ハレ.モケモ

おいしいモノにまつわる、たわいもない話を書きます。 皆様のおやつ時間、ティータイム、お…

ハレ.モケモ

おいしいモノにまつわる、たわいもない話を書きます。 皆様のおやつ時間、ティータイム、おやすみ時間のおつまみに、おひとつどうぞ。

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励まし続けてくれる、「おやつ」を今日も食べる。

私は、おやつが好きだ。 チョコレートも好き、ケーキも好き、和菓子も好き。 一緒にのむ、コーヒーも好き、紅茶も好き。 特にコーヒーはこだわりも生まれてきた。 「おやつ」と呼ばれる食べものが好きだし、何より、 「おやつ」と呼ばれるその時間が好きだ。 あるエッセイで村上春樹さんが使っていた言葉を借りれば、 『人を励ますような善意に満ちている』のだ。 彼はドーナツについて『善意に満ちている』と書いたが、 私にとっては、おやつ自体が『善意に満ちている』。 仕事でも勉強でも、生きて

    • ゆっくり、ゆっくりと、のみこんで

      今日は、最近食べたものの中で一番衝撃の走った、 キッシュのことについて書こうと思う。 さて皆さま、スタバのキッシュを食べたことがありますか。 フードたちがカジュアルなジュエリーのように陳列された、 覗き込むだけで心躍ってしまうあのショーケースの中で、 大抵ドーナツやワッフルの後ろの隅っこにいる、 あのキッシュです。 (お店によって陳列の仕方は違うのかな、、) 食べたことない方、すぐ行きましょう。 絶対温めてもらったほうがいいです。 温めてもらって、できれば店内ですぐ

      • さよならのムースケーキ

        もう何年も前の、 卒業間近の3月。 待ち合わせをしていた後輩が、ケーキを2つ買ってきてくれた。 先輩と食べようと思って、と。 なんだか照れくさかった。 取手のついた小さな白い箱の中に二つ、ケーキが並んでいた。 記憶はおぼろげだが、私のはレモンのジュレがのったムースケーキを選ばせてもらったと思う。 ケーキの華やかさとはかけ離れた、研究室の雑多な片隅で食べた。 一口ずつ分けっこして食べた。 研究室は雑多だけれども、 卒業する学生の机の上が片付けられて、いつもよりなんだか少し

        • 寒空の下で食べたい、ワッフル

          “こたつでアイス”とか、”お風呂でケーキ(?)”とか、 食べる場所によって美味しさが倍増する食べ物は色々あるけれども、 私には、寒空の下で食べたいスイーツがある。 それがチョコレートワッフル。 ワッフルにチョコレートがたっぷりかけられている、あれ。 私にとって一番身近なワッフルは、マネケンのベルギーワッフルである。 生地にはベルギーワッフル特有の”パールシュガー”という白くて丸い、 まさに真珠のような砂糖粒が練り込んである。 ふわふわの生地の食感の中に、ザクザク、シャリシ

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        励まし続けてくれる、「おやつ」を今日も食べる。

          コーヒー屋のお兄さんの一言と、後悔

          暖かい日と、ものすごく寒い日が交互に来るような時期の、 ものすごく寒い日だったと思う。 前の職場の近くには、お気に入りのコーヒー屋がいくつかあったのだけど、 そこへカフェモカを買いに行ったときのことである。 (ちなみにこのカフェモカは、「カフェモカとため息の話」に登場するカフェモカである。) 割と殺伐とした空気感の職場だった。 あまり好きではない環境の中で、毎日荒んだ心を抱えながら、なんとか働いていたように思う。 夕方になって、逃げ出すようにコーヒー屋へ向かい、カフェモ

          コーヒー屋のお兄さんの一言と、後悔

          鎮座するアレの魔力、、、の話

          世の中に、ドーナツ型のパンがあるのをご存知だろうか。 ミニケーキと言った方が近いかもしれない。 ただ、名前を忘れて困っている。 ベーグルではない。 ドーナツのように真ん中に穴が空いていて、 ほんのり甘くて、ただただ、ほんのり甘いだけのミニケーキ。 多分、牛乳とよく合うお味だと思う。合わせたことはないのだけど。 大きさは一般的なドーナツより少し小さい。 なんだっけなー、、、 とりあえず、今日はそのミニケーキに鎮座するアレの話です。 我が家にそのミニケーキが大量にストック

          鎮座するアレの魔力、、、の話

          コーヒー豆デビューの話 その3

          その2でやっとこさコーヒーミルとドリッパーを買ってきた私。 ついに豆を挽いて、淹れて、飲む! 早速豆を挽いてみる。 豆10gが一人分の目安らしいのだが、その10gはどう計るんだ?と思った。 よく見てみると、ドリッパーに一人分の豆を掬うことができるスプーンが付いていた。至れり尽くせり。 ミルの上の蓋を開け、コーヒー豆一人分を入れて、挽いてみる。 ハンドルをぐるぐる回すと、ガリガリとした手応えがある。 挽いていると、ミルからコーヒーの香りがどんどんしてくる。 思っていたより

          コーヒー豆デビューの話 その3

          コーヒー豆デビューの話 その2

          その1でコーヒー豆をいただいた私。 ミルを探しに行くことになります。 とりあえず、ミルだ。 ドリッパーは古いのがあると思っていたけれど、家中を探したが見当たらないので買わないといけない。 コーヒー好きと豪語しながら、こういった道具をどこへ買いにいったら良いかすらわからないので、とりあえず近くの東急ハンズに行くことにした。 東急ハンズなら、ありそう。 謎の信頼感がある。 東急ハンズは見ているだけでも楽しい商品がいっぱいなので、 以前に店内をウロウロしていたときに、コーヒ

          コーヒー豆デビューの話 その2

          コーヒー豆デビューの話 その1

          その時は突然やってきた。 「豆のままがいい?粉にもできるよ。」 とっさに答えた。 「豆のままでお願いします。」 子どもの時から”コーヒー”と名のつくものが好きだ。 最初は紙パックに入ったコーヒー牛乳に感動し、 学生時代はお小遣いやバイト代でペットボトルコーヒーを買うことにハマり、 その後コンビニコーヒーにハマった。 ひとつずつ包装されているドリップ式コーヒーを淹れるようになると、 思考は自然と次の段階へ。 いつかはコーヒー豆を挽いて、ドリッパーにペーパーをセットしてコーヒ

          コーヒー豆デビューの話 その1

          気まずいオムライス

          私が通っていた学校は、お昼ご飯がお弁当制であった。 "お弁当"制とはいいつつも、 登校時にコンビニに寄って買ってくるものOKだった。 学校にやってくるお弁当屋さんから買う方法もあった。 そんな中、なぜか母は私に毎日弁当を持たせることをポリシーとしていた。 おかずはいつも前日のおかずの残りと、卵焼き、時には冷凍食品に頼ることも多かったが、気づけば起床してから10分以内にお弁当を完成させるお弁当マスターとなっていた。 寝起きの悪い私は朝食をなんとか飲み込みながら、母が流れるよ

          気まずいオムライス

          オスロのチョコレートドーナツの話

          友人とオスロを旅行した時の話。 色々と周りたいところ見てまわって、オペラハウスを楽しんでいた時のこと。 友人が明らかに具合が悪そうなのでどうしたのかと思ったら、 ちょっと疲れてしまったとのことだった。 二週間程度の旅の半ばだったので、疲れが出てきても当然だ。 気候や湿度も日本とは全然違うし、私も大抵、風邪気味になる。 じゃあちょっと温かいものでも飲んで休憩しない?という話になって、 オスロ中央駅で休憩することにした。 ちなみにオペラハウスからオスロ中央駅までは徒歩5分

          オスロのチョコレートドーナツの話

          フカフカ焼き芋とコーヒーの話

          この頃空気はすっかり秋である。 陽はまだ暖かいが、夕方や夜は涼しいを通り越して肌寒い。 食欲の秋とよく言われるが、やはり秋は美味しいものが多い気がする。 秋のスイーツときいてすぐに思い浮かぶものの一つが、 焼き芋。 私には、砂糖の摂取を控えた時期がある。 コーヒー単独でも美味しい。 ただ、コーヒーのおともに甘いお菓子を食べたい私にとっては、 ずっとおともがないのは寂しい。 そんな私を見かねてか、 母が作ってくれたのが 焼き芋 である。 ちなみに母は焼き芋ファンであり、

          フカフカ焼き芋とコーヒーの話

          コーヒーに合う、ごはんの話

          とんでもない大発見をしてしまったかもしれない。 コーヒーのおともと言えば、甘いお菓子を真っ先に思い浮かべてしまう私。 でも今日は、コーヒーに合う、ごはんの話をきいてもらいたいのです。 言ったら、今この投稿を読んでくれている皆さんに引かれそう。。 えいやっという気持ちで言おうと思う。 今日はコーヒーとチャーハンの話である。 あ、そんなに引かないで。 とりあえず、最後まで読んでみて。 えー?嘘でしょ?と思ったあなた。 ぜひ試して。 いや、もちろん賛否力論あると思う。 ぜ

          コーヒーに合う、ごはんの話

          真夜中のカフェオレの話

          ふと目が覚めた。 いつのまにか机に突っ伏して寝てしまったようだ。 もう真夜中だ。体も冷えている。 目の前には、マグカップ。夕食前に淹れたコーヒーが入っている。 冷め切ったコーヒーがまだ半分ほど残っていた。 たまたま父からコーヒー用シュガーをもらい、それをせっかく入れたのに放置してしまっていた。 夜も更けているのでどうしようか悩んだが、飲みたい。 たっぷり牛乳を入れて、レンジで温め、ホットカフェオレにした。 こうなると、本でも片手にほっこりしたくなる。とうに日付も変わって

          真夜中のカフェオレの話

          カフェモカとため息の話

          前の職場にいた頃、 私には1週間の過ごし方にルールがあった。 あの頃は、 週に5日間出勤するだけで精神的にも身体的にも、ヘトヘトだった。 特に、火曜・水曜・木曜あたりが一番精神的にきつい。 月曜はまだ元気がある。 火曜になると、まだ今週2日目か。既にちょっと疲れたよ、と思い、 水曜は、まだ週の真ん中だよ、、と思い、 木曜は、まだ一日あるのか、、と思い、 とにかく絶望する機会が多いのである。 そこで考えた。 週に何日の出勤であれば毎日元気に働けそうか?と。 結果、 3日出

          カフェモカとため息の話

          コンビニコーヒーの話

          コンビニのコーヒーが好きだ。特に、アイスカフェオレ。 学生の頃を思い出す。 少し暑くなってきた、初夏の頃だったと思う。 友人とコンビニに昼食を買いに行った。 たしか、昼明けすぐの時限に授業がない日だった。 いつもは生協で買うのだけど、今日はちょっと遠出しよう、という話になったと記憶している。 ここのコンビニのアイスコーヒー美味しくて好きなんだ、と友人が言っているのを聞いて、自分も買ってみることにした。 氷がたっぷり入ったカップを冷凍の棚から取り出し、レジで会計を済ま

          コンビニコーヒーの話