はいあ

写真作家兼、 写真雑貨屋オーナー兼、 写真研究者見習いです。 スナップやポートレートを…

はいあ

写真作家兼、 写真雑貨屋オーナー兼、 写真研究者見習いです。 スナップやポートレートを撮る傍ら、写真文化の裾野の広げ方や、誰でもが素敵に撮影できるポートレートの方法論を模索しています。

マガジン

最近の記事

属人性の低い社会生活と停滞する心

社会人になって1ヶ月少しが経った。 ご迷惑をおかけしながらも、ぎりぎり、本当にギリギリのラインで社会生活が送れている。 ダメなことはあるけど、よく頑張っているとは思う。 人生の中で久しぶりに単調な時間と規則正しい生活が導入されたことで、いくつか自分自身に変化が起こった。 一つに、体調不良を起こす身体に対して鈍感になった。社会の歯車として回るときに、自身につく鯖は無視した方が良いことが多く、入社してすぐに有給などないものだから、徐々に虫歯や腰痛やその他症状が進行していく。

    • 【#退職エントリ】人生に流されるということ

      9月末をもって働いていた大学を退職し、11月をもって東京で一般就職して、研究の道を諦めることになった身の上話をしようと思う。 6月上旬。 気付けば、写真系の研究を始めて、7年強が経っていた。最初は木村伊兵衛、博士からは写真の保存活用の方面を向いて。 完璧だったとは口が裂けても言えないが、それなりにまじめにやってきたと思う。 それなり、というところには少し思うところがあって、優秀で勤勉な先輩諸子たちよりはやってきた自信はないが、どん底ではなかったかなぁ、というくらいなのであ

      • α7Ⅳを買った。いや、買ってしまったんだ。

        私は10年来のCanon党で、Canonの5D Mark2~5D Mark3世代の愛好家です。つまり、肌色に黄色味が入っているのや、シャドウにグリーンが載っているのは許せない!みたいな生き方をしていたわけですが、そんな私が、機材の老朽化に伴い、とうとう蔵替えをしました。しかも、キヤノンでは無くSonyに。 撮ってだし画像を見ながら、その気持ちの変遷を機材と共に綴ります。 αEとの7年くらいに及ぶ戦い①α7II 以前からSonyを持っていなかったわけではなく、サブ機に使お

        • AFはないけど全部ある。TT Artisan 50mm f2 レビュー

          まえがき 最近日本でも普通にメジャーになってきたTT Artisan。 2年前に私がレビューした時には、APS-Cしか出ていなかったにも関わらず、気付けばガンガンフルサイズも出すようになりました。 以前のレビューは以下のような感じ。 ここから気づけばレンズがポンポン増え、最近はついにフルサイズ向けも積極的に出すようになりました。 今回はその中でも最も手軽な50mm f2のレンズをレビューします。 その前に。そもそも中華レンズって… 中華レンズ、気付けば本当にここ数年でい

        属人性の低い社会生活と停滞する心

        マガジン

        • 日々の記録
          12本
        • 良い写真って、なんだっけ。
          33本
        • 日常と芸術と
          4本
        • チェキ日記
          3本

        記事

          TRPGという遊びのはなし

          昨日、人生の中で一番泣いた。 嗚咽しそうになるほどに涙があふれ落ち、そのことを周囲に悟らせないようにすればするほど息は苦しくなり、声は震えた。 TRPGのプレイ中の話である。 TRPGは、自らが望むべく姿のキャラクターを作り、彼らになりきって物語を進めていく遊びだ。いい大人もできる、全力ごっこあそび、なんていうとしっくりくるかもしれない。 そうした遊び1回ずつのことを、「セッション」と呼ぶ。 完全に対人的な交流を伴った遊びであるから、セッションには、わるいセッションは少なく

          TRPGという遊びのはなし

          【随筆】黒の長財布、Bluetoothイヤホン、いずうの鯖寿司、日本酒、スパークリングワイン、手羽先、ナスのサラダ、ケーキ

          初任給が少し早く、4/20にふりこまれた。 ありがたい。 GWは家で田植えがあるので、 それを言い訳に10連休をもらってきた。 早速有給を使って。 とはいえ、 前半は研究で潰れ、中盤は田植え、 遊ぶのなんて後半くらいなものだから、 休みである感覚はあまりない。 3月末から久しぶりの帰省だし、 これからしばらく家に帰ることはなさそうだと考えると、初任給で何か父母に買ったほうがいいんじゃあないかと思いつき、タイトル通りのものを百貨店で買ってきた。 何か美味しそうなものと、

          【随筆】黒の長財布、Bluetoothイヤホン、いずうの鯖寿司、日本酒、スパークリングワイン、手羽先、ナスのサラダ、ケーキ

          自分への私信/いわゆるパブリックな日記、あるいは痛々しい自分語り。

          ここ3ヶ月ほど、本当に目が回るくらい、いろいろなことがあった。 ざっくり言うと、新たに二つ職が決まり、そのために京都へと引っ越し、一つの職を2ヶ月少しで辞め、奨学金を勝ち取り、論文2本と博論の概要を考え、「出来る限り、自分を試してみよう」と思い立って、在学しながら助手の公募を受けてみることにした。2つとも書類審査は通り、後は面接を待つだけ。そういえば、Twitterで仮想の女子高生を演じるのもやめてしまった。これに関しては、自分なりの弔いを後でするつもりだけど。 人生に対

          自分への私信/いわゆるパブリックな日記、あるいは痛々しい自分語り。

          【TT3兄弟】TTAttisan 17mm f1.4は、スマホカメラの次のステップ用なのかも【中華レンズレビュー】【8月末までクーポンあり〼

          【前書き】とクーポンコード紹介!本note初!わーい。本noteでも定期的に取り上げては話題になるTTArtisanのAPS-C向けレンズたち。その3男とも言えるTTArtisan17mm f1.4が、7月初めに発売されました。 フルサイズ換算で25.5mmほどの本レンズは、いわばスマホカメラと殆ど同じ画角。そうした画角にf1.4がどのような影響を与えてくれるのか?そうした期待を込めてのレビューです。 また、なんと今回だけだと思うのですが、「中華レンズいっぱい紹介してくれ

          【TT3兄弟】TTAttisan 17mm f1.4は、スマホカメラの次のステップ用なのかも【中華レンズレビュー】【8月末までクーポンあり〼

          【写真を撮るってなんだろう】写真は生涯の趣味なのだろうか、それとも

          写真を撮ってSNSに上げてって行為を、趣味として少なくとも8年間くらいはしているけれど、その間に、趣味が写真でなくなった人たちを、たくさん見てきた。 私の見る限り、多くはライフステージの変化によるものだ。特に高校生から大学生、大学生から社会人と段階を踏むときに、趣味として写真を置いていくような人たちは割と見かける。「昔はいろいろ撮りに行ってたんだけどなー」なんてことも幾度となく聞いた。 後は、恋人ができた(別れた)ことによるもの。恋人が写真が好きだったから一緒に撮っていたけ

          【写真を撮るってなんだろう】写真は生涯の趣味なのだろうか、それとも

          SNS時代のポートレートで、有名な被写体さんに固執しないということ、人間を撮る意識をもつということ

          コスプレ撮影や、写真会などの撮影も含めて、人物写真を撮ることを趣味とする人たちは、「ポートレートが趣味です」と時折口にする。 SNS全盛期の今、ひとたび覗けばネットの海にはそうした人々が撮った写真が無限に漂っている。そして、そういう写真には大抵、綺麗で笑顔満開な、かわいい被写体さんが様々なポーズで写っている。彼女たちの多くはいわゆる「被写体アカウント」というものを持ち、撮影会に出ていたり、個人で有償依頼を受けていたりと、被写体業をセミプロ~プロレベルでやっている。 フォロ

          SNS時代のポートレートで、有名な被写体さんに固執しないということ、人間を撮る意識をもつということ

          【激安中華レンズ】TTArtisan 50mmf1.2で、日常のすべてのものを主役にする【75mmf1.8!?】

          TTArtisanの新型攻勢は続く以前書いたこの記事で取り上げたTTArtisan。 ここ、APS-CやMFT向けにかなり魅力的なレンズをこの後もどんどん出してまして、35mm f1.4を出した後に50mm f1.2をリリース。現在は17mm f1.4がリリース待ちと、2万円を大きくきる価格で、明るくコンパクト、そして見た目も悪くないレンズをガンガン出してきています。 前回の記事から私はTTArtisanにはそれなりにハマっているのですが、今回は50mm f1.2のレン

          【激安中華レンズ】TTArtisan 50mmf1.2で、日常のすべてのものを主役にする【75mmf1.8!?】

          【寄稿】性自認やらセクシュアリティやらがごちゃついている話

          今回の記事は、SNS上に渡り、長きに渡って友人でいてくれた、岸谷稲荷さんに寄稿頂いた文章です。一人の人間の赤裸々な性自認やセクシュアリティの話として、良ければお読みください。 注……今回の記事は、性的な表現をがっつり含みます。苦手な方は読まない等、各自自衛をお願いいたします。 -------- プロフィール岸谷薄荷… 1993年生まれ、東京都在住。出版社勤めの社会人3年目、本を読み、短歌を詠み、踊って暮らす。世の中の大体のものを愛しています。 -------- まえ

          【寄稿】性自認やらセクシュアリティやらがごちゃついている話

          【徒然】言葉と性自認のはなし

          --- 本文章は研究や写真とは関係なく、個人の感想及び考察です。的外れな指摘である可能性も十分に存在します。何かコメント等あればぜひよろしくお願いいたします。 --- 人間は生まれ、そして成長していくにつれて、感情を分化(様々に枝分かれ)させていくと、どこかで聞いたことがある。 正確には分化と統合を繰り返していく、とか、ブリッジェスの情緒の分化図、とか、まぁ色々調べれば出てくるけれど、そうした感情が複雑になっていく要因の中に、言葉というものは大きな役割を果たしていると、最

          【徒然】言葉と性自認のはなし

          【MIDI2LR】仕事の簡易レタッチを8000円で爆速化した【X-Touch Mini】

          最近、すこし変わったプロジェクトに参加している関係で、「少しの明るさ補正と角度調整とトリミング」といったレタッチを、Lightroomを用いて、1回に数百枚、それを数十回ほどやることになりました。 初日はそれこそ真面目に(?)キーボードとマウスでやっていたんですが、これが地味に面倒で、これを機に機材をアップデートすることに。買ったのは以下です。 これ、DTM用のMIDIコントローラーというものらしいんですが、そんなことはどうでもよいくらいに写真編集に便利な品です。具体的に言

          【MIDI2LR】仕事の簡易レタッチを8000円で爆速化した【X-Touch Mini】

          パイオテックのメタルプリントをしてみた話

          お久しぶりです。唐突なんですが、パイオテックさんのメタルプリントのキャンペーンに当たったので、人生初のメタルプリントを体験してみたのです。 全然知識がないのに勢いで申し込んでみたのですが、アルミに対して昇華転写(プリントインクでアルミを染める)する技法で作られたプリントは、劣化しにくく長持ちするとのこと。「アルミがそのままプリントになるってどういうこと?」が素直に気になったので、実際に注文物をしげしげ見てみました。 大体サイズとしては10cmちょいのものなんですが、パッと

          パイオテックのメタルプリントをしてみた話

          【新規レビュー6件】デカフェ・カフェインレス飲料を正直にレビューする②【妊婦・カフェイン中毒・自律神経弱者向け】

          こんにちは。以前、こんな記事を書いたところ、未だにじわじわいいねがくるので、この間に飲んだものたちを更に追加で更新することにしました。今回は6種を紹介しています。 ①キーコーヒー ドリップオン カフェインレスコーヒー以前レビューした Blendyのドリップバック がそれなりにおいしかったのと香りが良かったので、こちらはどうかなと購入。入れやすいように独特のドリップバック形状をしているんですが、これはまぁ使いやすいかな……くらい。そこで他よりも価格が上がってそうなのがもったい

          【新規レビュー6件】デカフェ・カフェインレス飲料を正直にレビューする②【妊婦・カフェイン中毒・自律神経弱者向け】