映画レヴュー(126)「死刑に至る病」

2022年作品

 これは傑作。高いテンションでラストまで引っ張られる。
 主人公の大学生・雅也のもとに一通の手紙が届く。地元のパン屋で雅也にやさしかったおじさん、そして同時に世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼でもある榛村(はいむら)からの手紙だった。
「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人が他にいることを証明してほしい」
 この捜査を通して、少しずつ榛村(はいむら)に気持ちを支配されていく雅也。そして、榛村(はいむら)が接触する人間の気持ちを巧妙に扱っていることに気づいていく。
 最後の最後のどんでん返しにさらに感心。ミステリ好きの人は必見。
阿部サダヲの演技もすごい。目力に震えた。
死刑に至る病

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