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未経験エンジニア転職の面接で評価される資格まとめ～合格しやすいIT初心者向け資格をまとめて紹介～

たけし@エンジニア転職支援 | フォロバ100

未経験からエンジニアへの転職を目指す人におすすめしたいのがIT系資格の取得。

現場の人間やTwitterに生息するつよつよエンジニアは「資格なんて意味がない。現場で役に立たない。」と言いがちですが、エンジニアの面接で資格を評価してもらえることは多いので「面接突破のために」取得する価値は大いにあります。

そもそも、百歩譲ってそいつらの現場で役に立たなかったとしても、ITに関する知識は確実に増えるので取得して損はありません。

ただし、IT系ならどんな資格でも評価されるわけではないので、今回は未経験者がエンジニア内定獲得のために取得したい資格をまとめました。

IT系資格取得がエンジニアの面接で評価される理由

1. 一定以上のIT知識がある人材だと採用担当者が直感的に理解できるから

書類選考や一次面接をするのは大体が人事担当者です。

そして最終面接で採用するか否かを決めるのは経営陣（社長・役員等）です。

彼ら彼女らは非エンジニアである場合が多いのでIT知識が皆無ですし、プログラミングスキルもないのでGitHubやポートフォリオを見てもあなたのスキル・知識を正しく理解できません。

そのため、選考の早い段階でお祈りされる企業が多くなります。

※面接官にエンジニアやCTOがいる場合や、経営陣がエンジニア出身の場合はこの限りではありません。

しかし、それなりの難易度と知名度のあるIT系資格（基本情報技術者試験など）を取得していれば、人事担当者や経営陣も「この人は基本的なIT知識を持つ人なんだな」と直感的にわかり、面接で評価されやすくなります。

あなたに簿記の知識がなかったとしても、目の前の人材が「日商簿記1級取得者」とか「公認会計士の短答式試験合格者」だと聞いたら、簿記の高度な知識をもっていそうだし未経験であっても経理として採用したら戦力になってくれそうと感じませんか？それと同じ理屈です。

2. 特定の資格取得が応募条件になっているから

これはSIerや派遣・SES企業の採用でよく見られますね。

インフラ基盤のポジションに多いのですが、「CCNA」「LPIC」などのベンダー資格保有者であることが応募条件になっている企業があります。

また、未経験者向けの求人ですと、CCNAやLPICの有資格者と同等の知識を持つことが応募条件になっている場合もありますが、それを書類や面接で証明するのが難しいので、応募条件になっている資格を取得した方が手っ取り早いです。

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3. 特定製品に関する専門技術が売りの企業ではその製品に関する高度資格を有する人材が価値を持つから

ベンチュリーコンサルティング株式会社という企業をご存知でしょうか。

ここはOracle DBの設計、構築、性能改善（チューニング等）を専門に行う企業で、ここが過去に主催したOracle DBの勉強会に参加したことがあります。

このような、特定の製品の導入支援やインフラ基盤の設計・構築などを行う企業では、エンジニアがその技術力の高さの証としてその製品に関する高度資格を有していますし会社側も資格取得を奨励しています。

どのようなエンジニアがいるのですか？
当社の正社員において、技術社員は全員がデータベースの専門エンジニアです。在籍するエンジニアのほとんどが、社内の資格取得支援制度を活用して、LPIC,最新のORACLE MASTER GOLDなどといった最新のベンダー認定資格を有しております。
出典：ベンチュリーコンサルティング株式会社 | 弊社のサポート体制に関するQ&A

例えばここのようにOracle DBの専門技術が売りの企業に入社したいならORALCE MASTERという資格を取得すれば求める人材に合致しているので高く評価されます。

また、スカイアーチネットワークスのようにAWSの導入や運用支援がメインの企業に入社したいなら、AWS 認定ソリューションアーキテクトという資格を取得すれば高く評価されます。

4. 特定の資格を持つ人材の配置が官公庁案件の入札要件に盛り込まれているから

守秘義務に触れるので詳しくは書けませんが、SIerが官公庁（〇〇省や△△庁、地方自治体の役場など）の案件を入札するための条件として、その案件に携わる人材が特定の経験・資格を有していることと定められている場合があります。

条件の例：
・プロジェクトマネージャーとなる人材は〇〇（規模）のシステム開発のマネジメント経験が＄件以上あり、□□（資格名）の有資格者であること
・リーダーとなる人材は**の経験が％年以上あり＆＆（資格名）の有資格者であること
・運用を担当する人材はXX名で、過半数は＠＠（資格名）の有資格者とすること

実際に私が関わった案件だと、確かこのような条件だったはずです。

このときは運用保守の実務経験もありましたが、運用担当者に求められた資格も保有していたこともあり、すんなりと案件の面談を通過しました。

この事例から考えると、SIerやその下請けとなるSES企業が抱える案件で特定の資格保有者を求めている場合、あなたがその資格保有者であれば面接での評価が高まると言えます。

ITパスポートの資格は面接で評価されるのか

結論：ITパスポート単体ではエンジニアの面接で評価されない

ITパスポートは国家資格の「情報処理技術者試験」において最も簡単なレベルの資格であり、IT系の入門資格として抜群の人気と知名度を誇ります。

そのためIT系の資格取得を考えたときに多くの人はITパスポートを第一候補にするでしょうが、エンジニアの面接においてはあまり評価されません。

ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
出典：IPA 【ITパスポート試験】iパスとは

上記の通り、ITパスポートで求められる知識はすべての社会人や学生が備えておくべきITの基礎知識でしかありません。

そのため、事務職などへの転職では評価されますし、IT業界でもヘルプデスクなど高度なIT知識が求められないポジションでは有利になりますが、エンジニアになるためにはより専門的な知識（最低でも基本情報技術者試験以上）が求められるため取得するメリットはあまりないしコスパも悪いと言えます。

ただし、ITパスポートの取得がまったくの無意味だとは言えません。

ITの基本知識は確かに身に付きますし、未経験で無資格かつポートフォリオなどもないという人と比べたら、ITパスポート取得者の方が面接では評価されます（逆に言えばその程度でしかない）。

また、ITパスポート単体では前述のとおり面接で評価されづらく取得のコスパも悪いですが、英語力や別の資格と組み合わせることで、面接で評価されやすくなります。

未経験者はどの資格を取ればいいのか？

【どこでも評価される】
・基本情報技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験

【Web系】
・AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
・GCP Associate Cloud Engineer
・AZ-900（Microsoft Azure）
・任意のプログラミング言語の資格

【SIer・SES】
・CCNA
・ネットワークスペシャリスト試験
・LPIC or LinuC レベル1
・ORACLE MASTER Bronze
・ITILファンデーション

じゃあ、未経験者が転職活動を有利に進める上でどの資格を取得すればよいのでしょうか。

その疑問にお答えすべくまとめたのが、上記の資格一覧表です。

特に太字の資格は難易度が入門レベルかつ面接で評価されやすい高コスパの資格なので取得をおすすめしますよ。

1. ネットワーク

・CCNA
・ネットワークスペシャリスト試験

ネットワーク系の資格はCompTIA Network+などもありますが、難易度と需要を考えるとCCNA一択です。

ただしCCNAは実技があるので、実技が苦手orペーパーテストが得意ならネットワークスペシャリスト試験の取得もあり。

⏬CCNAに合格する勉強方法はこちら

2. Linux

・LPICレベル1
・LinuCレベル1

Windows Serverを使う企業以外では、Linuxサーバーの設計・構築・運用を行うこととなります。

Linuxの資格が上記の2つですが、取得するのはどちらでもいいです。

⏬LPIC / LinuCに合格する勉強方法はこちら

3. クラウド

・AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
・GCP Associate Cloud Engineer
・AZ-900（Microsoft Azure）

Web系企業の大半は必要なインフラをクラウド上で構築・運用しています。

そのため、AWSやGCPなどの主要なクラウド上のサービスについて熟知している人材が求められるため、資格取得者が評価されやすくなりました。

4. プログラミング言語

・Java Silver
・Python3エンジニア認定基礎試験
・PHP7初級試験
・Ruby技術者認定試験 Silver

あなたが得意とするプログラミング言語の資格を取得しましょう。

5. セキュリティ

・情報セキュリティマネジメント試験
・CompTIA Security+

セキュリティの専門家になりたければ、最低でも情報処理安全確保支援士試験（旧情報セキュリティスペシャリスト試験）を取得したいですが、入門レベルならこのあたりの資格取得が望ましいです。

6. DB

・OSS-DB Silver
・ORACLE MASTER Bronze

SIerではOracle DBを使う案件が多いので、ORACLE MASTER Bronzeは取得しておきたいところ。

オープンソースのデータベースであるMySQLやPostgreSQLを使う企業の場合は、OSS-DB Silverが取得目標となります。

7. 運用

ITILファンデーション

インフラ基盤エンジニアの登竜門である運用監視。

その現場で役に立つのがITILファンデーションであり、単体では評価されづらいですがCCNAやLPICなどの資格とあわせると面接で有利になります。

⏬ITILファンデーションに合格する勉強方法はこちら

やる気が出なくて勉強が進まないときの対処法

仕事や家事育児などが忙しいと勉強に取り掛かるモチベーションがわかず
「面倒くさい」「明日やればいいや」とさぼりたくなってしまいます。

朝は眠いですし、通勤時はついついスマホを触ってしまい、帰宅後は疲れており体力も気力も残っていません。

そのようなときの対処法をまとめました。

・自習室に行く

東京都内には「勉強カフェ」などの有料の自習室やコワーキングスペースがあります。

また、基本情報技術者試験などの対策講座受講のために資格の学校（資格の大原など）に通っている場合、自習室が使えるところもあります。

家にいると勉強が捗らない人は、自習室等に通ってむりやり勉強せざるを得ない環境に身を置くようにするのがおすすめ。

資格勉強をしている同士と出会うこともできるので、励ましあうことでお互いのやる気が高まる効果も期待できます。

・メンターやアドバイザーに相談する

勉強方法の相談に乗ってくれたりサポートしたりしてくれる人を見つけるのもありです。

ココナラやMENTAなどのサービスで探すと見つかりますよ。

個人的には「難関資格専門の時短学習法アドバイザー」の横澤有季さんがおすすめ。

横澤さんについてはブログや無料メール講座もあるので、詳しくはそちらをご覧ください。

・勉強の記録をつける

「Studyplus」などの勉強時間を記録・管理するアプリを使うと、積み重ねてきた努力が可視化され自信ややる気につながります。

最初は勉強が辛くても、毎日少しずつでも続けることで習慣化し、楽な気持ちで取り掛かることができるようになるでしょう。

・SNSで勉強の進捗を発信し仲間を見つける

Twitterなどで「#今日の積み上げ」「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」などのハッシュタグをつけて勉強の進捗をツイートしましょう。

自分が努力してきた軌跡を確認できて自信につながりますし、同じ資格の合格を目指す仲間と出会うこともできます。

まとめ

✅IT系資格取得がエンジニアの面接で評価される理由
　1. 一定以上のIT知識がある人材だと採用担当者が直感的に理解できるから
　2. 特定の資格取得が応募条件になっているから
　3. 特定製品に関する専門技術が売りの企業ではその製品に関する高度資格を有する人材が価値を持つから
　4. 特定の資格を持つ人材の配置が官公庁案件の入札要件に盛り込まれているから
✅ITパスポートの資格は面接で評価されるのか
　結論：ITパスポート単体ではエンジニアの面接で評価されない
✅未経験者はどの資格を取ればいいのか？
　1. ネットワーク
　2. Linux
　3. クラウド
　4. プログラミング言語
　5. セキュリティ
　6. DB
　7. 運用
✅やる気が出なくて勉強が進まないときの対処法
　・自習室に行く
　・メンターやアドバイザーに相談する
　・勉強の記録をつける
　・SNSで勉強の進捗を発信し仲間を見つける

以上、『未経験エンジニア転職の面接で評価される資格まとめ～合格しやすいIT初心者向け資格をまとめて紹介～』でした。

自宅待機や外出自粛などで時間がある今だからこそ、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、それぞれの資格の難易度や受験までに必要な勉強時間・学習方法、どのタイミングでどの資格を取得すべきかなどについては、下記の有料noteにて解説&特典として購入者に個別回答しています。

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