の方は契約期間が決まっていたり、正社員の方よりも早く会社に退職する旨を伝える必要があったりするなど、正社員の方よりも転職活動の時期を制限されやすい傾向にあります。

そこで、より効率よく転職活動をこなせるように、派遣から正社員に転職するために重要なポイントについて見ていきましょう。

以下の6つが重要です。

・活動開始のタイミング
・働きながら転職活動する
・派遣元の担当者に伝えておく
・会社が正社員に求めるものを理解しておく
・自分のキャリアや強みなどを整理しておく
・転職エージェントに登録しておく

では1つずつ詳しく解説していきます。

活動開始のタイミング

上述したように、派遣社員から転職する時に行き当たりばったりではうまく行かない場合がほとんどです。

特にいつ転職活動を始めるのか、そのタイミングは非常に重要と言えます。

そこで、派遣から転職するのにいつ活動し始めるとよいのか、その一般的な目安などについて説明していきます。

契約更新の2~3ヶ月前が基本

一般的に、転職活動にかかる時間は約2ヶ月だと言われています。

また派遣社員の方の多くは、退職することを1ヶ月以上前に担当者に伝える必要がありますが、退職を希望する時期が契約期間中にあたってしまった場合、トラブルとなる場合があります。

転職活動に集中するためにも、そしてトラブルなく退社するためにも、転職活動を開始するタイミングを検討する際には、転職先への希望入社時期だけでなく、契約の更新時期も考慮したほうがよいでしょう。

そのため、派遣から転職する適切なタイミングとしては、契約更新時期の「2〜3ヶ月前」がおすすめ。

また、転職活動の開始が早すぎたり、当初の予定より早い時期に内定が出てしまったりすることを心配する方もいるかもしれません。

確かに、入社開始まで1ヶ月も待ってくれない会社もありますが、一方で、事情をきちんと説明すれば入社まで数ヶ月ほど待ってくれる会社もあります。

転職活動の際には、応募企業に対して入社の時期についてしっかり確認しておくことが必要でしょう。

企業が採用に積極的になる時期

正社員の場合も同じですが、転職活動の時期に適したタイミングとして、企業の求人が多い時期が挙げられます。

新入社員の採用が落ちついた時期や異動の多くなる時期だけでなく、景気の影響や事業拡大などで新たな人材を募集するなど、企業が採用に積極的になるタイミングに合わせて転職活動を始めるのもひとつの方法です。

例えば、今までレストラン経営が中心だった企業が、事業を拡大してケータリングや通販事業を始めると発表した場合、今後は食品だけでなく流通などに関わる人材を採用し始める可能性もあるでしょう。

応募の機会を逃さないためにも、日頃から業界全体の景気や気になっている企業の動向などの情報収集をしておくとよいでしょう。

働きながら転職活動する

派遣から転職するのに、転職活動中も派遣社員の仕事は続けるようにすると効果的です。

というのも、転職活動を始めるために派遣社員を辞めてしまった場合、転職活動に予想以上の時間がかかった場合にいろいろなリスクを負う可能性があるからです。

例えば、金銭的な理由から気持ちが焦り、希望条件を満たさないような企業の内定で妥協してしまったり、無職期間が発生して企業にネガティブな印象を抱かてしまったりするなどのリスクが考えられますよね。

転職活動にとって不利になるリスクをできるだけなくすためにも、働きながら転職活動を行うのがよいでしょう。

転職へのモチベーションを高く保つ

派遣先での業務を続けつつ、しかも契約の更新期限など、転職活動のタイミングがタイトな状況にストレスを感じて不安になる方もいるかもしれませんが、ぶっちゃけ、そんなに心配する必要はありません。

実際に、多くの派遣社員の方が働きながら正社員への転職に成功していますし、そのような方の中には、時間的な成約がある方がかえって転職へのモチベーションを維持しやすいなどのメリットに触れている場合もあります。

「この時までに転職しよう!」と自分の中でメリハリをつけ、この記事で解説するポイントをおさえながら、効率よく転職活動に取り組むとベスト。

私自身も転職活動をしているうちに「書類選考に通った!」「一次面接に通った!」など、モチベーションが徐々に高まり、最終的に内定をもらうことができました。

転職へのモチベーションを高く保つことが大切です。

派遣元の担当者に伝えておく

先ほども少し触れましたが、正社員とは違って派遣社員の方の多くは、1ヶ月以上前に退職する意思を派遣元の会社に伝える必要があります。

ただし、契約期間中の退職は、派遣先はもちろん、派遣元の会社にとっても信用問題などに関わりますから、時にトラブルの元になりかねません。

そのため、できるだけ退職の時期が契約期間中にあたらないように調整しつつ、派遣先の会社での業務の引き継ぎやシフトの再調整、代わりの人材の確保になどにも考慮、より印象よく転職の相談ができる流れになるよう工夫することをおすすめします。

実際に、あらかじめ転職の意思を伝えておいたほうが、万が一内定が早く出て退職時期を早めることを検討しなければいけなくなったとしても、一から説明する必要がなくお互いにスムーズにやりとりができます。

そもそも転職と言うデリケートな話題についてもお互いに話やすい雰囲気を作っておけるメリットもありますね。

ほかにも、すぐの正社員雇用でなくてもよいとか、とりあえず契約社員など別の雇用形態でも構わないなど、状況が許すようであれば、派遣元の担当者に相談して「紹介予定派遣」を紹介してもらうと言う選択肢があります。

このように、転職以外にも正社員になる方法はいくつかあるので、正社員への転職活動と一緒に紹介予定派遣について担当者に確認してみるのもよいでしょう。

会社が正社員に求めるものを理解しておく

派遣社員と正社員とでは、企業から求められているものが異なります。

これを理解しないで転職活動を進めても、自分のスキルや経験を企業にうまくアピールできない可能性が高いです。

派遣社員として働く場合は職務内容が決まっていることがほとんどであり、入社後も任される業務が変更されることはあまりありません。

また、基本的に単独でこなせる業務がほとんどで、チームメンバーとして業務にあたることを期待されることは難しいでしょう。

正社員の業務範囲は広い

ところが、正社員はチームで働くことを求められ、そのうえで能力や適性に合った仕事を割り振られます。

そのため、仕事で得た経験やスキルに応じて職務内容が変化し、どんどん業務範囲が広がっていきます。

正社員は、新しい業務への挑戦を求められたり、新たなスキルや知識の習得を企業から求められたりする立場であり、派遣社員とは求められるものがまったく違っているのです。

実際、企業は次の能力のある人材を正社員として採用したいと思っています。

・即戦力になれる能力
・新しい職場への適応能力
・自ら学べる積極的な姿勢と習得力

上記3つにある、企業が正社員に期待する能力を理解し、自分にはそれらが備わっていることを企業側に明確に伝えるためにも、要点を押さえた書類作成と面接対策を行うことが転職を成功させるポイントです。

自分のキャリアや強みなどを整理しておく

企業が正社員に求めるものがいかに自分に備わっているかをアピールするための準備はとても重要です。

役立つ材料を見つけるためにも、自己分析によって自分のこれまでのキャリアやスキル、経験、強みや弱みなどの以下について、転職活動を始める前から整理しておくと実際に活動を開始した時にスムーズに作業を進められます。

例えば、

・これまで経験してきた仕事とその内容
・自分がどんな経験をしてきて、どんなスキルを身につけているか
・タスク管理など、職場や業務内容を問わずにアピールできる強みはなにか
・自分が就きたい仕事の分野はどこか
・転職で妥協できない条件はなにか

など、自分の望む転職先の条件や絶対に譲れないポイントを把握でき、妥協することなく転職活動を進められます。

せっかく転職したのに、もう一度転職を検討する状況に陥ることのないよう、自分が本当にやりたいことはなにか、そして妥協できない条件はなんであるのか、しっかり把握しておくことをおすすめします。

転職エージェントに登録しておく

これまで、働きながらの転職活動をおすすめしてきましたが、だからと言ってなにもかも一人ですべてこなさなければいけない訳ではありません。

特に、派遣社員の方が正社員に転職するのには、これまで述べてきたような正社員に求められる能力をアピールした書類の書き方や面接対策など、今までとはまた勝手の異なる作業が必要になってきます。

より効率よく派遣からの転職を進めていくためにも、転職のプロである転職エージェントへの登録をおすすめします。

転職エージェントに登録すると、担当エージェントが代わりに求人情報を収集してくれたり、企業との面接日の調整などを行ってくれたり、転職活動をサポートしてもらえます。

さらに、エージェントによっては応募書類の添削や面接の練習なども実施してくれるので、ひとりきりではなかなかモチベーションを維持しにくい方には特におすすめのサービスとなります。

ただ、エージェントによって得意、不得意も存在します。

求人情報の種類や量が豊富だったり、派遣社員から正社員への転職が得意だったりと、エージェントによって得意な分野や強みなどが違うので、複数のエージェントを利用するとより効率よく活動できるでしょう。

派遣から転職する時によくある悩みとその解決策

ここまで、派遣から転職する時のタイミングなど、正社員に転職する場合に重要なポイントについて見てきました。

派遣社員から正社員になることを検討している方の中には、そもそも正社員への転職に迷いや不安を感じていると言う方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、派遣社員から正社員に転職しようとした時によくある悩みとその解決方法について見てみます。

正社員への転職になかなか踏み切れない方は、ぜひご参考にしてみてください。

派遣から転職するのに正社員で働いた経験がない

これまでずっと派遣社員で働いてきたため、正社員の経験がなく転職に不安を感じるとの声をよく耳にします。

別の会社に転職するだけでも不安に感じるのに、さらに派遣社員からいきなり正社員として新しい職場で働くのをプレッシャーに思うのは当然です。

また、派遣社員として働きながら転職活動を行うのが難しい方もいらっしゃることでしょう。

紹介予定派遣を検討してみる

知らない会社でいきなり正社員になるのに抵抗があったり、転職活動を行うこと自体が難しかったりする場合は、正社員になるのに、転職ではなく「紹介予定派遣」を検討、派遣元の会社の担当者に求人紹介の相談をしてみるのもひとつの方法です。

以前にも出てきたこの紹介予定派遣は、最終的にその派遣先で雇用されることを前提に、まずは派遣社員として一定の期間就業する制度です。

派遣契約が終了したのち、派遣先の企業と個人双方との間で合意があった場合に、正社員や契約社員として直接雇用されるため、いきなりの入社とは違って実際に働くことで職場の雰囲気や仕事内容、そして企業そのものとの相性が確かめることができるため、お互いにミスマッチを防ぎやすいメリットがあります。

ただ、正社員雇用で合意されるケースだけとは限らず、場合によっては契約社員や嘱託社員などで雇用される可能性もあります。

さらに、雇用されたものの、正社員にとってはブラックな企業だったなどと言う可能性もゼロではありませんから、その紹介予定派遣を紹介してくれた派遣会社が安全に利用できるかどうか、「優良派遣事業者」に認定されているかを確認するなどして、信用できる会社からの紹介求人かどうかを確認しておくとよいでしょう。

派遣から転職するのに面接の指定時間が勤務時間内

派遣社員として働きながら転職活動をする場合、応募企業との面接日程調整がうまくいくのか心配で転職活動を始められないと言う方もいらっしゃるかと思います。

実際、面接の日程を平日の営業時間内で指定してくる企業がほとんどだと思います。

とはいえ、実情では働きながら転職活動を行う方も多く、企業の中には、土日や平日の遅い時間に面接を実施してくれるところもあるようです。

ただ、それでも二次面接以降は、平日の昼間に面接が組まれる場合も多く見受けられます。

これは、人事などの担当者が面接することの多い一次面接とは異なり、二次面接からは社長や役員、部長との面接も入るようになるため、19時以降など時間外での対応が難しいと言う理由によるものだそうです。

そのため、平日勤務で休日が土日の場合、有給や欠勤などで仕事を休んで面接に行く必要が出てきます。

その時、通常の派遣社員の有給発生開始は勤務開始半年後のため、まだ有給がとれない場合もあるため注意が必要です。

オンライン面接に対応できるようにする

また、有給や半休を取る場合も、繰り返し休みをとれるとは限りませんから、複数の企業の面接をいっぺんに受けられるよう日程調整するなどの工夫ができるとよさそうです。

さらに、面接の日程調整のコストを減らしたい場合、転職を開始する時の派遣先には平日が休みの職場を選ぶのもよい方法でしょう。

また、最近はオンラインでの面接を実施している企業も多くなっています。

移動せずに効率よく面接を受けられるメリットもあり、オンライン面接に抵抗がない場合は、一度検討してみてはどうでしょうか。

ただし、オンライン面接は通常の面接とはまた違った対策が必要となるため、事前にエージェントなどに相談、疑似面接による準備や対策をしておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、派遣からの転職で重要なポイントについて見てきました。

派遣からの転職で特に重要なのは、転職活動を始めるタイミングと働きながら転職活動を進めていくことです。

働きながらの転職は日程調整など大変な部分も多いと思いますが、転職エージェントを利用したり、企業が正社員に求める資質を理解するなどしっかり準備したりすることで、金銭面で焦るなどの弊害も少なく、また効率よく転職活動を進められる利点もあるのでおすすめです。

派遣社員として働きながら正社員になるのは簡単ではありませんが、正社員になるための方法はさまざまです。

派遣会社を退職するタイミングに気をつけつつ、転職エージェントの利用や紹介予定派遣を試してみるなど、自分に合った方法で正社員への転職を成功させてください。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,592件