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映画レビュー

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記憶に残った映画の記録として。
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#映画感想文

映画レビュー(128)「ラーゲリより愛を込めて」

 辺見じゅんの「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の映画化作品。  シベリア抑留で亡くなっ…

栗林元
1日前
4

映画レヴュー(126)「死刑に至る病」

 これは傑作。高いテンションでラストまで引っ張られる。  主人公の大学生・雅也のもとに一…

栗林元
3日前
5

映画レビュー(124)「クワイエット・フォレスト」

「クワイエット・プレイス」みたいな作品を想像すると肩透かしを食らう。原題は「闇」とか。 …

栗林元
9日前
8

映画レビュー(122)「ドロンジョ」

2022年のドラマである。貧しさと暴力の中で育った泥川七音(なお、ドレミ)が、ボクシングを通…

栗林元
11日前
6

映画レビュー(121)「ゴー!ストップ・バスターズ」(吹替版)

ホラーコメディの快作。ゴーストバスターズのパロディっぽく売ってるけど、実際は「エクソシス…

栗林元
12日前
4

映画レビュー(120)「ドント・ヘルプ」

 ある夜、3人姉妹の強盗が上院議員の家に侵入する。現金を要求されてやむなく盗みに入ったの…

栗林元
13日前
10

映画レビュー(118)「FREAKS フリークス 能力者たち」

傑作SFでした。 物語は7歳の娘クロエの奇妙な日常から始まる。異様なまでに外を恐れて娘を出さない奇妙な父親との二人暮らし。時間が止まっているかのような窓の外。 やがて、それは娘を守らんがためであることがわかってくる。クロエは、特殊な能力故に社会から粛清されていく「フリークス」なのである この物語の進行が見事。 また、能力者フリークス同士の中にも、社会に対する抵抗の仕方や戦い方についての対立がある。クロエはやがて死んだと言われた母親と交信するようになる。強大な能力を持つ母親は、

映画レビュー(117)「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」

 東海テレビ制作・フジテレビ系全国ネット 「リカ~リバース~」の続編映画。原作は五十嵐貴…

栗林元
2週間前
5

映画レビュー(116)「バーバラと心の巨人」(2018年 米)

寓意に満ちたファンタジー。 主人公バーバラはダンジョンズ&ドラゴンズのようなレトロゲーム…

栗林元
2週間前
4

映画レビュー(115)「マッド・マックス・フュリオサ」

封切日に、劇場へ足を運んだ。それだけ期待してたが、それは裏切られなかった。未見の読者のた…

栗林元
2週間前
18

映画レビュー(112)「友情にSOS」(2022)

これはよくできた物語。 アメリカ社会に根深く残る人種差別が背景になっている。思わぬトラブ…

栗林元
3週間前
1

映画レビュー(111)「エビデンス-全滅-」

 ホラー系の作家としてラブクラフトの研究家としても著名な朝松健先生がX(旧Twitter)激賞し…

栗林元
3週間前
8

映画レビュー(110)「夏の妹」(1972年・大島渚・監督)

 96分のカラー作品で、日本ATG(アートシアターギルド)の配給。  本土復帰して間もない沖…

栗林元
3週間前
3

映画レビュー(108)「曲がれ!スプーン」

 上田誠とヨーロッパ企画の戯曲の映画化。2000年の初演に際しては「冬のユリゲラー」というタイトルだった。 年に一度、町はずれのカフェ・ド・念力という喫茶店に集まる超能力者たち。日頃隠している能力を開放して楽しむエスパー・パーティーである。 ところが、そこに一般人がやってきてしまう。さらに彼を取材するはずのオカルト番組のAD女史までもがやってくる。  秘密を隠したいエスパーたちのあの手この手の悪戦苦闘で笑わせるシチュエーションコメディである。  2005年に映画化された上田作