見出し画像

「探究」する楽しさに息子がハマった理由

「探究学舎」というのをご存知だろうか?

きっかけは、とあるYoutube動画。
学校を休んで家にいた息子が、ついダラダラと動画をスクロールするのを見かねて、「なにか勉強になるような動画はないかな?」と探したら。

古生物にハマっていた息子にドンピシャリな動画を発見!

他にも、おバカコント風の科学実験や、歴史上の人物を深堀りした長編など、面白そうな動画がザックザク出てきて、「なんなの、この会社!?」と調べてみた。

東京都三鷹市。
何を隠そう、私もこの地域にある高校と大学に計7年間通っていたので、親近感がわく。
会社概要をみてみる。
うわー、面白そうな人、いっぱいいる!絶対、ここの社長、変態!

こうして、探究学舎のYoutubeを片っ端から見ていく日々が始まったわけだが、この時はまだ一方通行の視聴者。しかし、アーカイブ視聴中、盛り上がってるクイズに「どうやったら参加できるのか?」と息子に聞かれ、リアルタイム参加ができる体験授業に申し込むことにした。

この時の授業が面白く、小2の息子でも興味が持てそうな内容だったため、とりあえず試しにオンライン通塾を始めたのが9月。
タイトルが「地理ミステリー編」だったため、地図帳なども準備し、いざ1回目の授業に臨んだ。

画像2

初回の内容は、大都会・東京を舞台にしたミステリー。
息子は、オンライン授業なんて初めてで勝手がわからず、とりあえず流れてくる映像を見たり、オンラインで回答できるクイズに参加はしたものの、正直、体験授業ほどは楽しめなかった様子。

大自然に囲まれて暮らす彼の生活と、ビルの立ち並ぶ都会の環境はかけ離れてて、イメージがしずらかったのかもなあ。
他にも理由はあって、授業中、質問に答えようと大勢の子が一斉に手を挙げるけれど、当てられるのはたった一人。
70分の授業中、1回も発言のチャンスが回ってこなかった息子は、がっかりしていた。

親として、この調子が続くとしたら、継続する意味はないかもなあ、なんて思いながら、授業後のホームルームというシステムに参加した。

こちらは授業よりずっと少人数で、ひとりのメンターさんがファシリテーターとなって、みんなの自由な雑談や、授業にまつわるクイズなんかを出し合う場で、一気にインタラクティブ感がアップ!

そこで、初参加の息子は自己紹介を求められ、完全に固まってしまった。
名前を言うのが精一杯で、後は画面越しにみんなの視線が刺さる状況の中、私の手の甲にぎりぎりと爪を立てるのみ。

画像1

仕方ないので、代理で母が軽く挨拶や質問に答え、その場にいなくなった息子を気にしながら、みんなの話に耳を傾けた。
慣れている子たちは、メンターのおにいさんを軽くディスったり、突然関係ない話をぶっこんだり、結構自由だ。それでも終始にこやかに、子どもたちの話を面白がって聞いているおにいさん。
グイグイ押してくる講師の雰囲気とは真逆で、なんか和む。


ホームルームの最後に、メンターさんと1対1でやり取りする時間があった。
正直に、「今日の授業、息子は当ててもらえずしょげていて…」と話すと、画面越しに目立つ手の挙げ方などを教えてくれ、他にも色々な相談にのってもらった。

この時間がなかったら、勢いで退会ボタンを押していたかもしれない。
が、なによりも息子の意思を尊重したいと思って、「来週もまた、やりたい?」と聞いてみた。
すると彼は、迷いなく「うん」と答えた。


次の週、教えてもらったやり方で手を挙げて、見事発言のチャンスをもらえた彼は、どんどん積極的にいくようになった。次の週はクイズで全問正解できた、と得意気。

そして、最初のうちは耳だけ参加のつもりだったホームルームは、耳だけでは物足りなくなり、顔も声もバッチリ参加。
いつの間にか、他の子から名前を呼んでもらえるようになったり、メンターさんにツッコミを入れたりできるくらい馴染んできた。
あの初回の緊張はなんだったんだろう、という変わりっぷり。


こうして今では週1回のオンライン授業を心待ちにする日々だが、ひとつ困ったことが。

探究の授業と比べて、学校の授業のつまらなさが際立ってしまったのだ。
そりゃあ、「エンターテイメントにする」ことを至上命題としている塾の授業が、面白くなかったら詐欺だし(お金も払ってるし)、学校の授業の意図はそこにはない。内容だって、学習指導要領に沿って万遍なく、すべてのレベルの子に浸透するように教える学校のスタイルと、面白そうなテーマを深堀りしていく塾のスタイルでは、まったく異なる。
この2つを比べること自体、酷というかムリというか、学校は学校で行く意義があることを、わかってもらいたい。

という葛藤の中、今日は学校を休んで粘土に没頭しています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?