映画レヴュー(130)「ブラック・ダリア」

2006年 米

1947年にロサンゼルスで実際に起きた猟奇殺人事件「ブラック・ダリア事件」を題材としたジェイムズ・エルロイの同名小説(LA4部作の第1作・1987年)を原作としている。監督はブライアン・デ・パルマ。
刑事バッキー・ブライカートと、やはり元ボクサーの刑事リー・ブランチャード。二人はボクシングの試合を通して仲良くなり、捜査課でバディとなる。リーの恋人との三人の友情は、やがてブラック・ダリア事件という猟奇犯罪事件の捜査を通じて壊れていく。
この二人のバディの関係を通して、1940年代の警察の汚職や、ハリウッドの裏社会などを描いていく。捜査官が、被害者の女優志願の少女を調べるうちに、どんどんとその死んだ少女に感情移入し囚われていく怖さ。
一見、サイコ・ホラーっぽいけど、ハードボイルドなノワールもの。そりゃそうだ、ジェイムズ・エルロイだもんな。

ブラック・ダリア


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