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大炎上した「コロンブス」Mrs.GREEN APPLE 歴史記事100本と音楽記事50本を投稿した人が解説

*この記事は2024年6月16日の早朝にこの騒動のことを知って、ミセスをさらに激しく援護する記事も一つくらいあった方が良いと考えてやや急ピッチですが作成しました。
*ご了承の上お読みください

 私はミセス・グリーンアップルのヒット曲に解説をつけた記事(https://note.com/halgie_lenonx/n/n7d8832b83e9e?magazine_key=m728e672ec000)などを発表しており、植民地にも多少関連する記事もそのうちに発表していく予定(すでにあったかも知れませんが忘れました)のnoterです。


はじめに

最初に結論

 まず、結論から言ってしまえば、意味は解説しますがジョン・レノンのイマジンを西洋人に向けて書いたといった感じで、炎上中のMVで言うと植民地化を行った白人を侵略者、猿人を被害者と明確に描いた上で、それでも白人とわかり合おうとする様な歌詞なのでしょう。

 そして、今回の大炎上はミセスが"自分の視聴者を過信した"のではないだろうかと私は思います。つまり、皆が植民地を否定する外国の政治運動(ポストコロニアルとか)を無条件に正しいと思い込み、それ以上考えていない状態の世界で公に出すべきメッセージではなかったということです。

 明るい作風というイメージゆえに植民地化や価値観の押し付けを批判しながらも寄り添うという複雑な内容に合わせたMVがあんまり伝わらなかったのかなーといった感じです。

ニュースやユーチューバー

 私は話をわかりやすくするためにBBCのニュース記事(https://www.bbc.com/japanese/articles/c3gg33wnqpvo)から引用を行いますが、ここで紹介されている書き込みとしては簡単にまとめると「コロンブスは悪いやつだ!!ふざけんな!!」「お前らは歴史を学んでいない馬鹿だ!!」「こいつ北米のコロンブス事情なんも知らん!!」とかそんな感じです。まあ、本当にあった書き込みなのかは知らないですけどね。

 まず「コロンブスは悪いやつだ!!ふざけんな!!」についてはコロンブスがどうこうとかはあくまでも各地のナショナリティとか民族意識とか政治思想の話で、あくまでも主観ですね。
ただ、欧米の白人はコロンブスなどが開拓した大航海時代の中で奴隷や植民地の人々を酷使しまくって得た階級でアジアやアフリカより良い暮らしをしているし、差別をしているというのは実際にあります。
まあ、移民受け入れをしてましたからそう単純な話じゃないですけど。

 でも、結局、基本的にアジア人は侵略される側だったわけで、日本も一時期韓国とか東南アジアを併合しましたが不平等条約とかアメリカの支配とか黄色人種差別の対象とかそういう立場にもあったわけですし。

なので、差別と捉えると明らかにMVの内容は矛盾するわけです。

 適当に見てみたカ○ブ○のメンバーの人とかは日本人とヨーロッパ人と重ねてて痛々しいとか言ってますが。そんなんあるかよって。
その人は音楽好き的な動画出してるけど実際に普段の他の曲との比較でそれはあり得ないとか、大手の事務所からそんな適当に審査なくMVが上がることはないってことぐらいわからないんですかね?

まあ、要するに人種差別だと勝手に思い込んで批判した一部の人はちょっとどうなんでしょう。

歌詞

いつか僕が眠りにつく日まで

1. 気まぐれにちょっと 寄り道をした500万年前
あの日もやっぱ君に言えなかった
偉大な大発明も 見つけた細胞も 海原に流れる 炭酸の創造

2. いつか僕が眠りにつく日の様な 不安だけど確かなゴールが
意外と好きな日常が 渇いたココロに注がれる様な
ちょっとした奇跡にクローズアップ  意味はないけど
まだまだまだ気づけていない 愛を飲み干したい 今日も

3.「ごめんね」 それは一番難しい言   
大人になる途中で 僕は言えなかった

4. 文明の進化も 歴代の大逆転も
地底の果てで聞こえる コロンブスの高揚  

5. いつか君が乗り越える寂しさの様な 平等な朝日と夜空
胃が痛くなる日常が 渇いたココロをしゃんとさせる様な
ちょっとした美学にクローズアップ
意味しかないけど。 まだまだまだ傷つけてしまう
哀に教わってる 今日も

6. あなたとの相違は 私である為の呪いで
卑屈は絶えないが そんな自分を
本当は嫌えない あぁ 愛すべき名誉の負傷が
盛大に祝われる微妙が 大切な様な  

7. 何処かへ続いて 不安だけど確かなゴールが、      
意外と早い日常が 渇いたココロに注がれる様な
ちょっとした遊びにクローズアップ 繋がり合うでしょう        
ただただただくたばるまで あなたと 飲み干したい 今日を     

8. “君を知りたい” まるでそれは探検の様な
誰も知り得ない 優しい孤独にそっと触れる様な
“君を知りたい” まるでそれはオーロラの様な
未だ知り得ない 素晴らしい絶景に
やっと辿り着いた様な ほら また舟は進むんだ

9. 出会いや別れを繰り返すんだ 潤んだ瞳の意味を生かすには
まず1個 宝箱を探すんだ

歴史的観点からの歌詞の解説

歌詞の意味

 まず、この曲の歌詞は「コカ・コーラ」のCMソングであり"炭酸"などのワードがあったり、そもそもミセスの作風としてラブソングとして読めるよう作られてるんで、この曲も基本はラブソングとして見られると思います。

 まあ、普段からミセスをめっちゃ聞いてる人も、そうじゃなくてもちゃんと歌詞を読んだ人ならなんとなくわかりますよね。

 ただ、この曲はMVやタイトルからもわかるように、意味がコロンブス関連のこと、つまり植民地や戦争などとかかってると思われます。

 歴史好きから見れば以下のように支配した側の白人の心を日本人という"アジアだけど植民地されずに列強になった国"の人々という完全に否定も肯定もできない様な立場から描いた今までにない独自で、かつメッセージ性の非常に強い曲とも解釈できるわけです。

1. 偉大とされる多くの発明や発見も本当は海の泡(炭酸)のようなもので、これじゃ人類の先祖に顔向けできない。

2. 意味はないけど、あると信じてるゴールやなんでもない幸せに目を向ける。みんな愛を求めているけどいまだにそれを自覚しないで争う。

3. 謝ることは君(白人)にとって難しく、植民地帝国化していったあの大航海時代では言えなかった。

4. 文明の発展や歴史上の大革命も地獄から聞こえる奴隷化と植民地化の歴史だ。

5. いつか君(白人)に全人類の平等な命に気づいて罪悪感の時代を乗り越えてほしいが、結局、今でも変わらずに(イスラム教徒への攻撃や西アフリカの事実上のフランス領状態とか)、哀の歴史を引きずっているんだ。


6. 私(日本人)とあなた(白人)の違いは太平洋戦争の敗戦などの名誉の傷による卑屈が絶えないところだけどその歴史すら大切な様に思う。

7. すぐに過ぎていった時代、あなた(白人)とつながり合えて最後まで今日を分かち合い、不確かなゴールに辿り着けると信じてる。


8. 日本人の私は君(白人)を知りたいし、誰にも分からない孤独感に寄り添いたい(多分、大日本帝国時代を踏まえて)、一緒にいまだに到達できない素晴らしい世界に船を進めていこう。

9. 戦争や講和を繰り返して進む歴史の中で抱える悲しみの心を生かすために、その一つの宝物を一緒に探そう。 

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