花粉症とポテトチップスの話
杉の花粉が毎年飛んでくる地に生まれ、そこに何十年も住み続けているにも関わらず、花粉症ではないという人がいるらしい。
本気で羨ましい。
故郷の沖縄を離れてから5回目の春。
去年までは、「ちょっと目が痒いだけ」「なんか鼻の調子が悪いだけ」などと、ベタなセリフを並べては花粉症だと認めていなかった私。
すみませんでした。
もう完全に花粉症だわコレ。
症状が出始めたのは3〜4年前だから、沖縄から出て1〜2回春を迎えた頃にはもう発症していたと思う。
花粉症っていうのは、
「花粉を蓄積するバケツがいっぱいになったら発症する」みたいな例えをよく聞くが、私のバケツ小さすぎじゃね?ショットグラスなの?
とにかく目が痒くて朝から晩までゴシゴシこすってるし、無色透明な鼻水が壊れた蛇口から垂れる水のようにいくらでも出てくる。夜は鼻が詰まって眠れない。肌も痒くて掻いちゃってボロボロ…。
母さん…オラもう帰りたい。
スギもヒノキも生えてない沖縄に帰りたい…。
ガジュマルの木の下で泡盛飲みたい…。
花粉症の弊害、睡眠不足。
昨夜は薬を切らしてしまって「まあ大丈夫っしょ」と、飲まずに寝てみたら夜中に症状がピークに。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、さらに頭痛がひどくて2〜3時間しか眠れず。
おかげで昼間に眠くなったので少し次男と一緒に昼寝しようと試みたのだが、「だめ!おかあさんあっちいってよ!いまみんながねてるんだから!」と、追い払われてしまった。
2歳児、どんどん口が達者になってきちゃってさ…。嬉しいやら寂しいやら眠いやら。眠いやら…。
いや眠いんよ母さんは!
眠さに耐えられなかったのでもう1枚布団出してきて、餡男ファミリーの隣に強引に寝ましたよね。人間寝ないとダメですからね。真面目な話。
次男は「おかあさんおきてよー!ねないでよー!」と、私の上に乗ったり立ったり色々してたけど、最終的に私のお腹に覆い被さって寝てた。
それが重くて苦しくて目覚めた。
頭がスッキリしてたから結構寝ちゃったかなー?と思ったけど20分しか経ってなくてビックリ。
たった20分でも、睡眠取るのって本当大事。
そうこうしてたら長男が幼稚園から帰宅
幼稚園バスのお迎えに行き、長男を迎える。
「おかえりー!」と声を掛けるなり、長男の第一声「きょうはおやつにポテトチップスつくるって言ってたよね!」とな。
そうだった忘れてた…
寝不足で身体はだるいが、約束は守らねば。
強引に20分昼寝しといてマジでよかった。
それにちゃんと午前中スーパー行って新じゃがも買っておいたんだった。私えらい。
さあ、ポテトチップスを作ろう!
作ったことないけど!
「ポテトチップス作ってー!」とリクエストされたあの日、ふたつ返事で「いいよー!」と答えたが、
ポテトチップスなんて作ったことない。
カルビーがあんなに美味しいの作ってるんだからわざわざ作らんでもいいじゃん。
でもまあジャガイモ切って揚げればいいんでしょ?よゆーだわそんなの!と思ってたけど、意外と上手くいかなくてね。
まずジャガイモを洗って、スライサーで薄くスライス。
切ったら、1枚ずつ丁寧にキッチンペーパーで水気を拭く。面倒くさい&キッチンペーパー大量使いもったいなーい、と思いながらもちゃんと拭いた。えらい。
しゃわしゃわ音が心地よい。
クックパッドのレシピによると、最初は160〜170℃で揚げ始めて色が変わってきたなと思ったら、180℃にしてから取り出すのが良いとのこと。
低温でゆっくり揚げ始めてちゃんと火を入れ→高温で取り出すことによってパリパリに仕上がると。ふむふむ。
言ってることは理解したが、私何を隠そうテキトー人間なので温度は測らずに雰囲気で揚げた。←
やっぱ外側がねー、どうしても先に火が通って焦げやすいんだよねー。
外側パリッと、真ん中はヘニャヘニャの新感覚ポテトチップスが仕上がった。
長男「ん!おいしいーー!!」
次男「おいしーー!!」
良かったーー!!!
絶対ダメ出しされると思ってたから嬉しかった。
長男「おいしいけど、これさ、まんなかのところがさ、ぬれてない?」
母「うん、濡れてるね…(やっぱダメ出しきた…)」
長男「なんで?」
母「な、何でだろうねぇ…。お母さん初めて作るからまだよくわかりません!」
長男「じゃあつぎにつくるときは、まんなかもパリパリにしてね?」
母「はい。(むり)」
というわけでね、全面パリパリの美味しいポテトチップスを作る修行しないといけなくなったっぽい。
ポテチ修行を頑張るか、他の何かにハマらせて誤魔化すか、悩みながら今夜はもう寝ます。
おやすみ日本。
花粉よ早く去れ。
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