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久しぶりに昭和を感じた話。 世代の差?企業文化の差?

この間、日本とラオスとで、zoomでミーティングがあって、参加した。

参加者は、
ラオス側は、私と、
私と同年代の男性1人、
もう20年近くのお付き合いのある60代の男性1人、
数年前からお世話になってる60代の男性1人、
日本側は、
(おそらく)60代の男性2人。
私は、この時にこのお2人とは初めてお会いしたけど、ラオス側の60代の男性2人とは旧知の仲らしい。

ちなみに、ラオス側の参加者の「数年前からお世話になっている60代の男性」は中国人だけど、日本在住が長くて、もちろん日本語もペラペラだし、日本での仕事で成功してる人で、ラオス側の会社の責任者でもある。
それ以外は全員、日本人。

ラオス側の4人のうち、私と、私と同年代の男性はラオス在住。60代の2人は、日本とラオスを行き来している。で、この4人は、同じ会社に所属して仕事をしている。
日本側の2人は、ラオス側の会社と協働している日本の会社の方で、1人は社長さん、もう1人は部下。で、ラオス側の中国人の男性は、この日本の会社の出資者でもある。

で、この日は、ラオス側と日本側の会社で協働している仕事について、更に広げて行きましょう、という話のミーティング。

で、まあ、一通り自己紹介したりなんかして、その後、具体的に日本の法人への営業についての話になった時のこと。

ラオス側の4人の間では、事前に、今後の営業について一度ミーティングをしていて、
「営業対象の法人のリストは入手可能なので、とりあえずは、メールで営業をかけて、そのうち数%でも反応があれば、そこから広げる感じで、始めましょうか」
という話をしていた。

で、その話をした時。
日本側の社長さんの言ったことはというと、

「本格的に営業するっていうなら、うちの従業員にやらせたらええ。
どこか1部屋あてがって、手に受話器くくりつけて、トイレに行く時以外は、ずっと電話かけさせたらええ。」

私がこれを聞いたときの瞬間的な感想というか、気持ちとしては
「?????」

いや、意味は分かる。
でも、全く冗談っぽくはない。
いたって本気みたい。
というか、言ってる本人にとっては普通のことみたいだし、実際に従業員にやらせてそう…

そして、ふと、
「昭和だなあ〜」
と、思った。

昭和の時代に働いたことはないのだけれど…

ちなみに、他のラオス側の参加者からは、このことに関してのコメントは特になくて、60代のお2人も、驚いてる感じではなくて、まあ、この人がこれを行っても意外ではない、という感じの反応。
ただ、肯定も否定もなし。
いわゆる"スルー"というやつ。

ところで。
こういう営業って、現代の日本では普通なの?
私が知らないだけ?
私だったら、こんなことさせられるような会社はムリ…
っていうか、こんな社長の会社、ムリ…

私の個人的な感覚だと、電話で営業とかされると、逆に迷惑だし、むしろ悪印象を与えるイメージがある。
特に、私くらいの世代(40代前半)、もしくは更に若い世代だと、連絡は基本的にメールで、緊急とか、重要とか、よっぽどの要件じゃないと電話はしない人が多いように思う。
メールなら、自分の都合のいい時に読めるけど、電話は一方的に相手の時間を奪う訳だから、電話する時は、そのくらいの気持ちでかけるし、かかってきたとしても、そのくらいの要件なんだろうと思う。
営業だって、その時、相手が忙しかったら話を聞きたくないだろうし、タイミングが悪ければ、チャンスを逃すことになる。
メールなら、後からゆっくり読むことができるし、その時は反応なくても、後から需要が発生することだってあるし。

ということで、
そもそも、営業の方法として、今どき、電話ってどうなん?
と思った。

そして、それと同じくらい、ひっかかっているのは、
「うちの従業員にやらせればいい」
っていうニュアンス。言い方。
明らかに、従業員は、自分の所属物で、なんとでもできるという感じ。
なんか、大昔のご奉公みたいな?

率直に言って、すごく嫌悪感を感じた。

日本にいる頃、会社の代表、もしくはこれから代表になるような人の団体で、同年代の人たちと仕事をしていたことがあるんだけど、その時の人たちは、従業員のことで、こういう言い方をするような人は、いなかった。
年齢のせいなのかとも思ったけど、その人たちが60代になったとしても、こんな言い方するような気はしないんだよなー。

それに、ラオス側の60代の2人も、絶対にこういう言い方はしない。
ジェントルマンだし、年齢や国籍で差別することもなく、とてもバランス感覚がある人たちで、だから、一緒に仕事もできる。

ということは、世代や年齢のせいではなくて、それまで働いてきた環境のせいなのか。

というか、そもそも、日本ではこういうこというおじさんって、たくさんいて、珍しくもなくて、この程度の発言に嫌悪感を抱く私の方が、日本人的にはマイノリティなのかな?

確かに、政治家とか有名人とか、同じような人たち、結構いるか…

ただ、私がたまたま幸運なのかもしれないけど、こういうタイプのおじさんに、直に会った経験があまりなかったし、ラオスに来てからは、(少なくとも表面的には)こういうタイプには出会ってなくて、久々過ぎて、ちょっと動揺してしまったのかもしれない。

このミーティングのあと、少しの間、モヤモヤしてて、正直、このタイプのおじさんと仕事するは、ちょっと勘弁…って感じなんだけど、どうしたものか…

イヤな人とは仕事しなくていい、っていうのがフリーランスの最大のメリットだと思っているけど、そこを少々妥協してムリしないと稼げないのも現実。

難しいところです…

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