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会社員失格女が年収1000万に至るまで|1か月め

目次
■会社員時代の給与を下回るべからず
■時給換算して考えよ
■さて、初月の収入は?

前回:会社員失格女が年収1000万に至るまで|独立準備期

■会社員時代の給与を下回るべからず

独立直前は、3000~5000円前後の原稿を月に数本書いていた。会社員としての給与は月30万。5000円の原稿を60本書けば同じ金額になるが、最初からその量の発注があるはずもなく、単価の高い案件も手に入れる必要があった。せっかく独立するなら、会社員時代の収入は下回りたくない。目標は高い方が良い。このあたりのハングリー精神は新規営業時代に培われた気がする。上を目指すならやみくもに独立せず、最低基準を設けておくべきだ。

まず、インターネットで「ライター 募集」と検索し、かたっぱしから募集案件を見た。一番活用したツールはWantedlyである。判断軸は「自分に書けるか」「コスパがいいか(報酬は妥当か)」「興味を持てるか」の3つで、良いと思った案件には即応募。書いたことがない内容でも「書けそう」と思ったら迷わず応募ボタンを押した。

白状すると、部分的にしか担当していない制作物も「これなら自分で書ける」と思えたら実績として提示した。当時の私はまだまだ新人扱いで、見栄えのいい実績がなかったのである。もちろん、そう言ったからにはクオリティを担保すべく全力以上で取り組んだ。幸い無事進行したので、クライアントが求める基準はクリアできたのだと思う。

■時給換算して考えよ

案件選びをする時、報酬面で判断に迷ったら時給換算すると良い。たとえば、月に30万稼ぎたいなら、30万を月の労働時間で割る。8時間×週5日×4週間の場合は月160時間。30万÷160時間で、時給は1875円になる。執筆に3時間かかる原稿であれば、1本あたり5625円が最低基準だ。

報酬がこのボーダーラインを下回る場合、自分の執筆スピードを上げるのもひとつの解決策である。最低基準をクリアできる時間内に原稿を書き上げれば、受けられる案件は増えるだろう。執筆スピードを上げるには、まず量をこなし、型を覚えるのがおすすめだ。つまり、基礎を押さえるのである。これは地道に努力するしかない。

■さて、初月の収入は?

私の初速はどうだったのか。2016年5月半ばに退社したのだが、5月の収入は下記のとおり。

合計37万4500円。初月から会社員時代の給与(30万円)を超えた。
16万5000円は退職した会社の給与(半月分)なので差し引くと、原稿を33本書いて約21万円稼いだことになる。平均単価は約6350円。副業時代は4000円程度だったから、1.5倍になった。

こうして私は悪くないスタートを切り、夢のライター生活を手に入れた。とはいえ、この段階では年収450万レベルである。

次は、独立初期における仕事の獲得方法について書く。
▼新人フリーランスに必要な武器とは


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