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【社会人10年】もしや私は会社勤めに向いていない?

社会人として10年ほど過ぎた(日本6年,ドイツ5年目)今になって「もしかして私は会社勤めに向いてないのでは?」と思い始めた。というよりもそれを認めるしかなさそうという感じかもしれない。

日本でソフトウェアエンジニアとして会社勤めを始めたのが10年ほど前だ。当時は「日本で生きていくことが辛い」という思いが大きくあり、その解決を願ってドイツに移住した。その後生活も落ち着き、求めていた生きやすいさも満喫し、ドイツでの転職も何度か経験したというのが今である。

人々の特徴をマッピングしていったとしたら私の特徴は大方「意志が強く、持ち前の忍耐力と馬力で自分のやりたいことをやり遂げたい」類の人間で、私が最も興味がないことが「他人からの評価」である。

(お陰で?日本国内にいながらベルリンの会社からオファーを貰えたのかもしれない)

いざ文字に起こすと自分でもこいつとは一緒に働きたくないなと思うのだけれど、日々押さえ込んでいたこういった本性を発散するために常に何かしら趣味プロで作っていたのかもしれないなと腑に落ちるところもある。


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ドイツに来てから生活上のストレスは減っていったけれど、仕事上でのストレスは相変わらず大きくあった。そこでやっと自己理解というか自己諦めを始めていった。

私が仕事で抱えるストレスは「他者へのアピール力が一つの技術」というあたりの話になる。「社内政治」とも言えるかもしれないし、「Taker と働くと搾取されて終わる」なども近い。個人調べでは結構な割合でそういったアピール力のある人は昇格し、上司にあたいする人がそういうタイプであったりする。

性別が故それらの実践難易度、回避難易度が上がったという点も大いにある。(ドイツ企業といえども大企業だったりするとアジア圏とのやりとりが発生したりするので、男尊女卑の文化がバッキバキにある。なので今はアジアに全く接点のない会社に勤めている。)

そこで私が考え始めたことが「彼らは会社でしか生きれないのかもしれない」である。彼らは自分が精一杯やったことを持ち前のアピール力で包んで最大化し、他人により良く評価してもらう。

たまに職場にいる、声だけでかい人のコミットログをみると意外と細々したことのみをやっていて、これといって機能や処理を実装している痕跡はなく、むしろコメントの修正多いなぁ。という人は恐らく、会社で・チームで・バチバチ実装する人と一緒に働き、会社から支給されるお給料という形でないとお金を稼げないのかもしれない。

私はどちらかというとバチバチ実装する人で、Takerに目をつけられやすく、社内政治は技術力だけで切り抜けてきた人種だと分析している。ただ、私は始めの方にも書いた通りやりたいことを何がなんでもやり遂げたい人間で、会社に属することだけが私の生き方じゃないのかもしれないと思い始めている。

実際のところ今後何をするのかも会社勤め以外の何かでの勝算も何もないけれど、近々一旦ドイツで無職になって頭をスッキリさせたい。


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思いの外長くなってしまった。
出来ることなら日本で会社勤めをしたかった人生だ。
わざわざ英語やドイツ語の勉強をしなくても、
わざわざ移民として居住地をドイツにしなくても済むのであればその方がいい。
日本だろうとドイツだろうと会社勤めで居心地よければなお良かった。

こういう生き方をしていると日本にいる友達よりも何周も遅れて生きている感じがどうしてもあるのが本音だ。



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