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生活保護担当ってこんなことしてます

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生活保護で出くわしたあんな話やこんな話 グロ注意!
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記事一覧

ケース04 精神疾患を抱えている方

 あくまで生活保護担当者から見た視点(私見)であり、精神疾患の方を貶めるような趣旨の記事ではありません!悪しからず・・・

 保護を受給している方の中で、一番接するのが難しく、自立への援助が難しいのが精神疾患を抱えた方だそう。

 症状は様々ですが、共通して言えるのは、「信頼関係を築いていくのが極めて難しい」ことらしく、どんなに歩み寄っても、相手が心を開いてくれなければ中々支援に結びつかないのだそ

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ケース03 DV被害者への対応

 DV被害者については、ある程度決まった流れがあるそうです。

 夫の担当した方は、6歳と2歳の娘をもつ20代女性でした。

 日常的に夫(紛らわしいけど被害者の)から暴力を受け、これ以上一緒に生活をすると、生命の危険があると感じた女性は、裸一貫、子供達だけを連れて市役所に駆け込んだそうです。

 こういった場合、まずは一時的に逃げ込めるような施設(シェルターと呼ばれているそう)を案内し、そこに身

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ケース02 孤独死の第一発見者に・・・

 近頃いたるところで耳にする「孤独死」というワード。皆さんの身近なところでも起きているかも知れません。

 夫が担当している方で、残念ながら孤独死を遂げてしまった方がいたそうです。

 その方は単身の高齢者です。周りとの付き合いを好まない、小難しいおじいちゃんでした。生活保護を受けている方のお家には定期的に家庭訪問をするのですが、その方の状態に応じて、訪問頻度は異なります。「働けるのに働けない人」

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ケース01 ホームレスを続けたかったけれど

 普通の感覚では信じられませんが、社会に馴染めず、あえてホームレスを続けている方も中にはいらっしゃいます。

 夫が出会ったのは、ホームレス歴40年の大ベテラン。20歳を超えた頃から河川敷でずっと暮らし、空き缶集め等で生計を立ててきましたが、年齢が60を過ぎ、身体が言うことを聞かなくなったのでしょう。ある雪の降る日、道端で倒れていたところを救急搬送され、医療費が払えなくなったことから保護を申請しま

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